【移動】2018‐2019プレミアリーグ審判員 総集編
" I'm out. "
そう言った後、オバマさんと同じようにマイクドロップをしたコンパニ。シティで過ごした11年に別れを告げる優勝パレードでの最後の"演説"は、最高にカッコ良い形で終わりました。
てことで、綺麗に締まりましたね。18-19シーズンのヨーロッパサッカー。今季も本当に色々ありました。5大リーグの優勝クラブは全て「連覇」。我らがマンチェスターシティは、史上初の四冠「FOURMIDABLES」を成し遂げました。何かの大会を忘れている気がしますが、5月らしからぬ暑さが続いているせいで忘れちゃいました。ちくしょう()
さて、毎年オフになると、紙面やSNSを賑わせるのが、シーズンの振り返り話と移籍市場を含めた来季の展望の話題ですよね。"イスコが移籍か?"と言う名の"時候の挨拶"に始まり、ペップがユーベだのシルバが神戸だのデタラメな情報にさえ一喜一憂する移籍市場。ベストイレブンはあーだこーだとファンが議論をするオフシーズン。
しかし筆者は言いたい。
ねぇみんな、あの人達のことを忘れていない?と。
そう、その人達こそが、今回のテーマであるレフリーであります。そういえば、審判員に関するシーズンレビューってあんまり見ないよなあと。特にプレミアに関しての日本語の記事は。ましてはファン目線での記事は。粕谷さんが偶に愚痴をこぼすくらいでしょうか。日本のレフリーよりも個性豊かなイングランド人レフリー達。ロシアW杯にて、イングランドサポーターが"Three lions"を高らかに歌い、フットボールが帰ってくる!と騒いでいた中、ロシアに誰も行けなかったプレミア審判員達。そんな彼らは、今季も我々に対して、ネタと誤審と稀にナイスジャッジを提供してくれていました。
それなのに、シーズンが終わったからと言って彼らのことを忘れてしまうのはなんだか可哀想じゃん!ってことで、シティサポでありエスパルスサポであり、一応サッカー3級審判員である筆者が今から書こうとしているわけであります。
例によって散々こき下ろしますが、鬼の形相で被害者ぶって書いているわけではないので、ご安心ください。普段あまりプレミアリーグを追っていない方も、このブログを最後まで読んだら、きっとイングランド人審判員のことが大好きになると思いますよ。きっとね←
それではキックオフといきましょうか。
今回も拙い表現かつボリューミーな文章でお送りいたしますが、誤字脱字に対してはアドバンテージの適用をお願いいたします。もし事実と異なる点があった場合には、コメント欄に投稿してください。異議を唱えたとしてイエローカードを提示いたします。また、最後まで読まずにこのブログを飛び出してしまうとオフサイドです。そろそろしつこいですね。では、ジョナサンモスばりのメチャメチャな試合コントロールの記事をお楽しみください。
2018-2019プレミアリーグ審判員【総集編】
Next stage "not" with ボビーマドレー
レビューに入る前に、ひとつだけ確認事項を。今季のプレミアリーグを追っかけていた人は、なんとなく察していたか知っているかと思いますが、
マイク・ジョーンズ
ニール・スワーブリック
ボビー・マドレー
この三名の審判員は、昨季いっぱい、もしくは今季開幕直後にプレミアリーグの審判員を引退しました。特に、ボビーマドレーに関しては、嫌な思い出を持っている人も多いと思いますし、嫌いな人も多かったでしょう。どうやら、個人的な理由でシーズン開幕直後に職を辞したとのことですが、まあぶっちゃけ居なくなって安心したよね。マドレーさんの今後の人生に幸あれ。
3人の代わり(?)として、今季からディービット・クーテ(右)さんと、サイモン・フーパーさんの2人が、Professional Game Match Officials Limited (PGMOL)の第1グループに昇格、まあ要はプレミアリーグ担当審判員に正式に昇格したのです。
今季のプレミアリーグは、そんな彼らを合わせた合計18人の愉快な審判員たちによって、全380試合(+カップ戦)を、選手やサポーターたちと一緒に作りました。
マイクディーンの宝石の雨
データで振り返る今季のプレミア審判員
まずは、今シーズンの審判員達のスタッツを見てみます。数字では分からないこともあるとは言っても、いろんなデータを集めてみると、プレミアリーグにおける審判員の序列や特徴が見えてくるもんです。
まずは担当試合数から!
