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寝たりきりの方をリハビリしてて思うこと

田舎の個人病院で働いてる僕は
携わる患者さん全員がお年寄り

その中にはご高齢で、お病気で
寝たきりになってしまった人も多い

会話はできず、声をかけても反応はなく
関節は固まり、筋肉は強ばっている

僕が四肢を動かすと眉間に皺を寄せる
苦悶の表情
お見舞いには誰も来ない

最低限の着替えとお風呂、オムツの交換、
そして苦痛のリハビリ

その人の幸せのためであるはずのリハビリは…
僕が関わることがなにか
この方のためになっているのか
毎日が自問自答…
問いかけたとしても相手からの返答はない

せめて介助される場面で苦痛が少しでも
和らぐようにゆっくりとゆっくりと
四肢を動かす

長い長い人生や
寝たりきりの時間を労うつもりで
「おたかれさまです…」
そう思いながら手を当てる

はっきりとした答えが分からないけれど
今の僕が出せる精一杯の答え

その答えの正誤は
永遠に分かることはない
でも今日の自分を出し切ろう


パパはこんな仕事をしているんだぞ
すごいだろ〜♪
と、娘たちに胸を張れるような
そういう仕事を今日も

よっしゃ、やったるか♪
行ってきます♪


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