家を建てて気づいた、住宅ローン事情「金利は…」
こんにちは、たくゆきじです。
住宅ローンを組むのは人生で一度きりの方が多いかと思います。人生に一度だと思うためめちゃくちゃ調べるわけですが、何から調べればいいのかよくわかりません。
そこで今回を含め2回にわたり、「住宅ローンをめぐるよもやまばなし」と題して、住宅ローンについて知っておいたほうがいいポイントをお伝えします。
まず住宅ローンに関して、以下の内容は知っておいたほうが良いでしょう。
これらについて、それぞれ紹介していきたいと思います。
1.住宅ローン(フラット35)の金利が決定するのは引き渡しの時(融資実行時)
注文住宅において、少なくともフラット35の金利が決定するのは住宅の建築が終了し、ハウスメーカーから引き渡された時です。
つまり、契約した時ではありません。ここ重要です。
例えば私の場合は2021年11月に契約し、2022年9月に引き渡されたのですが、住宅ローンの金利は2021年11月ではなく2022年9月の金利が適用されます。
そのため、2021年11月に金利が安かったとしても、2022年9月の金利が高くなっていたらその分、支払総額は多くなります。変動幅がある(≒リスクを取る必要がある)ということです。
私個人の話をすると、2021年11月に契約した後になんとウクライナ戦争が起こり、インフレが現実的に迫る事態に陥りました。
インフレが起こるとインフレを抑制するために金利は上昇傾向となることが多いそうで、そうなると想定していた返済額より、実際の返済額が多くなってしまうという事態に陥りました。
こういう事態を回避するには、ギリギリの予算計画で住宅ローンを組まない、ということにつきます。
仮に予算が5,000万円だとしたら、契約時点で5,000万円ギリギリの予算を組まず、4,500万円くらいで予算を組んでおくと精神衛生上よいと思います。契約後にオプションなんかで金額がさらに上がったり、金利が上がったときにその余った金額で対応したりするわけです。
なお、これはフラット35(固定金利)の話ですので、変動金利の場合は、金利が決定するタイミングがいつになるかわかりません。その辺は営業さんや銀行の方に確認すると良いでしょう。
ちなみに着工金や上棟金といった資金は住宅ローンの本融資ではなく、つなぎ融資という方法で工面することになります。これに関してはインターネット上にいろいろ情報が載っているので、興味のある方は調べてみてください。
2.住宅ローンを借りる時に必要な書類はスキャンを取っておくべき
住宅ローンを借りる際、銀行から提出が求められる書類がありました。私の場合、それはだいたい以下のとおりでした。
この中で印象的だったのは、源泉徴収票と確定申告書の両方を出す必要があることです。
と思っていたわけですが、どうもそうではないようです。なぜかを聞いてみたところ、確定申告書は自己申告だから、というのが大きいようです。
当然やってはいけないことですが、確定申告書は自己申告なので、給与所得を水増ししようと思えばできてしまいます。一方、源泉徴収票は勤務先が作るので、どうにもなりません。
そういう意味で、裏取りの意味も兼ねて両方提出が必要とのことでした。
源泉徴収票はスキャンして保存しておくことをおすすめします。
今まで私は、源泉徴収票を家計の把握のためにスキャンしていたのですが、まさか住宅ローンの審査の際に使う書類にもなるとは思っていませんでした。ぜひスキャンして電子化しておきましょう。
ちなみに私はScanSnapシリーズを使っており、大変おすすめです。
3.個人信用の重要性
住宅ローンを申し込む際に、銀行の担当者の方と以下のやり取りがありました。
このやり取りから、クレジットカードで分割払いをしていたり、カーローンがあったりすると、住宅ローンを借りるうえで不利に働くことが予想されます。ましてや延滞なんかしていると、おそらく個人信用に傷がついて、借りることはできなくなるでしょう。
そのためクレジットカードなどを使用する際は、この辺も気をつけておいたほうが良いと思います。将来住宅ローンを組むことを考えているのであれば、カーローンで車を買い替えることなんかは後回しにしたほうが良いかもしれません。
ちなみに私は最近ランドクルーザープラドを購入したのですが、家作りが一段落してから住宅ローンを用いて購入しました。
まとめ
今回は、以下の3点について紹介しました。
今回の記事が、住宅ローンを組む際の参考になれば嬉しいです。
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※本記事はm3.comで連載中の記事を改変して転載しております。