公式戦、プレミアどちらも、マイケルオリバーよりアンソニーテイラーの方が担当試合数が多いという少し意外な結果に。テイラーとアトキンソンとは16試合の差があり、クラブチームと同様に、ヨーロッパのコンペティションも裁く主審とそうでない主審とでは15試合前後の差がありますね。
見た目からしてジョナサンモスがダントツで担当試合が少ないかと思いきや、アホキンソンの方が1試合少ないとは……それでいてあの…続きは後ほど()
*参考:ハダーズフィールド戦のPL担当試合数
筆者が独自にまとめたこの3つのデータを比較しながらみると、プレミア審判員の中での協会側の評価がどれくらいなのかを推測することができます。なぜなら、プレミアリーグに限らず、レベルの高い試合や大会、重要な試合になればなるほど、割当される審判員のレベルも高くなるからです。つまり、ビックマッチを多く任されたり、優勝したシティの試合を多く任されたりした主審は、例に挙げた最下位のハダーズフィールドの割当を多く受けた主審と比べると、より協会側の評価も高く、信頼されている審判員ということです。
昨季途中にプレミアデビューしたばかりのディービット・クーテ主審やクリス・カバナン主審が、シティの試合やビックマッチでは1回も笛を吹いていない反面、ハダーズフィールド戦ではそれぞれ3試合ずつ担当しているのが良い例です。(カップ戦では経験あり)
また、マイクディーンとジョナサンモスを同列に扱って煽っている人も多いですが、1と3つ目のデータをみると、マイクディーンの方が重要な試合をより任されていることが分かります。
サポーター目線は置いておいて、ビック6同士の試合を4試合以上担当した5人(+αカップ戦決勝で今季2度主審をしたモス)が、今のプレミアリーグで重要な試合を任されるほど内部からの評価を得ているのでしょうね。一番高いのはやはりマイケルオリバーかと思います。なお彼は、シティ戦を5試合担当したのに対して、リバプール戦は6試合担当。KOP(笑)からの言い訳の隙を与えない割当。どんまい。
シティがPL17-18で取りこぼした勝点内訳
ここ2シーズンで勝点198も稼いでいるペップシティは、審判との相性なんて関係ないわけですが…
とは言ってもねぇ、2年連続でシティから一番多く勝点を奪う形となった審判員が、アトキンソンという事実を無視するわけにはいかない。アホキンソンのせいで負けた!とは思いませんし、まあ2連覇しているので、ね。
とはいえ、パッと思い出す限りでも、昨季のダービーでは2度PKにすべき判定があったりとか、今季のウルブス戦ではボリーの手でのゴールを認めたりとか………思い返すと怒りが湧いてくる判定をするのが得意なおっちゃん。にしてもシティはどんだけ勝ち点稼いでいるんだって話ですよ。エスパルスなんて取りこぼした勝ち点を計算するより獲得した方を数えた方が早いという…。ベガルタサポから「こんなクズなチームに」って言われたらしいけど、言い返す言葉が思いつかんけんね()
ファール数が多かったベスト5は、リーメイソン、モス、ロジャーイーストという平均年齢が高いプレミアの中でも超年寄りな3人と、今季からプレミアを担当し始め、まだ経験が浅いクーテとフーパーの2人がランクイン。
後者の新人2人は、ファール数が多いのも仕方ないでしょう。良い意味で存在感を示せるような毅然とした態度をもって試合を締めることが出来ておらず、選手やサポーターとの信頼関係も構築途中だと思います。。この2人がPK数でランクインしていないのは、まだ自信を持ったレフリングが出来ていないからかもしれません。試合を見てないから知らんけど。
問題は年寄り達ですよ。彼らは、ワガママボディを放置し、日々進化しスピード感が増している世界最高のリーグのフットボールに置いていかれ、未だにツイッターでは6秒動画のVineを使用しているくらい、年々変化する競技規則のアップデートを怠り、その結果として、筆者が見た試合ではほとんど何か問題を起こしていました。
1. マイクディーン 0.34枚 (合計10枚)
2. グレイクポーソン 0.27枚 (合計7枚)
3. マイケルオリバー 0.23枚 (合計7枚)
4. リープロバート 0.22枚 (合計4枚)
5. ジョナサンモス 0.19枚 (合計5枚)
全体平均:0.12枚
Here's to you, Mike Dean!!
俺たちのマイクディーンここにあり!イギリスのどんよりした空から、宝石の雨をガンガン降らせたマイクディーン様。無事にイエローカードもレッドカードも今季最多枚数を出し、平均枚数でもトップを独占しました。そして、記念すべきことに、2019年の4月には彼の通算100枚目となるレッドカードをユナイテッドのヤングに提示。おめでとうマイクディーン!まあ彼を含め、ランクインしている人たちの何が怖いかって、ろくに争点に近づくことができない状況で、なんとなくの判断でカード祭りを開催している人が多いということ。特にジョナサンモスとかジョナサンモスとかジョナサンモスな。
カード祭り"大賞"試合は2試合です。
荒れた試合の定義は様々あると思いますが、カード祭りな試合で荒れていない試合はまずないでしょう。「プレミアリーグらしさ」としてよく言われる激しさと荒さは全くもって別物です。
①2018年12月8日 アーセナル1-0ハダーズフィールド
主審:ポールティアニー
(ちゃんと調べていないゆるさで言うのは申し訳ないが、おそらく)前半だけでイエローカードが7枚提示されたのは今季最多だと思います。その要因の1つは、ハダーズフィールドがドン引きではなく、アーセナルの夢と希望が溢れたパス回しの時間を与えないように、前からガッツリハメようとしたことにありました。それもあり、アウェイチームの激しいプレーが目立ってしまいます。ファール数は33回。そして怪我を恐れたか、2人(3人?)のアーセナルの選手がシミュレーションでイエローを受けました。
試合において、激しい試合と荒い試合の境目は紙一重で、そこの線引きをするのが主審の役目の1つでもあるのですが、ティアニーさんにそれは出来ず、ラフプレーが起こる前に厳正や対処をしなかったせいでカード祭りとなりました。トレイラのゴールはすんばらしかった。
②2019年2月23日 ボーンマス1-1ウルブス
