東京の第7波予想~東京都新型コロナウィルス感染症モニタリング会議資料より~
7月に入り、コロナウィルスの新規陽性者が増加してきました。
仕事も、スポーツも、飲食店も、やっと平時を取り戻しつつあるのに、今後どうなるんだろう?ピークはいつ頃?
そんな疑問を持たれている方が多いと思います。
まだまだ分からない事も多いのですが、
先日行われた東京都新型コロナウィルス感染症モニタリング会議の資料を元に、少し考えていきたいと思います。
1.第7波の予想
1-1.第7波の入院率・重症化率・死亡率は第6波よりやや低め?
コロナの流行株、ワクチンの接種状況を踏まえて文献から考えると、
第7波は第6波より、入院率・重症化率・死亡率が若干低いと予想されています。
これは特に年配の方が、ワクチンを3回・4回と打って頂けた事が大きいと思います。
1-2.第7波のピークは8月初旬で3万人?
資料のグラフをみると、新規陽性者の人数は第6波と同人数で計算したものと、2倍の人数で計算したものがあります。
ということは、その間くらいが一番現実味があるのではないでしょうか。
つまりは1日で2~4万人、間をとって3万人程度という事でしょう。
そしてピークの時期については、グラフをみると8月の初旬と予想されています。
思えば第2波や第5波のピークもこの時期でした。
第2波は8月1日に472人、
第5波は8月13日に5908人でした。
本来コロナウィルスは冬風邪のウィルスでしたが、今後は冬と夏に流行するウィルスになるのかもしれませんね。
2.その結果から考えると
日本の経済状況を鑑みると、だからといって緊急事態宣言の再発令や、飲食店の自粛要請はないと思っています。
ですが、危惧していることがあります。
2-1.マラソン大会・花火大会・盆の祭りは自粛要請?
経済活動の自粛までは要請されないと思っていますが、不急のイベントは自粛要請はありうると考えています。
例えば第6波の中、参加者全員がPCRを受けた開催された東京マラソンは陽性率1%、名古屋は0.8%でした。
同時期の東京の新規感染者数は1万人弱でしたから、おそらく8月初旬に同じイベントをしたら、参加者の3%強、つまり30人に1人コロナという状況になります。
マラソン大会のみでなく、花火大会、盆のお祭りなども厳しいんではないかと思います。
2-2.医療はまたダウンする?
入院率、重症化率はやや下がるものの、新規陽性者数が3万となると、多くの高齢者施設や医療機関は混乱すると思います。
第6波は院内感染で、新規患者の受け入れ停止をする病院が出たり、
医療従事者の感染で、人員的に病院の機能がダウンしました。
おそらく第7波の8月は、同様の事がおこると思っています。
これからはコロナだけではなく、ケガや持病の悪化に気を付け、熱中症対策も十分してお過ごし下さい。