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【マンチェスターシティ チャント集】パレス戦を観ながら63種類のシティチャントをまとめてみた


本記事の概要

  • マンチェスターシティのチャントをまとめた記事です。

  • 全部で63種類のシティチャントを知ることができます。

  • 2024年4月6日のアウェイでのクリスタルパレス戦で実際にシティサポが歌っていた45種類のチャントを時系列で紹介しつつ、

  • そこから派生して18種類紹介するまとめ方をしています。

  • チャントの音源や解説、和訳もほぼ付いています。


Even if we're playing down at Maine Road

シティといえば「エティハドは静か」だと時々言われますね。確かに、ビックゲームではない試合において、ノイズが低いこともあります。しかしながら、正直それはシティに限った話ではありません。そもそもの話、イングランド(やスコットランド)のファンの文化・特徴として、Jリーグのファンと比較すると、試合内容によって応援の温度がはっきりと変わる傾向があるのです(日英どちらのスタイルが良い悪いの話ではない)。

静かさに加えて、「エティハドには空席がある」とも言われますね。確かにシティのチケットは、世界一になった今季ですら割と取りやすいです。しかしながら、観客動員率がリーグ上位なのも事実です。また、試合終了が近づくと空席が目立つことに関しても、シティに限った話ではなく、イングランドのお客さんの特徴として、勝敗がある程度明確になっていると、試合終了前に帰宅するファンが割といるのです。

Or if we play a million miles away

エティハドの雰囲気を煽られがちな一方で、「アウェイでのシティサポはイングランドの中でベスト」とも言われています。これもシティに限らず、アウェイの地へ押しかけるファンはよく声を出しがちなのは事実です。しかしながら、シティサポのアウェイでの熱狂さは、昔からイングランド内で有名なのです。

かつて3部にいた時も、アウェイでも圧倒的な観客動員を誇り、1部昇格をかけたアウェイのブラックバーン戦では、スタジアムをホームジャックする形でシティファンが大挙して押しかけ、バナナ風船と共に後押ししたそうです。

そんな暗黒時代やその前の栄光を知る長年のサポーターと、若者のシーズンチケットホルダーが合わさった"ロイヤルファン"とも言える精鋭サポ達が集まるアウェイゲームは、アーティストでいうところのファンクラブ限定ライブのように盛り上がり、レアなチャントもたくさん歌います。

実際に 、2024年4月6日に開催されたクリスタルパレス対マンチェスターシティの試合でも、試合全体を通じてシティサポがたくさんのチャントを歌い、盛り上がっていました。

というわけで今回は、2-4で勝利したパレス戦で、シティサポが実際に歌っていたチャントを、時系列で45種類紹介しつつ、そこから派生してさらに18種類のチャントを紹介していきます。

チャントをまとめたサイトは数あれど、試合と連動したまとめ方は珍しいかと思います。このような形でまとめた理由は2点あり、

①シティサポのトレンドに沿ったチャント紹介:試合で実際に歌っていたチャントを覚えた方が、歌うタイミングも含めて理解することができ、現地観戦や観戦会での実践向けのまとめ記事になる

②幅広いチャント紹介:
アウェイの地で精鋭サポが団結して盛り上がっているからこそ、チャントのレパートリーが多く、よりコアな歌も知ることができる

こう思ったからです。

長めの記事ですが、パレス戦を見直しながら読んだり、リンクの音源を再生しながら読み進めたりしてもらえればと思います。チャントの覚え方としては、英語習得への道と変わらず、意味を覚えた上で、ひたすら音読&シャドーイングあるのみです。

ちなみに、中継映像をチャントだけに注目して見直し、パレス戦でシティサポが歌っていた全てのチャントを把握してまとめたところ、

チームチャント30種類、個人チャントは15種類歌っていました。

これが多いか少ないかは今後比較検証していく、かもです。

(*チャント解説や和訳には主観ががっつり入っています)
(*チャント名の横に記載の括弧は試合の何分頃に歌われたかを表しています)

チームチャント編

The best team in the land (試合前)

歌詞
City, City,
the best team in the land and all the world

和訳
シティ!シティ!
イギリスで最高のクラブかつ世界最高クラブだ!