主審:ロジャーイースト
カード祭りからも分かる通り、まさに大荒れの試合でした。そしてそれを作った原因は間違いなくロジャーイーストにありましたね。両チームの激しい攻防に対して、統一感のないジャッジに、FKの反則をPKにする誤審、見逃しジャッジもいくつか。この試合をプレミアリーグらしい激しい試合だったと片付けるのはもうやめた方が良いと思います。
ちなみに、ロジャーイースト主審は54歳。年齢のこともあり、2018-2019シーズンを持って引退するそうです。うん、納得だよ。下部リーグでの審判経験後、2012年9月のスワンズ対サンダーランド戦でプレミアデビュー。そして、担当した最初の4試合で三枚のレッドカードを出すというお茶目なデビューを飾りました←
彼の審判キャリアでのハイライトの一つとして挙げたのは、2012年にリーグ1の昇格プレーオフの試合(ハダーズフィールド対シェフィールドウェンズデー)にて、聖地ウェンブリーで主審として初めて笛を吹いたことだそうです。2004年に父とFA杯決勝戦マンチェスターユナイテッド対ミルウォールを観戦。その8年後に、ナショナルスタジアムでボールを抱えてフィールドに入場した時は、最高に素晴らしい気分になったそうです。プレミアリーグは90試合を担当。54歳で引退するロジャーイーストさんの今後の人生に幸あれ。
今季で引退するのに、過去のカード祭り試合を取り上げて批判するのは可哀想ですよね。ってことで、ロジャーイーストへの不満は、全部水に流そう!!その通り。まさにその言葉通り、ボーンマス対ウルブスでの試合終了間際には、フィールド内にあるスプリンクラーが作動してしまい大量の水が撒かれるという珍事が発生しました(事実)ってのがこの話のオチ。
Baby だいじょばないアンドレマリナー
雑感で振り返る今季のプレミア審判員
選手と同じく、データだけでは評価しきれないのが審判員。てことでここからは、マンチェスターシティを中心にプレミアの試合を観てきた筆者が、勝手に審判員達の雑感を書いていきます。全員書くほど試合を観ていないので、マイケルオリバー、マイクディーン、ジョナサンモス、アトキンソン、アンドレマリナー、アンソニーテイラー、ティアニーのプレミア選抜"神7"をお送りいたます。
私的レフリーオブザシーズン
マイケル・オリバー 34歳
ポーカーフェイスで有名な彼。何食わぬ顔でラフプレーを放置したり、ヨーロッパの試合を中心にカード祭りを開催したりするのに、グレートブリテン島においては相対的に一番マシに見えてしまうのが世界最強のリーグの恐ろしさである。とはいえ今季は、ヨーロッパのコンペティションで暴れただけで、リーグ戦ではシーズン通して落ち着いたレフリングだったと思います。対マンチェスターシティに関しても、アーセナルとの開幕戦や、スパーズ3連戦唯一のリーグ戦、優勝がかかった最終節を担当するなど、やはり要所はマイケルオリバーに締めてもらうくらいに内外からの評価と信頼は高い主審です。
ちなみに、今季のマイケルオリバーのハイライトは、4月末のレスター対アーセナルの試合。涼しい顔で退場者をしっかり出しながら、アディショナルの両チームによるカウンター合戦に対し、争点から遅れることなくスプリントを掛けまくったオリバーさん。走り方は若干ウケ狙い感が否めませんでしたが、おっさんレフリー達に見せてあげたいシーンでした。まあそんなマイケルオリバーも、開幕戦の頃はお腹が出ていましたけどね。シーズンが進むにつれて絞れていたのは、おっさん達とは違うところ。カタールW杯には出られるように頑張って欲しいです。
私的ワーストレフリー18-19 アンドレ・マリナー 48歳
お腹が出ていなければカッコ良いおじさん。チェンバレンとギブスの違いがわからないおじさん。彼は、今季のプレミアリーグの審判員の中で一番酷かった1人だったと思います。みんな酷いのは知ってる。その中でも特にだ。
とにかくジャッジの基準がメチャクチャ。どの試合でもメチャクチャ。よって荒れる。そして争点を見極められていない。ただ見ているだけ。そして競技規則も覚えられていない。酷い。ニューカッスル対リバプールでは、試合を壊したことに加えて、アーノルドがハンドリングによってゴールを守った場面において、その直後に得点になったことで、本来はゴールを認める+イエローカードを提示しなければならない場面で、アーノルドにお咎めなしという「競技規則の適用ミス」を犯す始末。今季は、いや今季も、どっちでも良いが私的ワーストレフリー18-19の賞を与えます。とにかく、首から上は普通にカッコ良いおじさんなので、少し痩せればモデルや俳優が天職かもしれない。審判員時代は、黄色いカードを沢山出して世間から批判されていました。しかし、俳優とモデルの道に進んでみたら、黄色い声援を沢山浴びて世間からチヤホヤされました。と。黄色い着物をきた木久扇さんがバンザイをして観客を煽る。そして昇太さんの方を向くが、座布団は貰えなかった。
マイク・ディーン 50歳
イエロー、レッドカードの合計枚数、1試合あたりの枚数どちらも1位に輝いたカード祭り男。今季は比較的公平なジャッジが多かったと思いますが、いやそうでもないか。まあそれ以上に、毎年のようにネタも提供してくれる彼は、まさにプレミアリーグ審判員の鑑だと、筆者はこう思うのです。
サッリのチェルシーを、前半戦で負けた悔しさを晴らすかのようなエティハド大虐殺劇で下した2月のチェルシー戦"第1弾"。スーパーミドルを含めハットトリックを達成したアグエロは、試合後にボールを貰いに行きましたが、マイクディーンはボールを服の中に隠し、渡さないようにしようとするイタズラを仕掛けます。これにはアグエロも苦笑いでしたが、マイクディーンは程なくして笑いながらボールを渡し、ハットトリックを称えました。
で、なぜマイクディーンは試合後に調子に乗っていたかというと、実は、この試合の後半から、既に彼のスイッチは入っていたんですよね。4-0で折り返した後半11分に、キレッキレのスターリングのドリブルに相手はたまらずPA内でファール。すると……
