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韓国大学院留学:大学院への応募まで

いまさら感はありますが、今までの記事で韓国大学院への応募までのプロセスを書いていませんでした。

なので、今回はどのような準備が必要であったのかを書きたいと思います。
*この記事は長いので必要と思うところだけ読んでいただけたらなと思います。

私が出願したのはYonsei Graduate School of International Studies (GSIS) だけなので、他の国際大学院ではプロセスが少し異なるかもしれません。

○はじめに

まずはじめに、自分が興味のある大学院を見つけましょう
どのような教授がいるのか、どのような研究ができるのかなど、まずは自分の興味関心についてをはっきりと見つけ出しましょう。

私の場合は、国際大学院の中で移民に関連したコースを多く学べるのが延世大学院であっため、Yonsei GSISを選びました。

なぜ、韓国の大学院を選んだかは↓の記事に書きました。

また、大学院によって卒論が必須であったり、必須ではなかったりします。
私が所属するYonsei GSISの場合、卒業論文は卒業に必須ではありませんが、他の同系列の大学院では必須のところがあるかもしれません。
(Yonsei の場合、学力が優秀な学生しか卒論を書く資格さえないという事実の裏返しなんですけどね。)
卒論が必須か必須でないかは大きな違いなので、しっかりと情報の確認をしましょう。(GSIS系列は専門大学院に分類されるため、学問の発展に寄与するというよりもより大学以上のレベルの知識やpractialなスキルを身につけることを主軸においた教育機関です。純粋な学問を追求したい方は、総合大学院をお勧めします。)

結論として、最初の段階で自分自身が何を研究したいのかをはっきりとさせましょう。そして自身のトピックと関連のある教授または授業が学べる大学院を探しましょう。

*Yonsei GSIS の場合は、入学後も自身の専攻を変えることは一応できます。
International Trade, Finance, Management (ITFM)
 -> International Cooperation (PIC)
また逆も然りです。
*さらに補足を加えると、ITFMはテストやグループワークがメインで実践的なスキルをつけることを主眼においています。その一方でPICはどちらかと言うと学問的な研究をメインでする傾向が強いと個人的には感じています。なので、元々はPICを専攻していたが、学術的に意味のあるレポートを書くことができないためにITFMに流れるという人もいます。

○学びたい大学院が決まったら

学びたい大学院が決まったら、どこの大学院に出願するにあたっても、必ず各大学院のホームページは確認しましょう。
そこを見れば、必ず願書の出願に必要な情報が載っているので、最低でも数回はもれがないように見通しましょう。

Yonsei GSISの場合、Admission のページがあるのでそこを見ればどのようなタイムラインで選考が行われるのか、そして何が出願の際に必要なのかについて書かれているので、しっかりと確認しましょう。
(↓はYonsei GSISの例)

○必要なものと、その中でも需要なものについての解説

この記事ではYonsei GSISの出願にあたって必要な書類について書きます。
基本的にはどのGSIS系列の大学院においても必要な書類は似たようなものだと思うので、参考にはなるかなと思います。

- GSIS Online application  (ネット上での事前登録のようなもの。)
- Personal Statement and Study Plan -1
- Official Bachelor's Diploma and Graduate Certificate -2
- Official Bachelor's Transcript -3
- Letters of Recommendation -1
- Proof of English Language Proficiency -1
- Verification of Deposit -1
- Copy of Applicant's Passport 
- Copies of Both Parents' Passports -1
- Proof of Family Relationship -1
- Release of Student Information Form 
- Agreement for Collection and Use of Personal Data
- Two Passport-size Photos
- Application Fee

*-1としたものは用意に時間がかかるので早めに用意したほうがいいです。

特にPersonal Statement and Study Plan があなたの合否に大きく関わるので、親しくしている教授の方々や、友達に見て添削してもらうことをお勧めします。
私は、留学生の友達や親しくしていただいていた教授の先生に見てもらい完成させました。(お世話になった方々に感謝しかありません)

書き方については、それぞれの大学で指定があるのでそれに従えばいいと思います。(おそらく多くの場合はTimes New Roman, 12pt, double-spaceです。)

内容については、アメリカやイギリスの大学院の出願に使用された内容を見て、文章の構成やどのような内容を書けばいいのかなどを分析・研究して書きました。
ここで強調しておきたいのは、日本の大学院とは異なり、大学院に入ってからどのような研究をするのかについての計画を事細かに書かなくても良いということです。

事実、”私はこれまでどのようなことをしてきて、将来このような仕事をしたい。その上で今このような点が足りないからこれを大学院で学びたい”という感じの内容を書きましたが、無事入学しています。
アメリカやイギリスのPersonal Statement でも私が書いたような内容のものを多く見かけました。
(もちろん研究計画書を書いても問題はありません。私が大学院で知り合ったある人は研究計画書を書いて入学しています。)

*追記:申し訳ありません。私も研究計画書も書いていました。ただ、日本の大学院とは異なり、何をどのようにして研究するのか、どのような段取りで研究するのかを具体的には書いていません。私の興味ある分野についてのみ書いていました。

詳しくは↓の記事で!

