いまさら聞けない「ふるさと納税」でブランド牛やウニを自宅に召喚する方法
そう、大人は宴を主催するものだ。良いリーダーはまずみんなの胃袋からわしづかみにしていく。この記事は、年末のおなじみ、国からのごほうびであるふるさと納税でうまいものを調達していくための初心者向けガイドだ。調達したら友人や仲間や家族と宴会を設けよう。みんなきっと楽しんでくれるはずだ。
誰だってはじめはわからないことだらけだ。そこで、5年ほどふるさと納税をやり、全国の自治体に数十万の寄付をしてきた僕が、知っていること、やってみた感想を伝えたい。
ふるさと納税は、僕らが住んでいる自治体に払うはずの住民税を、他の自治体に寄付する形で振り分ける仕組みだ。あなたが寄付した自治体は、お礼としてあなたに地域の特産品を送ってくれる。これが返礼品だ。返礼品は寄付額の約3割相当のものだ。
例えば北海道のある自治体の返礼品がウニだとしよう。あなたが2万円を寄付すれば返礼品は6,000円のウニだ。返礼品が目当てだとしても、あなたは寄付するのだ。徳を積め。カルマがあればあとは向こうから幸運がやってくる。
ふるさと納税のやり方は難しくない。あなたはウェブでポチるだけだ。マルチでなく違法でもない(総務省が設けた制度だ)。普段、楽天で買い物をするようにポチるだけでブランド牛やウニやイクラなどの特産品が家に届くのだ。僕などは総務省に足を向けて寝ることができない。
ゲットした商品はホンモノだ。僕もたまに、一流店で高級なコース料理をいただくことがある。そんな一流店が食わせる食材と同レベルの品質なのだ。
この制度は2008年にスタートしたのですでに15年の歴史がある。もっと早くやるべきだった、と悔やんでいる。ふるさと納税はノーリスクで儲かる、やらないと大損の制度だ。
だが、こんなオイシイ話にも関わらず、去年ふるさと納税をした人は740万人。日本の労働者をざっくり7,000万人とすると、約1割くらいの人しか利用していない。理由はわかっている。めんどくさいからだ。商売でもなんでも、他人がめんどくさいと思うことを率先してやると、そこに果実が落ちていることが多い。
少し前に、『日本人の5人に1人しか役所の書類を申請できない』という記事が話題になった。日本はこういう、申請をしないと損をする制度がとても多い。あなたは得する側か、それとも損する側か?この記事を読めばあなたも得する側に回ることができる。
ここでふるさと納税のやりかたを覚えれば、あなたも日本で上位10%のエリートだ。ここまでで、ふるさと納税をやるメリットは十分に理解していただけただろう。ではどうやるのか。手順はこれだけ。
おまえの「寄付上限額」を知るべし。この楽天かんたんシミュレーターで計算しろ。年収(手取りでなく額面)、配偶者控除があるかないか、扶養家族が何人いるか、この3つを答えれば自動的に寄付上限額が計算される。
楽天ふるさと納税のWebサイトへ行き、寄付上限額までブランド牛やウニなどをおまえの欲望のまま、返礼品をクレジットカードで買え。
来年の3月15日までに確定申告しろ。
別に楽天ふるさと納税でなくても良い。何を隠そう、僕はAmazon派だ。楽天経済圏はかったるいから好きではない。しかし、楽天ふるさと納税はポイントがしっかりついてくる。納税をしただけなのに、まとまったポイントまでもらえてしまうというバグ技なのだ。もうワケがわからない、完全にポルナレフ状態である。
あとは自宅に届く食材で家族や親戚と酒を飲みながら年を忘れるも良し、仲間や友人や後輩なんかを誘って絆を深めるも良し。みんなをもてなせ。うまいものを食べてもらえ。絆は金では買えない。一緒に過ごした時間と思い出だけが価値だ。贈与をしろ。目には見えないがそれがあなたにとって、資産となり、徳となる。