マイクディーンがキレッキレの動きでPKの反則を提示!!圧倒的なパフォーマンスを見せるシティの選手たちに感化されたのか、もしくは自分も主役になりたかったのか。珍しく争点近くで判定できて自信があったのか。急に訳の分からない気合の入れよう。そしてこのオーバーリアクション以降、マイクディーンはエティハドのピッチで勝手に躍動していました。争点の近くへめっちゃ走るマイクディーン。太ももを上げ変な手の動かし方で走り目立とうとするマイクディーン。そして終盤になると、疲れが溜まったか、しっかり動きが鈍くなるマイクディーン。ですが、PK以降は完全に調子に乗っていたので、試合後にアグエロに対してあのような事をしたのだと思います。
マーティン・アトキンソン 48歳
シティサポにとっては良い思い出が少ないアホキンソンは今季も絶好調!と思ったら、リバプール戦でサネのPKを取ってくれたので、あんたもやれば出来るじゃん!と思ったら、マフレズが外してしまいました。PKを外すと調子が狂い出すというのは、かつてエスパルスにいたマルコスアウレリオの例があり、マフレズも例外ではありませんでしたが、ペップシティ1年目のマフレズは確実に守備に対する意識と組織の中でどう守るかの役割は全う出来るようになったのは好材料です。そして、借りを返す意味で優勝がかかった最終節でゴールを決め、来季に向けて期待が膨らんでいますよね。
アホキンソンのことを忘れていました。アトキンソンはどうでも良い!彼奴はクソだから!で済ませたいくらいですが………
まあ彼は今季もボリの手のゴールを見逃したり、アグエロの手のゴールを見逃したり、リバプール対レスターでもハンドを見逃したり…アホキンソンの頭の中にある競技規則には、ハンドリングという概念がないから救いようがない。まあそれが彼の通常運転なのですが、かと言って特にネタもなく、相変わらず偉そうにしていて、相変わらず若干イライラした1年でした。
ジョナサン・モス 48歳
身体は相変わらず絞りきれていないワガママボディのジョナサンモス。彼のレフリングは、そろそろ限界にきているのではないか?と。もう5年前から言っている。前からなんとなく指摘されてるけど、今季のレフリングを見る限り、さすがにもう冗談抜きで、プレミアリーグの笛を吹くに値しないパフォーマンスではないか?と。これは既に4年前から言っている。とにかくモスとマリナーとマイクディーンは身体を絞れ!と。これは粕谷さんが3年前から言っている。彼のレフリングはマシになった?と一部で言われているようだけど、完全に気のせいやけん勘違いせんほうが良か。ただ変わったのは、昔に比べて彼にビックマッチをあまり任されなくなったこと。だから世間に取り上げられる回数は減ったわけだが、彼のレフリングは今季も変わらず酷かった。酷いも何もまず走れてすらいないから論外である。
上の写真をもう一度見てください。Perfumeのあ〜ちゃんが、ライブの時に指摘していた通り、この指の差し方からして年寄りなのがよう分かりますわ。もう歳なんだしまともにやれていないんだからさあって気持ちがある反面、ネタを提供してくれるから続けてもらっても面白いという気持ちで葛藤…なんてしないわ。まともに走れないだけではなく、争点近くにいても問題起こすし、なんでヤン・ヨンソン監督より早くクビにならないのか不思議でしょうがない。
アンソニー・テイラー 40歳
この人の特徴は、争点に近づいてジャッジしないこと。当ブログの一番最初の審判ブログでも指摘した通りです。シティサポにとっては、FA杯準決勝でのレフリングが記憶に新しいかと思います。
グーナーにお伝えしておきたいのは、「アーセナルをヨーロッパリーグ圏の順位に引き摺り下ろしたのはテイラー主審だった。」というのは一理あるかもしれないということ。ウェンブリーでのノースロンドンダービーでのケインのPKは誤審(訂正)微妙な判定でしたし、5月のブライトン戦では試合をぶち壊しました。
ジョナサンモスよりは走れていないわけではないと思うのですが、ポジショニングが壊滅的に悪い。そりゃ安定してクソジャッジになりますわ。
ポール・ティアニー 38歳
この先10年はプレミアを担当するのかと思うと寝込みたくなってしまいます。今季はシーズンを通して、アンドレマリナーの次に酷かったと言っても良いでしょう。
1試合における今季最多のカードを出したのもティアニー。あとで紹介するシティ対ボーンマスでの誤審もティアニー。他にもバーンリー対シティ、ニューカッスル対シティでのレフリングが象徴しているように、試合をコントロールする能力が欠けているのが彼の悪い特徴です。
2019年になってから唯一リーグ戦でシティが負けたニューカッスル戦では、デブライネのリスタートを認めず、アグエロのゴールが幻となりました。ティアニーは笛ではなく口頭で、まだ始めるな、と言ったそうですが、反則の笛が鳴った後、もう一度笛を吹いて試合を止めない限りは、素早いリスタートをするものです。壁が近かったわけでもないし、ティアニーが笛で始めるというジェスチャーもしていませんでした。競技規則上はノーゴールなのは仕方ありませんが、試合の流れとして違和感した感じない下手すぎるレフリングでした。
誤審にも屈しなかった「Dream Fighter」ペップシティ
シティサポ目線で振り返る今季のプレミア審判員
さてここからは、今季のプレミアリーグで印象的だったジャッジなどを取り上げながら、レビューを書いていこうと思います。
まずは、我らがマンチェスターシティの、今季のプレミアリーグで印象的だった5つのジャッジを振り返ります。
2018年8月25日 第3節 ウルブス1ー1マンチェスターシティより
そしてあの"パンチ"👊
シティが初めて勝ち点を取りこぼしたのが第3節に行われた昇格組のウルブス戦でした。ボリーの「あのパンチ👊」とかいうハンドリングによって先制を許したわけですが、この試合で主審を務めていたのは……アホキンソンだったんですって。(正しくはアトキンソン)
なるほど。変に納得しますね。やっぱりアホキンソンはシティのことが嫌いだろ!と言いたくなってしまいます。しかし、文句のつけようのない反則を見逃す大失態…というのは若干言い過ぎかもしれません。彼を少しは擁護すると、どちらかというと主審より副審に対して、しっかり見ててよこのバカ!ってツッコミを入れるべき誤審なんですよね。A2を担当していたのはConstantine Hatzidakisさん。読み方が分からんのは置いておいて、主審よりも争点が見える位置に居たのでファールサポートして欲しかった場面でした。ちなみに彼はFA杯決勝でも旗を振っており、プレミアのシティ戦を6試合担当しているので、プレミア副審界隈の中では優秀な方に入ると思われます。