推薦状については、早い段階から親交の深い教授の方にお願いしましょう。
推薦状には書かなければいけないことが多くあるので、研究そして授業で忙しい教授の方々の負担を和らげるために早め早めを意識して行動しましょう。
(私の場合は、応募締め切りの2ヶ月前からお願いしました。)
推薦状は教授の方々からのあなたに対する評価なので、あなたのことを深く知っていなければ書けません。なので、早い段階から教授の方々と繋がりを築くことをお勧めします。

英語のテストについては、大学院によって使用できるテストに違いがあると思います。Yonsei GSIS の場合 TOEFL iBT, IELTS and TOEICが使用できます。しかし他の大学院ではもしかするとTOEICは使用できないかもしれません。
また、大学院によって英語のテストの点数が低いと応募できないこともあります。
Yonsei GSISの場合は、これくらいのスコアは持っていたほうがいいよという最低ラインを示すスコアはありますが、英語のテストの点数による足切りはされません。

預金残高や、家族関係を示す書類、両親のパスポートなどは私が離れて住んでいたため入手するのに時間がかかりました。(特に私の家庭の場合、片方の両親がパスポートを持っていなかったため、発行するのに時間がかかりました。)
家族関係を表す書類も全部英語訳をして、行政機関から承認をもらわないといけないので、結構時間がかかります。


*-2 については、大学を卒業してストレートで大学院に入学するのと、卒業後半年おいて入学するのでは出す書類が異なります。

ストレートに大学院に入学する場合は、”卒業見込み書”を書類として送ることになります。

ここで、Yonsei GSISの応募ガイダンスに書かれている一部分を抜粋したいと思います。

Prospective graduating students should submit their certificate/ letter of expected graduation or certificate of enrollment (original).
 - The expected date of graduation should be written on the certificate.
 - The anticipated date must be prior to the start of the semester.

この一文が曲者ですね。笑笑

韓国の大学院が始まるのは、3月の1週目から
日本の大学の卒業式が行われるのは3月の半ばから終わりにかけて。。。

つまり太字にした条件を満たせないんですよね。
これは困った。。。

と言いながら私は、大学を卒業する前の春学期から通っています。

私自身、応募するときこの部分が不安で何度も大学院の事務所にメールを送りました。オフィスのスタッフが言うには、日本と韓国のアカデミックスケージュールの違いを認識しているので、正式に大学から卒業する前に大学院に通うことは大丈夫とのこと。(私は心配だったので、卒論を担当してもらっていた教授に、私がしっかりと卒業できる学生であるということを保証する手紙をしたためてもらいました。)

おそらく私のケースのように、韓国の大学院で学ぶことを考えている方は大学を卒業する年の春から韓国の大学院に通うことができると思います。

その一方で、卒業してから大学院に留学することを考えている方の場合は、この問題について深く考える必要はありません。卒業証明書の写真を送れば解決です。


*-3に関しても-2と同様にストレートで大学院に行く人にとっては大変です。

何が大変かというとアポスティーユをもらわなければいけないこと。
アポスティーユは簡単に言うと外務省から証明のことです。
この印があることによって、日本でのみ認められていた私の成績証明書が他国でも評価材料として耐えうる証明書になります。

しかしここでアポスティーユをめぐっても問題があります。
先ほどと同様に大学の最終成績が出るのは、卒業式の日
ここで思い出してもらいたいのは、その時には大学院の授業が始まっており、韓国にいます。
アポスティーユをもらうためには、公証人役場または外務省(ともに週末はやっていない)に書類を提出する必要があります。
つまり、アポスティーユの手続きを自らやることは極めて困難ということです。

さらに問題をややこしくするのはアポスティーユの印がある成績証明書を授業が始まる段階で出さなければいけないこと。(オフィスによると、韓国政府に3月の半ばから後半までに提出しなければいけない資料の中にこれが含まれているとのこと。めっちゃ催促されました。)

最速の方法は、公証人役場でワンストップサービスを利用すること(ただし課金が必要)。お金をかけたくないのなら、時間はかかりますが、外務省に届けるのが一番だと思います。また別の方法として、業者に頼むという方法もあります。

私の場合は、大学生時代の友達にたより、ワンストップサービを使用して卒業式の日のうちに韓国に向けて必要な書類を届けてもらいました。(ありがとうと友よ)
*この場合は委任状を書かなければいけません

なので、ストレートで韓国の大学院を目指す方はこのアポスティーユ問題の対処法においてもしっかりと考えておいてください。

○書類の郵送

最後に必要書類が揃ったら、その書類を大学院に郵送する必要があります。
いくつかの書類はメールで送ることができますが、大半の書類は郵送または自らの手で書類を届けることになります。

郵送はしっかりと余裕を持って送りましょう
何が起きるかわかりません。
(天候不良のために長期間の遅延が生じて間に合わなかったなど)

不慮の事態で、締め切り期限までに間に合わない場合は、焦らずに必ず大学院のオフィスに連絡を入れましょう。対応をしてくれるかもしれません。

書類を送る前にしっかりと必要書類は揃っているのかを確認しましょう
(私の場合は、必要書類を確認している最中にPersonal Statementのスペリングミスを発見しました。最終確認は抜かりなく)

○おわりに

ながながと書きましたが、これが私が韓国の大学院に出願するまでに経たプロセスです。私が書いたことが韓国大学院への留学を目指している方の力に少しでもなれたのなら幸いです。

ここをもうちょっと知りたいと言う箇所があれば、ぜひコメントをしていただければと思います。

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