せっかくのチャンスなのに・・・ノーマスク生活へ向けて
先月のこと・・・
患者様との会話・・・
「先生、マスクの時代っていつ終わるの?」
「うーん、そろそろ段階的に終わらせないといけないんだけどねぇ」
メディアでは、海外でノーマスクで生活する人の映像が流れています。
日本もそのうち、マスクなしになります。
では、それはいつからなんでしょうか・・・
1.夏から屋外でのマスクを外しましょう。
夏は熱中症の季節です。
コロナと同様に、熱中症も致命的になる可能性があります。
熱中症は、年間1000人以上の方が亡くなっています。
そしてその2割前後が、65歳未満の方です。
コロナも大事ですが(コロナはこの第7波で1-2万人の死者の試算もあります)、熱中症も侮れません。
なので、屋外ではマスクを外すことが推奨されています。
マスクにより、体温が上昇しやすくなると言われています。
暑い夏の屋外では、マスクを外しませんか?
余談ですが、文献的には疫学的にも、実験的にもマスクは熱中症のリスクとならないとも言われています・・・
2.秋からは屋内でもマスクを外しませんか?
日本では現在、90%程度の高齢者が3回目のワクチン接種を終えました。
そして10%近くが、4回目の接種も終えています。
だいぶ高齢者の免疫もついてきたと思います。
第7波が終わったら、屋内でもマスクを外して大丈夫なのではないでしょうか。
今年1~2月にオミクロン株に罹った人の重症化率、致死率をみると、
60歳未満の方の重症化率・致死率は、ワクチンを8割打ったうえでほぼインフルエンザと同等になりました。
ですが60歳以上の方は、まだまだインフルエンザの3倍以上の重症化率・致死率となっています。
ですが現在は高齢者の3回目の接種のみでなく、4回目接種がすすんでいます。
もしワクチン4回目接種が80~90%になれば、ほぼインフルエンザと同等になるかもしれません。
第7波のピークアウトともに高齢者のワクチン接種がすすめば、
秋からは屋内でもマスクを外せるかもしれません。
3.でも冬はまたマスク生活
ですが冬は局面が変わります。
今、南半球が直面している「コロナ+インフルの同時流行:Twindemic」がやってきます。
ここ3年間、全世界的にインフルエンザが流行していませんでしたから、免疫が低下しています。
そんな状態でインフルエンザが流行したときにどうなるのか。
感染の広がり方は?重症化率・致死率はどうなるのか?
一足先にその問題に直面している南半球の国、オーストラリアやニュージーランドに世界は注目しています。
そして冬はどんなコロナの変異株が流行するのか・・・
流石に今年の冬は、マスク生活が復活すると思っています。
4.そしてその後は・・・
現在までの流行の状況をみると、
新型コロナウィルスは、夏と冬に流行するウィルスとなると思っています。
結果毎年秋に、インフルエンザとともにワクチンを打つ。
そして高齢者は春秋に2回ワクチンを打つ。
マスクはしなくてOK。
そんな時代が来ると予想しています。
5.でも現実は・・・
周りを見渡すと、国の推奨に反して頑なにマスク生活をする人が多くいます。
どこかの党の方が言うような「マスクは無意味」ではありませんが、「使うべき時期に、使うべき所で使う」ことが大事です。
第7波の勢いが凄くて「とりあえずマスク」になるのは分かります。
ですがノーマスク生活への第一歩、屋外でマスクを外すところから始めませんか?