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画家として活動していく方法4選とちょっとした経済事情のお話

こんにちは、画家のTAKUYA YONEZAWAです。

画家ってどうやってステップアップしていったらいいんだろう?

そんなことを考えたことはないでしょうか。
ぼくは、あります。

野心はあまりない方ですが、たくさんの人に作品を届けたいという思いは強くもっています。

画家として活動していく中で、いろんな作家さんと出会ってきました。
みなさん、色々な道を辿って作家活動を続けていらっしゃるようです。

そんな経験を踏まえて、今回は画家として活動していく道4選をぼくなりに解説してみたいと思います。

◻️画家としての活動方法4選

画家として活動していく方法は大きく分けて4つあります。


こちらのTwitterの投稿をもとにご説明していきます。

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①コンテスト型
コンテストで賞を取り、名前を売っていく方法。
各種コンテスト(コンペ)には賞金がつくものが多く、全国の学生や多くの若手作家が渾身の作品を応募します。レベルが高く入選すら難しいコンテストも多いです。そこで受賞などを経験すると、たくさんの美術関係者からの目に留まりやすく、ギャラリー所属などのきっかけになることも少なくないようです。また、大きなコンテストでの受賞歴はそのまま、作品のクオリティの担保となるので、受賞歴の欄に書いてあるだけでも知っている人が見れば作家としての信用は上がります。また、作家として大きな自信につながることも大きいです。
しかし、コンテストには審査員がいます。結局コンテストというのは、最終的には審査員の好みで決まります。ここがコンテストの難しいところだとも思います。たとえ落選や思い通りの結果がでなくても、自分の作品がよくないのではなくて、「その展覧会では評価されなかった」と考えることも大切です。
ただし、あまりにも結果が得られない時は、自分の基礎力やアプローチの仕方を改めて考え直す必要があるかもしれません。


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②公募展所属型
「日展」や「国展」などの公募展に出展して会員を目指す方法。
日本に古くからある画壇と言われるものに所属するタイプです。
各団体にはそれぞれ、個性があり、自分の好みの思想・作風ドンピシャの公募展があるならば、そこに所属して尊敬できる先輩方のもとで切磋琢磨するのは大変有効な成長の手段です。大人になるとあまりアドバイスはもらえないものですが、公募展だと諸先輩方から様々なアドバイスをもらうことができます。そういった面では厳しくもあり、自分を振り返りやすい環境ともいえそうです。
ただ、そういった人間関係が煩わしい人にとっては、ただ年会費がかかるだけで向いていないとも言えます。
地域によってはすごく影響力のある団体もあるので、その団体の会員というだけで、講師の依頼や教育職につきやすかったりするなどの恩恵を受けられることも。特に年齢層の高い方からの信頼が厚いように感じます。


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③ギャラリー所属型
ギャラリーなどに自分を売り込み、発表活動をしながらファンを獲得していく方法。ポートフォリオという自分の作品集を作成し、飛び込みでギャラリーにお願いしに行ったり、知り合いの展覧会にお邪魔した時に作品を見てもらうなどして展示の機会を自分で切り開いていくタフなやり方。オープニングパーティーなどで知り合いを増やして行って、仲良くなった上で自分を売り込むなど戦略的に活動している方もいるようです。大切なのは、ギャラリーにも所属作家の傾向や方針がありますから、自分が「所属したい!」と思えるところに所属することだと思います。ギャラリーによっては多くの人気作家が所属している所や海外のアートフェアに出展している所など、所属するギャラリーによっては大きなステップアップのチャンスがあります。販売に関しては作品の売り上げの何割かが販売代行料として引かれるので、そこも考えて価格設定をする必要があります。

個人経営型

④個人経営型
セルフプロモーションを行い、制作・展示・販売までを自分で行う方法。
作家がギャラリーのお仕事も全て行うようなものなので覚悟と行動力が必要です。作品を販売してアート業界を自分の力で生き抜いていくためには、画家自身が発信力を持って、魅力的な作品をつくり、面白そうな展覧会を企画・運営し作品を気に入ってくれた方に販売する必要があります。知ってもらうという点ではSNSを活用している作家さんが多いのも特徴です。(というかここが生命線だとも言えます。)大変な面もありますが、作品の感想や反応がダイレクトに伝わってくるし、行動は良くも悪くも自分に返ってくるのですごく経験値が大きい。販売などは自分でネットショップを開設して行っている方が多いようです。あと、割と孤独なので、ネット上でもいいので人との繋がりは大切にしたいです。仲間大事です。

