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神様に呼ばれた気がした50周年

 前回書いた『とんでもないこと』とはいったい何だったのか? そう、絶賛放送中『機動戦士ガンダム水星の魔女』で、ガンダム大好きだった知人が絵コンテ担当していた! ガンダム好きでよかったなぁ、本当におめでとう! という話もあったりするのですが、本題は宝塚にある手塚治虫記念館で開催中の『w50th マジンガーz×デビルマン展』で行われる永井豪×島本和彦トークショーの抽選に当たったことなのだ! 物心ついた時から超合金とジャンボマシンダー、菊池、渡辺サウンドが流れていた自分からすれば、それらの大元である永井先生はいわば育ての親のようなものなのです。

 そして『吼えろペン』でクリエイターの悲喜交々をギャグで消化して『そういうのもありなのか、ないけどありか?』と思わせてくれた島本先生は大学の大先輩。いわば今回の対談はアリVS猪木クラスのビッグマッチなのです、自分の中では。

 その当日、朝早くから電車で宝塚へ。久しぶりに乗る阪急電車

 宝塚駅に着くと、実に宝塚歌劇の街、という雰囲気が漂ってくる。

 今回で三度目の手塚治虫記念館。10年前、最初に来た時もマジンガーz絡みの展示でした。

10年前のイベント

 トークショーまで時間があるので、まずは展示へ。

 チケットを買うと、マジンガーZとサファイアがお出迎え、ここでもう、期待値がぐんぐん上がってくる。
 
 

 クリスマスツリーも手塚治虫仕様でした。
 
 

 メインビジュアルのフォトスポットで記念写真。

 どんどん値段が高くなる超合金魂も展示されておりました。メイン展示の原画は撮影禁止なのですが、もう、デビルマントマジンガーZのあれやこれやがずらりと並ぶ様子は圧巻ですよ。本物ですよ! しかもその本物原画に今風の修正を加える永井先生! 

 そしてトークショーへ。
 

  お話によれば、かなりの倍率だったとのこと。しかも最前列。ギリギリのところで運を使ったのか、それとも同じく50周年、タメ年の自分を魔神と悪魔が呼んでくれたのか? そういえば、次男がその前日大学に合格したとのこと、ついてるときはどこまでも続くのです。

 

 そして本番。熱い熱い島本先生の前説に続き、永井先生登場! 神様が出た! あぁ、この人の創造物にどれだけ楽しませてもらったことか、育ててくれたことか! 動く動く、喋る! 初めて見る生の永井豪先生! あぁ、もう、語彙が、そんなものどうでもいい、至福の二時間弱でしたよ! 
 あぁ、もっとお話ししたい、モノカキのはしくれとしてご挨拶ぐらいしてもいいのでは? そもそも自分がデビューするきっかけになったコンテストの審査員だったhじゃないか、ご挨拶ぐらいいいじゃないか? と葛藤しつつも会場をうろつくと、出待ちのファンの姿がちらほらと。あぁ、イカン、出待ちはいかんよ、出待ちは! と、数々のトークイベントに携わってきた経験が心の中で吼えた。もっとちゃんとしたモノカキになってからお会いしたい、それまで待っててくださいね、と。宝塚を後にした。

 

 そして帰宅して、物販で購入した図録と缶バッジを見て、思い出に浸るのでした。

 余談。そして二日後、マジンガーZはじめ、もっともその曲を聞いた人であろう、水木一郎さんの訃報を聞くのでした。

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