このハンドリングは、ウルブスの日本語非公式アカウントのツイートが若干イラっときたことで記憶に残っている方もいるかもしれませんね。
誤審によって失点したとはいえ、ウルブスに苦しめられたのは事実だし、その実力は今季のプレミアを追ってきた方なら確かなことだとお分かりいただけると思います。
2018年10月20日 第9節 マンチェスターシティ5-0バーンリーより
魔法使いのジョナサンモス
続いては、当ブログでも紹介したシーンを再ピックアップ。ハートのエティハド帰還試合となったバーンリー戦にて、ジョナサンモスが「アレストモメンタム(時よ止まれ)」というハリーポッターの映画に出てくる呪文を披露したという、マグルの我々にとって衝撃的な事件がありました。
まあ分かりやすく言うと、シティの2点目となったベルナルドのゴールシーンにおいて、2つの誤審と1つの疑惑の判定、そしてジョナサンモスの致命的なレフリングミスが全て重なってしまったのです。
↓ジョナサンモスに注目しながら見てください
改めて説明しますね。
①PKでもおかしくないプレー
エリア内に侵入したサネが相手にホールディング気味で倒される ⇒疑惑の判定
↓
②迷い笛
ジョナサンモスは思いっきり笛を口に持っていくが笛は吹かず、ファールはないというジェスチャーをする ⇒主審の致命的なレフリングミス
↓
③セルフジャッジで選手達が静止する
モスの迷い笛に加え、ボールがゴールラインを割りそうだったため、バーンリーの選手達を中心に動きを止める
↓
④魔法を解いたシルバ
(画面奥のピッチ外にいるのがシルバ)
そんな中、シルバは再びボールに反応してクロスを上げる。しかし、シルバはオフサイドだったのに加え、ボールはゴールラインを割っていた ⇒副審が見逃した2つの誤審
↓
⑤ベルナルドが仕留める
シルバの動きにただ1人まともに反応したのは、もう1人のシルバであるベルナルド。難しいクロスに左足で合わせてゴールを奪った。
この説明を読んだ上で、もう一度リプレイを見てみると、なんとまあカオスなことか。シティに不利な判定だったのをダブルシルバがひっくり返したけど、シルバのプレーに誤審が2つ隠されていたという………。カオス。まさにカオス。もしVARが採用されていればPKになっていたはずですが…。これは全部ジョナサンモスが悪い。
ゴールライン付近でのオフサイドとラインを割ったのを見逃したエドワード・スマート副審も災難だったと思います。全部ジョナサンモスが悪い。いや待て。もし読者の中に、エドワード・スマート副審という名前に見覚えのある方がいたら、あなたは熱烈(若しくは粘着質)なリバプールサポーターかプレミア審判オタクですよ。この後にも登場するので名前だけでも覚えとおいてください。
ちなみに、このベルナルドの得点以降、単純にシティの崩しから止めようがない理不尽なゴールを数点浴びせられたハートが若干気の毒でしたね。ポストを思い切り蹴っていたのが印象的でした。シティにとっては、前の節でリバプールに引き分けていたこともあり、再び勢いづけた貴重な勝利でした。やっぱり全部ジョナサンモスが悪い。
2019年2月4日 第25節 マンチェスターシティ3-1アーセナルより
正直者のアグエロも認めた神の手ゴール
「あれはハンドによるゴールだと思う」試合後にこう述べたのは、ゴールを決めた張本人のアグエロでした。
まさに本人がそう言っている通り、シティの追加点となったアグエロのゴールシーンで腕に当たっていたと思います。確かに、直前にレノが弾いて不意にコースが変わったとはいえ、アグエロの手の動き的に故意に腕でボールに扱った…とはいえないとは思いますが、反則がとられてもおかしくありませんでした(来季からは必ず反則になるそうです)。試合内容的に、これが取り消されたからと言ってアーセナルが勝っていたと言うことはごめん無理。ですが、確か後半序盤はアーセナルペースだったので、流れが変わったことは確かです。
シティも誤審で利益を得ていたじゃん!と。おっと、シティを批判する前に少し待ってくれ。今回のシーンは、角度的に副審がファールサポートするのは不可能でした。じゃ主審は誰が担当していたでしょうか??
そう、アホ…アトキンソンである。
正直者のアグエロは、昨季(17-18)のマンチェスターダービーでヤングに倒されたシーンを「あれはPKだった」と述べました。今回の試合後には、ハンドをしっかり認めています。この2試合でどちらも笛を吹いていたのはアトキンソンでした。はっきり分かりますね。全部ジョナサンモスが悪い。間違えた。アトキンソンが悪い。
それでもスターリングはTop of the league
年明けのボーンマス戦。副審が旗を上げ、オフサイドだと主張したものの、ポールティアニーによってオフサイドが取り消され、スターリングのゴールが認められた事案です。
これを言い換えると、副審が正しいジャッジをしたのに、ティアニー が取り消して誤審にしたのです。
アグエロがボールに触れた瞬間、スターリングはオフサイドポジションにいました。ティアニーの判断としては、ワトフォードDFが先にボールにプレーしたため、オフサイドが不成立となった。よってスターリングのゴールは認める、だったと思います。
確かにアグエロの次にボールに触れたのはスターリングではなく、ワトフォードDFでした。しかし、アグエロのパスに対して、スターリングは反応しており、それがワトフォードDFのプレーに影響を与えていたことは明らかでした。なので、その時点でオフサイドは成立していました。
それをわざわざ取り消してゴールという誤審に変えてしまったティアニーの影響は大きく、そこからシティは畳み掛けるようにしてスターリングがハットトリックを達成。一気に試合を決めてしまいました。
ワトフォードにとっては納得し難いジャッジ、シティにとってはラッキーでした。が、そこからの2得点はシティの実力であり、誤審を言い訳にして気持ちが切れてしまったのはティアニーのせいではなくワトフォード側にある、ということは、もしもっと強くなりたければ忘れてはいけません。