チャントの意味は文字通り。

毎試合必ず歌われるシティの定番チャントの一つです。シンプルなメロディと歌詞なので歌いやすいですね。


MCFC OK (試合前)

歌詞
We never win at home, and we never win away
We lost last week, and we lost today
But we don’t give a fuck
cos we’re all pissed up,
MCFC OK!

和訳
ホームでも勝てないし、アウェイでも勝てない
先週も負けたし、今週も負けた
だけどそんなのどうでもよい、
なぜなら俺たちはみんな酔っ払ってるから
MCFC OK

語句解説
S do not give a fuck:そんなん気にしねえよ的な意味のスラング。普段はスラングではない言い回しをするのが無難です。
be pissed up:酔っ払っている状態を表すスラング。私が留学中に大学院の授業で使ったら、表現が汚いと怒られたので、フォーマルな場ではgot drunkと言うようにしましょう。

アブダビグループが買収する前から歌い継がれているチャント。失点した後や、相手ファンから煽られた際に歌うことが多いです。

MCFC OKの精神は、ファンとして、推し活をする上で、誇張して言えば人生においても大切かもしれません。でさーね。

断るのが遅れましたが、もし本記事内に誤字があっても、MCFC OKの精神で生暖かい目で見過ごしてください。


(The best team in the land (試合前) 2回目)


Champions again (試合前)

歌詞
Champions again Ole Ole
Champions again Ole Ole
Champions again, Champions again
Champions again Ole Ole

2023-24シーズンのベストヒットソング。

タイトルを取りまくっているけど、また次の大会のチャンピオンにもなるんだ、連覇するんだ、という意味が込められたチャントです。

点を取った後に歌われることが多いですが、メロディが簡単なこともあり、今季(23-24)はめちゃくちゃヘビロテされています。正直やりすぎ。この試合でも全チャントの中で最多の14回もアンコールされました。


(Champions again (試合前) 2回目)
(The best team in the land (試合前) 3回目

(The best team in the land (0分) 4回目)
(Champions again (1分) 3回目)
(MCFC OK (2分) 2回目)
(MCFC OK (1失点目直後) 3回目)


Follow follow follow (5分)

歌詞
Follow, follow, follow
We're the best football team in the world
We've got Rodri and Gundo
Phil and Bernardo
Kevin De Bruyne, John Stones

語句解説
We've got ◯◯:We have got ◯◯の略。俺たちには◯◯を持っている/がいる/がついている、という意味です。ペップの個人チャントなどにま登場します。

三冠に導いたペップシティの中盤の選手たちを讃えるチャントです。

日本代表の応援歌と同じメロディですし、歌詞も単純なので比較的歌いやすいですね。

ちなみに、もともとはペップ&アルテタのチャントとして同じメロディで歌われていました。


Blue moon (6分)

歌詞(チャント部分のみ)
Blue Moon, you saw me standing alone
Without a dream in my heart,
Without a love of my own

和訳
ブルームーンよ
お前は私が一人で佇んでいるのをみていただろう
夢も散り果て 大切なあの人もいない私を

1990年ごろから歌われ始めたシティチャントの代表格。エティハドでは基本的にキックオフ前に曲が流れます。国立でも得点後に流れていましたね。

チャントヴァージョンは、手拍子なしと手拍子しながら軽快に歌う2パターンがあります。前者の方が頻繁に歌われがちで、特にシティが勝っている試合終盤にはタオルマフラーや手を広げながら誇らしく歌います。

原曲は様々な人がカバーしており、いろんなパターンがあります。ここではリアムのカバーを載せておきますね。

チャントの詳しい解説記事はこちら↓


(Champions again (7分) 4回目)
(MCFC OK (8分) 4回目)

Hark now hear (10分)

歌詞
My father said to me one day
“Is it red or blue for you?”
And if it's red you're out the door
and I won't see you no more

And then one Saturday afternoon
he took me to Moss Side
He said "my son your time has come,
and this is a lesson in pride”

You see the scum you never run,
You stand and fight your ground
And when you‘ve won on derby day,
You’re sure to hear this sound