以上が画家として活動していく方法4つになります。
ただ、これらはあくまでも参考例です。公募展に所属して、ギャラリーにも所属して、SNSでも作品を発表しているという方は大勢いらっしゃいます。自分なりにできることをカスタマイズするのがいいかもしれません。

◻️だいたいの人は他に職がある

そして、これら全てに言えることですが、多くの場合、画家単体で生計を立てているわけではなく、塾講師であったり、絵画教室の先生であったり、サラリーマンだったり、形態はさまざまですが他の職を持っていることが多いです。作品だけで生計を立てられるのはほんの一部です。画家一本で食べていくとなれば、毎月生活していけるだけのお金を稼ぐために、作品がどれだけ販売に繋がらないとならないのかを考える必要があります。想像してみるとかなり大変だと気がつきます。

例えば、自分の作品を1万円で売っていたとして、毎月の生活にかかるお金は約25万円程度だとします。そうすると、絵の売り上げだけでペイするとなると単純計算で25枚以上の作品を販売する必要が出てきます。それでもトントンです。そして、それを毎月続けると考えると、作品単価が相当上がらない限り絵画制作だけでは生きていくのは難しいと気がつきます。

だから、多くの作家さんは他に収入の柱を数本用意していることが多いのです。それは、美術に関すること(教師や塾講師、絵画教室の先生、ストックイラスト、アフィリエイト、オンライン教室)やそれ以外の職種などさまざまです。

このように収入源を持ちながらでも、やり方次第で成功している人もたくさんいるので、自分なりの方法を見つけていきたいですね!(自分も含めて・・・)

本気で作家を目指し生きていこうと思うのであれば、「自分が生きていくためにはどういう方法を取るのがいいのだろう?」と一度考えてみるのがいいと思います。

◻️自分なりのブルーオーシャンはどこだろう?


今回は僕なりに、画家として身を立てていく方法について幾つかご紹介しました。しかし、方法は決してこれだけではありません。むしろ、これらのやり方は、過去多くの先輩方が挑戦してきた方法です。たぶんやり尽くされているし、すでに飽和状態である可能性が高いです。競争率が高いのです。だから、もしできるなら、自分しかやっていないような、競争相手の少ない形態やビジネスモデルを探してみるのが面白いかもしれません。

「いける!」と思えば舵を切ってみたらいいので、そんなブルーオーシャン探しも頭の片隅に置いておくと良いのではないでしょうか。

そんな自分もまだ見つかっていないので、作品と向き合いながら、対話しながら自分なりの居場所を探しているところです。なかなか、簡単には見つからないですよね💧

◻️一番大切なのは、やめないこと。


最後に、画家として活動をしていて残念なことは、周りの人がどんどん辞めて行ってしまうことです。例えば僕の大学の同級生で創作活動を行っている人はたぶん一桁もいません。その中で作家として活動している人は本当にごくわずかだと思います。今学生の皆さん、マジで、周りで制作している人が人がいなくなります。学生時代に飲み会の席で作家の先輩から聞いた「結局続けたもの勝ちなんだよ。」という言葉が10年たった今、現実になりました。

一番大切なことは、やめないことです。

やめたくてやめたのなら止めることもないのですが、本当は続けたかったけどダメだったというのは悲しいです。本気で絵を描いて生きていきたいのなら、やめないことです。続けていることが大きな信頼につながります。

そのためにどうやってモチベーションを維持していけばいいのか、どうやって歩んでいけばいいのか、そう考えたときに今回紹介した4つの方法のなかでどれが自分に合っているかな?など考えてみて欲しいと思います。
専業画家でも、他の仕事をしながらでも可能な選択肢だと思います。

その人に合った制作のスタイルが必ずあります。

学生の皆さんや、これから絵描きとしてどうなっていこうかな?と考えている皆さんは、ぜひさまざまな道を知った上で、挑戦すべき道筋を考えて行ってほしいなぁと思います。方向転換も全然ありです。

知らないよりは少しでも知識があった方が未来のための道標になるのではないでしょうか。そう考えてこの文章を書いてみました。

みなさんの創作活動のヒントに少しでもなれば幸いです✨

TAKUYA YONEZAWA

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