優勝の明暗を分けた?!ゴールラインテクノロジーがGJだった件
大きな話題になりましたよね。浦和対湘南での誤審。Jリーグも追っかけている人はご存知でしょうが、今季はゴール判定に関する誤審がすでに何度か発生しているんですよ。特に、特に、そう特に、鹿島アントラーズ対清水エスパルスの試合では、清水の中村慶太のフリーキックが完全にゴールラインを割ったのにノーゴールの判定。開始早々での先制点を奪えず、(悪質な中略)、それが原因で、我らが清水エスパルスは負けました。未だにテクノロジーを導入しようかどうか喧嘩しあっているJリーグやJFAに対して、あれこれ言う気も起きないのですが…起きません。まあ…MAKIと同じく…好きにすれば?←
プレミアリーグは、ジェラードがスリップしたシーズンからゴールラインテクノロジーが導入されています。And we're all singing Edin Dzeko♪♪
リーグ連覇を果たしたマンチェスターシティとリバプールとの勝ち点差はわずか1。そしてその明暗を分けた要因の1つは、ゴールラインテクノロジーによる正しいジャッジのおかげでもあったと言って良いと思います。
2019年1月4日
マンチェスターシティ2-1リバプールより
ストーンズと正しいジャッジが救った首位追走戦
2019年最初のプレミアリーグ。シティは、当時首位だったリバプールと直接対決。アグエロとサネのゴールで2-1で下しました。しかし、0-0の状態の時に、あわやシティがオウンゴールする寸前!!のシーンがありました。なんとかストーンズが戻り、サラーも詰めている中でうまくクリアしましたが、ゴールが認められるまでなんとあと11ミリしかありませんでした。
ちょっとでも反応が遅かったら、ちょっとでも足が遅かったら、ちょっとでもボールが早かったら、ちょっとでも足が短かったら、リバプールが先制していました。そして何より、ゴールラインテクノロジーというほぼ正確で精密なテクノロジーが導入されていなかったら……もしかしたら副審の判断でゴールが認められてしまっていたかもしれません。シックスポインターでもあり、優勝に向けてシティは特に負けられない試合だったこともあり、ストーンズとGLTに助けられた場面でした。
あ、ちなみに、もしこれがテクノロジーが導入されていない今のJリーグだったら、絶対にノーゴールになっていますね。だって、清水の中村慶太のゴールも、湘南の杉岡大暉のゴールも認められていませんからね。ノーゴールに決まっていますよ。残念。はい次←
2019年4月28日 平成最後のプレミアリーグ バーンリー 0-1 マンチェスターシティより
KING KUNが決めた魂の値千金弾
ソリッドかつ、ゴール前でめちゃめちゃ粘りを見せて守るバーンリーにかなり苦しめられたターフムーアでの一戦。まさにこじ開ける形でゴールを決めたアグエロでしたが、彼のシュートはバーンリーDFに跳ね返され、たったの29.5mmしかゴールを割ることができませんでした。とはいえゴールはゴール。GLTがなかったら見逃されていたかもしれないアグエロの得点は、今考えるとより貴重すぎる勝点3獲得に貢献してくれました。
17-18は勝点100でリーグ制覇。今季は国内四冠。最高を求めて終わりのない旅をするDream fighterペップシティの実質3年目とも言える来季のさらなるFuturePopが楽しみです。夏に日本にも来るしね。
シティ戦以外で話題となった3大審判トピックス
名物副審誕生の微かなカオリ
さて、ここまではマンチェスターシティの試合で起こったレフリングを振り返ってきました。しかしもちろん、シティ戦以外にも山ほど話題になったジャッジがありました。その中から特に印象的だった審判トピックスを3つ振り返ってみます。(この他に印象的だったレフリングがあったら是非コメント欄を荒らしてお伝えくださいませ)
①まさに天国と地獄。誤審によって明暗が分かれる
この順位表には、想像以上に重く残酷なストーリーが隠されています。
「勝点2差でチャンピオンズリーグ出場を決めたチェルシー」
「勝点2差で降格することとなったカーディフ」
前提として、この勝点2差というのは、10ヶ月のリーグ戦の積み重ねの差、実力であることに間違いありません。
しかし、この勝点2差は、ひとつのレフリングによって生まれてしまった……こう解釈したくなってしまうくらい残酷な「誤審」が起きてしまいました。
(青がカーディフ、グレーがチェルシー)
それは、両クラブが直接対決した2019年3月31日。ホームのカーディフは1点を先制し逃げ切り体制に入っていました。しかし84分、ウィリアンのコーナーキックにマルコスアロンソが角度を変え、アスピリクエタが押し込んで同点ゴールを奪います。このゴールはリプレイでみると完全な戻りオフサイド。VARがあれば確実にゴールが取り消されていましたが、今季はまだなく…カーディフの監督だったニールウォーノックさんは当然猛抗議しますが覆らず。
「プレミアは世界一のリーグだか審判団は最悪だ。今までで一番酷いオフサイドだ」
強豪相手に善戦していたカーディフでしたが、誤審によって同点に追いつかれ、その後逆転ゴールを許して敗戦。2失点目はふつうにやられたので言い訳できませんが、同点ゴールによって試合の流れが変わってしまったのは事実です。
そして、改めて最終順位表を見てみると………
残酷……
前提を踏まえても恐ろしい………
もし、アスピリクエタのゴールが取り消されていたら…ブライトンが降格していたかもしれないし、チェルシーはEL優勝が絶対条件になっていたかもしれない…というのは流石に言い過ぎですが、でもドラマティックに描くとそう言えてしまいます。
では何故、このような誤審が起きてしまったのか?1つは、単純にコーナーキックのオフサイド判定は難しいということ。選手が多く密集しているからですね。そして、もうひとつの可能性として、スカイスポーツの番組にて、(第三者だからこう言えるが)こんな面白いレビューをしていました。それがこちら。
Jリーグでも、最近ジャッジのリプレイ検証番組が出てきましたが、VRなどを使ってここまで本格的な検証をするには至っていませんよね。
