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「良い聞き手」になって最速で強くなりたいから〇〇を「浪費」してきた話
例のnoteを読んでから、ザワザワっと心を揺さぶられて落ち着かない。「浪費をしたい」と体が勝手に動き出しそうだったので、さっそくやってきた。都内から特急で一時間半。温泉をキメてきた。そこで感じたことを書いていく。
旅行は、それ自体が浪費だ。なぜなら、生活必需品でもないし、別に何も生産しないし、数万円単位のまとまったお金が必要だし、宿泊費も交通費も時間も食費も形に残るものは何もない。「旅行は情弱のものだ」と思ったこともあった。
でも、僕は旅行が好きだ。ホテル業界で7年間も働いていた(そこで気づいたのは、ホテルに遊びに行くのは好きだけど、働くのは好きじゃない」ということだったけど)。学生の頃から海外旅行にもたくさん行ってきた。
そんな僕だから、旅行を「楽しむスキル」を語っても良いだろう。
【問い】 旅の「どこ」に課金すべきか?
とはいえ、リソースは有限である。旅を楽しむために、僕たちは一体どこに課金すれば良いのだろうか?僕の答えはこうだ。
移動に課金しろ。快適な移動はそれだけで「価値」である。今回僕は電車で移動した。新幹線か特急に乗る場合、迷うことなくグリーン車に乗ってしまおう。普通席よりも指定席がベターなのは言うまでもない。移動に課金するのはなぜか?
今回は特急サフィール踊り子に乗ってきた。食堂車でこんなパスタを提供してしまう、バケモノだ。
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移動に課金すべき理由は「旅の思い出は意外と移動にある」からだ。そもそも「旅における楽しい成分」の半分くらいは自分の中にある「未知へのワクワク感」だ。
たとえば「宿に着いたらまず、いきなり温泉をキメてやろう。温泉から上がった湯上がり処でビール飲み放題をいただくぞ。全種類だ。夕食ではワインを飲んでやる。ライブラリでこの日のために買ってきた小説でも読み、温泉の2回戦目だ、、、」などと、ワクワク感に浸る時間と空間は、やはり快適で健康的でなければならない。
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大事なことなのでもう一度言っておく。移動に課金して損はない。課金して余りある恩恵が得られる。体力を温存し、ワクワク感を持続させる。余計なストレスは札束で解決しろ。行きの道中が楽しければ、もう勝ったようなものだ。あとは消化試合だ。だからこそ、移動を大切にして旅のスタートダッシュをキメたい。
【問い】 旅行を「楽しむスキル」は何か?
弾丸で「界 アンジン」へ行ってきた。謎の名前の旅館。「かい あんじん」と読む。良い素材を手に入れた。これは「人が表現した何か」だ。さっそく「聞き手」になってみよう。なぜ「アンジン」と名付けたのだろうか?
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界アンジンは、三浦按針(みうら・あんじん)の名前から名付けたそうだ。アンジンは実在した人物の名前。Wikipediaより。
ウィリアム・アダムス(William Adams、1564年9月24日 - 1620年5月16日〈元和6年4月24日〉)[1])は、江戸時代初期に徳川家康に外交顧問として仕えたイングランド人の航海士、水先案内人、貿易家。日本名は三浦 按針(みうら あんじん)。
ムービーに合わせ、三浦按針について熱く語るスタッフ。この旅館の名物イベントだ。
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按針は命からがら日本に漂着したイギリスの航海士で、家康に素養を見抜かれ、家康の外交顧問として重用された。西洋の数学や航海術を伝えたらしい。
ある日、家康から「西洋の船を造ってほしい」と頼まれた。三浦按針は船を作る場所を探した。海に面した港町で船大工が住んでおり、背後には山があって豊富な木材を調達できるところ。そして、そのまま進水することができる場所、伊東に決めたのだ。
「いまこの旅館が立っている伊東はそんな歴史があるのですよ」と締めくくられた。
旅行を「楽しむスキル」は歴史を知ることだ。
旅は良い浪費先
金をうまく浪費できないと、買春、賭博、パワハラしてしまう。それに比べて、旅行に浪費することは気持ちの良い金の使い方だ。どうせロクなことに使わない金なら旅行すべきなのだ。
これまでも旅行は好きだったが、「数万円単位の出費であること」「手元に何も残らないこと」「生産的でないこと」「観光地は物価が高い。観光客向けに高めに設定されているから」なんてことが頭の中でチラついていた。でも「浪費で良いのだ」と考えを改めたのでこれからは旅行をしていく。
旅館に行き、温泉に浸かり、客室やライブラリスペースで自分を振り返る。良い聞き手に恵まれなかった寂れた温泉街にも行ってみたい。その旅館の表現したかったものを聞きに行き、面白さを見出していきたい。
まとめ
・旅で課金すべきは移動
・旅行を楽しむスキルは歴史を知ること