おはよう、おやすみ、ありがとう、さようなら
公開されてから二度目の鑑賞。
31歳、この歳になると何かが終わることには慣れていて
その、酸いも甘いも理解したつもりになっていたけど、
本当に終わってしまったのか、、、と、もどかしい。
元々、アニメや漫画、小説が大好きで、これまで色んな作品に支えられて
生きてきたけれど、エヴァだけは出会ってからずっと特別な作品だった。
「彼氏彼女の事情」のアニメにハマり、そこからガイナックスを知り、「庵野秀明」にたどり着き、ゲオでエヴァを借りた。最初はよくわからず、何度も見たが、やっぱりよくわからなかった。それでも、理解したいと思って、何度も見返したアニメはエヴァが初めてだったと思う。
今思えば幼い頃からや「自分がせっかく興味を持ったのに、よく分からないものについては、時間がかかってもちゃんと理解したい」という気持ちが人一倍強く、今も、その志向が仕事に活きている。まさに、自分の性格を形作った作品の一つだった。
プロフェッショナルも見て、作品に長くかかわってきたキャストの皆様の
舞台挨拶も見て「本当に終わったんだ」と思った。林原さんの「おそらく30代以降の方たちはここが一つの終わりであり、10代の人にとってはここか入り口なのかもしれないなという思いでいます」というコメントは非常にしっくりきた。そう、自分と同じように、もう10代の人がエヴァに出会っていて人生に大きな影響が与えられていても、おかしくない。でも、あの頃のエヴァとの出会い方と、今回の出会い方は全く違う作品に見えるだろう。いつの間にか、自分は、歴史を感じられる側になっていたんだな・・・。
序:2007年9月1日:17歳(高校3年生)
破:2009年6月27日:19歳(大学2年生)
Q:2012年11月17日:23歳(社会人1年目)
シン:2021年3月8日:31歳(社会人9年目)
思い返せば、高校時代のオタク友達と序・破で最高に盛り上がって
社会に出て、1人大阪で働きながらQを見て、混乱に陥り
そこから、ずいぶんと時間が経ったものだ。。。
なんか、色々あったな。これからも色々あるんだろうけど、
エヴァと共にした期間よりも、濃い経験が出来るだろうか。
ちょうど、3月も終わり。もうすぐ4月。
なんだか時代のせいか、気持ちもなかなか晴れないけれど
一つの「終わり」を嚙み締めつつ
また気持ち新たにやっていこうと思います。