VRで副審目線に立ってみると、ウィリアンが邪魔で見えなかった可能性があるとのことです。実際には、しっかりオフサイドラインをキープしていればアスピリクエタがウィリアンに隠れることもなかったそうですが……選手達も人生を賭けてプレーしていますが、審判団も人生を賭けて裁いています。それでもなおこのような事が起きてしまう。人間に完璧を求めることは出来ないのです。しかも、そもそも競技規則が曖昧なサッカーにおいては尚更です。
いや待て。(2回目)
ちなみにだけど、話を終わらせる前に、この試合の審判団を確認しておこう。主審はグレイクポーソンさん。でも、彼にはこの判定をどうする事もできなかった。オフサイドは副審の役目である。今回はA1を担当してた人…つまり…エドワード・スマート副審だった…………
そうです。スマート副審は、このブログで既に登場しています。上で紹介したシティ対バーンリーにて、シルバのオフサイドとラインを割ったことを見逃した副審がまさに彼です。
更に、彼は昨季話題になったリバプール対スパーズ戦でのPKのジャッジ等を担当していました。この試合では、右サイド側のゴールエリア付近で倒されたスパーズの選手に対し、ジョナサンモスはPKを取らずに流そうとしました。しかし、副審だったエドワード・スマートは旗を上げ続けPKを主張。モスとの話し合いの末に、判定が覆されてスパーズにPKが与えられました。これが完璧な誤審だったとは言えないものの、PKに値する反則だったのか?そもそもオフサイドじゃなかったのか?疑問が大きく残った試合になりました。
これだけで彼はダメだと言ってしまうのはあまりにも短略的なので、試しにシティ戦でスマート副審が出場している試合を観てみました。結論としては、別に特段酷いわけではなかったけど、彼の場合は他の過去のデータも含めてやらかす頻度は少し高めなので、少し気をつけた方が良さそう。来季もまたやらかしそう。それなら、若き期待の女性副審、シアン・マッシー・エリスさんに任せた方がマシ。
ギャラガー繋がりで、この動画も見てみてどうぞ。ガリーネビルと一緒に、オフサイドの判定って難しいんだなってのを身を持って体感しています。
②審判人生で一番名誉あるイエローカードを出したプロバート主審
審判としてのトピックに限らず、今季のプレミアリーグハイライトで、このシーンを取り上げないわけにはいきませんね。
衝撃のニュースが飛び込んできたのは2018年10月28日。プレミア奇跡の優勝をもたらし、選手に車をプレゼントしたり、サポーターにカップケーキをプレゼントしたりするなど、色々な意味でも話題になった、レスターのタイ人オーナー"ヴィチャイ氏"が、スタジアムからヘリコプターで帰る途中で墜落事故に遭い亡くなりました。
その訃報の後に行われたアウェイのカーディフ戦。ベンチ外だった岡ちゃん含めレスターに関わる全ての人が一致団結したこの試合は、アウェイながら少し異様な雰囲気となり、最終的にレスターがヴィチャイ氏に捧げる勝利を収めました。
決勝ゴールを決めたのは、筆者が散々批判しているグレイ。得点後は真っ先にユニホームを脱ぎ、ヴィチャイ氏へのメッセージが書かれたシャツをアピールしました。
競技規則では、ユニホームを脱ぐ行為は当然ながらイエローカード。この試合を担当したプロバートさんも、例外なくグレイに対してイエローカードを提示しました。それに対して、一部では批判の声もあり、ユニホームを脱いだ事情を考えればカードを出したのは如何なものか?という意見もありました。
しかし、競技規則を守らないわけにもいかない………
その葛藤もあったのか、上のツイートの通り、グレイがユニホームを脱いで走り出した姿を見ていたプロバート主審の表情がとても印象的でした。いかにもカード出したくないって顔。だって批判されることが目に見えていましたからね。ですが仕方のないことです。救いだったのは、ゴールから少し経った後に、現地実況者が「グレイへのイエローカードは主審にとって人生で一番名誉あるイエローカードだ」とサラッと言っていたことです。まさに仰る通りだと思います。
ヴィチャイ氏に捧げるゴールを決めたグレイと、主審としての職務を全うしたプロバートさん。この試合唯一のゴールは、今季のプレミアリーグベストゴールの1つだと筆者は思います。
なお、プロバート主審。この試合の全体を通したレフリングは、正直褒められたものではありませんでした。ハンドの見逃しを始め、誤審も多くジャッジに統一感なし。難しい試合だったとはいえ、試合をコントロールすることが出来ていませんでした。過去の出来事は美化されがちですが、プロバートさんはしっかりやらかしておりましたとさ。
③リバプールにつきまとった疑惑のレフリング
最初にハッキリと言っておきますが、今季のリバプールは誤審によって勝ち点を多く稼いだわけでも損をしたわけでもない。勝点97はリバプールの強さ、実力によって勝ち取ったものである。次に、シティサポとしてハッキリと言っておくと、今季のシティは誤審によって勝点を多く稼いだわけでも損をしたわけでもない。勝点98でのリーグ連覇、そして国内四冠はシティの強さ、実力によって勝ち取ったものなのだ。じゃその次は何を言うべきか。まずはビールを飲み、その後にお互いの健闘を称え合えば良い。クロップを真似てネチネチ言い訳したり勝手に被害者ぶったりするのは情けないのでやめたほうが良いと思いますよ。
まあ、これで丸く収めておけば良い話だけど、そうしたらこの記事で取り上げる意味がないので、前提として置きつつ………
これもハッキリと言わせていただきますが、今季のリバプールは、シーズンを通して、自分たちに有利になる明らかな誤審がやや目立ってしまっていました。リバプールの実力を否定しているわけではありません。プレミアリーグの審判員のレベルの低さを嘆いているだけです(本心)(保険)
《他サポからレッテルを貼られ続けたダイバーサラー》
またサラーのダイブかよ。と他サポから散々言われ、反撃しようとして「シミュレーションの反則を取られた回数」のデータを出し、ほら?アーセナルが一番多い!リバプールは少ないだろう?と論点違いな論争も繰り広げられていた18-19シーズン。審判レビューとは少し話がズレますが触れておきます。
