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夏の終わりに電脳ゲーム大会

 9月に入り、徐々に涼しくなっている。でも朝起きると、まだ蝉の声がする。もう夏が終わる。やり残したことはないか? あるぞ、見ようかどうか迷っている間に上映終了が近くなった『スペース・プレイヤーズ』を見ておかないと。先日長男が『見た』とだけ言った映画。しかも、『ゴジラVSコング』に続き、キングコングが登場するということで、見ておかないと。

 内容は25年前の『スペース・ジャム』の続編。バックスバニーたち、ルーニー・テューンズのメンバーとバスケをするのはレブロン・ジョーンズ。日本では天才子役が生まれると『妖怪大戦争』が作られ、アメリカでは天才的バスケ選手が現れるとバックスたちとバスケをすることになる、という決まりがあるらしい。

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 レブロン演じるレブロンは、バスケ教育に熱心だけど、なかなか息子と心が通えない。そんなとき、息子がワーナー映画の巨大サーバーに取り込まれ、そこでバスケ勝負を挑まれるのだが。

 バックスたちアニメキャラに、ワーナー映画のスターたちや映画の一場面が登場。キングコングにアイアンジャイアント、グレムリン、ペニーワイズ……。もちろんDCコミックのキャラも。お話もさることながら、こういったゲストたちを見ているだけで楽しくなる。

 電脳空間の帝王にドン・チードル。いわば『グリッドマン』のカーン・デジファーである。彼が終盤、自らの体を変形させるシーンはひょっとしたらウォーマシンになるかも、とはらはらしましたがそんなことはなかった。

 電脳空間で行われるバスケなので、1000点越えはざらで、バスケ理論では太刀打ちできないと悟ったレブロンはルーニーな作戦で対抗する。つまりは『マンガやわぁ』、カートゥーンの荒唐無稽さで点を稼いでいく、卑怯もラッキョウもない、無茶な攻撃にはムチャで返すのだ! ドタバタのお祭り騒ぎの中にきちんと親子の愛情も盛り込んで『自分もちゃんと父親してるだろうか、でも俺NBAのスターじゃないからいいや』と思ったり、夏の終わりの打ち上げ花火の如く、にぎやかな映画でした。


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