サラーは今季だけでも、クリスタルパレス戦で2度、そしてニューカッスル戦、チェルシー戦、ブライトン戦、カーディフ戦の合計6回もダイブ疑惑が掛けられましたね。ではなぜ、サラーが倒れて得た反則に対して、毎度毎度、ダイブだ!!と騒がれたのか?その理由は3つあると思います。
⑴理解させにくいホールディングの反則が多かったから
パレス戦、ニューカッスル戦、ブライトン戦、カーディフ戦でサラーが倒さ れて得たPKは、いずれもサラーの後ろからホールディング(見方によってはプッシング)したことが原因です。ホールディングやプッシングの反則というのは、足を引っ掛けたりチャージするのとは違って激しい衝突が伴うわけではないので、第三者からは分かりづらい反則ですし、ファールされている感が伝わりにくいです。そもそも後ろから追いかけている時点でDFの敗北ですが、そこから手を出して動きを妨害するのは、スライディングのようなボールに向かったプレーによる反則よりも悪質なものなのです。
⑵サラーがすぐに倒れるかつオーバーリアクションだから
リプレイを見て貰えば分かりますが、手を大きくあげて、オーバーな倒れ方をするんですよね。だからシミュレーションっぽく見えちゃう。印象は悪いですけど、実際にPKを貰えているので、本当に反則を受けているのにPKを全然貰えないスターリングは彼から学んでもらいたい。
(3)審判員が見極めていないから
筆者としては⑴の理由によるところが大きいと思うので、誤審をしているという認識はあまりありませんが、プレミアの審判員たちなので、この可能性もあります。ちなみに、サラーがダイブ疑惑をかけられた6回の割当は、オリバー2回、スコット、フレンド、モス、アホキンソンが各1回ずつでした。カーディフ戦、パレス戦、チェルシー戦は争点と主審の位置からして確かに見極められていたか怪しい。
《副審によってもたらされた得点や幻の得点》
今季のリバプールは、サラーのダイブだけでなく、オフサイドの判定を中心に副審のジャッジが大きく左右されたゴールが他のチームよりも目立って見られました。
まずは第25節。ロンドンスタジアムで行われたハマーズ戦でのゴールシーンにおいて、ミルナーは完全にオフサイドでした。マシューウィルクス副審はボールに釘付けになり、オフサイドラインキープを完全に忘れていましたね。
この場面のように、副審に近いタッチライン際が争点となっている場合は、通常と比べて副審にとってオフサイドラインを維持しながら争点を見極めることは難しいのは間違いありません。がしかし、それが三級の資格を持っている筆者であれば、仕方ないねで済まされることですが、筆者なんかよりも遥かに訓練されて経験を積んだからこそプレミアリーグで旗を握っているはずの人がこのようなミスをしてしまう……人間はミスをしますし、一定の擁護はしますが、ちょっといただけません。
サウサンプトン戦とかいう2軍との紅白戦では、ステュアートバード副審がサラーのオフサイドを見逃し、同点ゴールにつながりました。このシーンもハマーズ戦と同じ案件ですね。ボーンマス戦でもオフサイド見逃したゴールがありました。
そして、優勝争いが佳境に入っていたニューカッスル戦では、劇団員ファビーニョの演技に対して、目の前で見ていたシモンロング副審がマンマと騙されフラッグアップ。貴重な勝ち越し点をアシストしました。
さらにはシティ戦でも!
いやこれは開幕前のプレシーズンマッチだった苦笑
パッと思い出しただけでもこれだけ出てくるもんです………
もちろんリバプールに不利なジャッジもありました。ビックマッチでいうと、上の写真にあるアーセナル戦では、マネのゴールがオフサイドの誤審によって取り消されてしまいました。バーンリー戦でもありましたね。
2位のクラブだったのであえて取り上げてみましたが、リバプールがどうこうって話ではないです。要はプレミアリーグの審判レベルが低いんですよ何度も言わせるな←
3大トピックスの他にも様々な出来事が。例えば、ツイッターで指摘されて思い出したけど、ケビンフレンドがスタンドから投げ込まれたおとなのおもちゃを画像のように…以下略
この他にもノースロンドンダービーでの疑惑の判定など、ひとつ言い始めればキリがないけど、各クラブのファンそれぞれに抱えている審判員への鬱憤は、ビールを飲んで酔っ払って忘れよう!!!イングランド人レフリーに期待しても無駄!!真顔で批判したり被害者ぶったりするくらいなら、彼らの茶番を楽しんだもん勝ちなのだ()
そして、ここまで読んでいただき、もう分かったでしょう。Jリーグも愛する人たちは、ぜひプレミアリーグの審判達をみて心を落ち着かせていただきたい。
来季のプレミア審判員展望
VARとFUSION出来るのか?(無理ですね)
来季からは、カップ戦に加えて、プレミアリーグにもVARが導入されます。しかし、まともに走れないほど歳の人や、そもそも競技規則が数年前からアップデートされているか疑問に思ってしまうプレミアの審判員が、果たして使いこなせるかどうか……あまり期待できませんね…。今までも散々言ってきましたが、VARが導入されてもビデオを見て最終的に判断を下すのはジョナサンモスであり、マイクディーンであり、アンドレマリナーなのです。ああ、なんかわくわくしてきた(棒読
まあとにかく、バーンリー戦でジョナサンモスの酷い判定を利用してゴールに結びつけたシルバ(なおシルバも誤審)のように、個性が溢れ、審判人生を賭けてピッチで主役の座を奪おうとするプレミアの審判達に対して、選手達も屈することなく、フェアプレーかつハイレベルな試合を、2019-2020年シーズンも展開してくれることに期待したいですね。
" I'm out "
プレミアを裁いている中の何名かは、プレミアリーグの審判生活を引退していただきたい方はいるけどな。
ではまた。(マイクドロップ)
参考記事・データ
https://www.transfermarkt.co.uk/premier-league/schiedsrichter/wettbewerb/GB1
https://www.premierleague.com/referees/appointments?co=1&se=210&cl=159