*Hark now hear,
The City sing, United ran away
And we will fight for ever more
because of Derby day* (**×2)

和訳
ある日親父が聞いてきた
"お前は赤か青かどっちなんだ?"
"もし赤ならお前をこの家から追い出して、
二度と会わないぞ"って

そんである土曜日の午後にモスサイドに
親父が俺を連れて行ったんだ
親父がいったよ"今度はお前の番だ、
これは誇りを賭けた戦いなんだぞ"って

"お前にはあのクズどもが見えるか?
だがな恐れずに相手に挑む奴らもいるもいるんだ。
そしてお前たちがダービーに勝ったときには
この音を耳にするだろう"ってさ

よく聞け!
シティが高らかに歌い
ユナイテッドは戦々恐々としていなくなる
俺たちは永遠に戦い続けるんだぞ
ダービーディのために!

http://dean1218.seesaa.net/article/458743212.html

単語解説
Moss Side:マンチェスターの地名。エティハドスタジアムが建設される前のシティの本拠地メインロードがあった場所です。
lesson in pride:戦いにおけるプライド。旧エンブレムの下の部分に書かれていたラテン語の英語の意味でもあります。

ある親子を通じてマンチェスターダービーの心構えを歌った名チャント。

ダービーの時はもちろん、そうでない時にも頻繁に歌います。

ダービーチャントといえば、"Who the fuck are Man United"の方が日本人に馴染みがありますが、この"Hark now hear"も現地シティサポの間で大切にされているチャントなので、意味とともに歌詞もぜひ覚えてみましょう。

詳しい解説記事はこちら↓

(Who the fuck are Man United)

歌詞
(Shitty Man United went to Roma to see the Pope) ×3
(And this is what he said), Fuck off!!
Who the fuck are Man United ×3
And the blues go marching on on on!!
and on! and on! and on on on

パレス戦では歌われませんでしたが、このチャントもダービー定番チャントです。ローマ教皇にくたばれといわれてしまったユナイテッドさんです。


We are not really here (11分)

歌詞
We are not, we’re not really here (×2)
Just like a fan of the invisible man, We’re not really here

和訳
俺たち本当はここにはいないんだ
目には見えない奴のファンのように
俺たちは本当はここにはいないんだ

シティの定番チャントの一つ。
試合開始後や、得点後に歌うことが多いです。

シティサポのフィルさんという方が、自殺で亡くなった友人のためにパブで歌ったオリジナルチャントが原型と言われています。


Super City (12分)

歌詞
We are City, We are City,
Super City, From Maine Road
We are City, Super City,
We are City, From Maine Road

Maine Roadは2003年までのシティの本拠地です。

俺たちスーパーシティの歴史はメインロード時代から続いているんだと歌っています。

SNSで度々繰り広げられている「歴史論争」。個人的には歴史はタイトルの数でもすごい選手を輩出した数でもなく、栄光の時代も暗黒の時代もどちらでもない中途半端な時代も…すべての歩みを含めて「歴史」と呼ぶと思います。従って「シティに歴史がない」「シティの歴史は2008年から」という見方には同意できないですね。3部にいた時代もタイトルと無縁だった時代も立派な「歴史」であり、その積み重ねで今がある。そのような過去の歴史を受け入れ大切にした上で、それに執着しすぎずに、我が君・シェイクマンスールの"We are building a structure for the future"というお言葉通り、新たな歴史を作り続けるシティを応援していきたいものです。今は過去、未来は今です。


(Champions again (13分) 5回目)


Everywhere (14分〜17分)

歌詞
DuDuTuRuRuRu ×4
Can you hear me calling, out your name
We’re Man City and we’re on the piss again
Something’s happening, happening to me
Spent all my money on drugs and City
*Awooooooooo,
I’ll follow you everywhere* (**×2)

和訳
お前の名前を呼ぶ声が聞こえるか
俺たちはマンチェスターシティだ、そしてまた酔っ払ってる
俺の身に何かが起ころうとしている
全財産をシティと薬物に注ぎ込んだ俺に
Awoooooo
俺はどこへでもどこまでもシティに着いていくぜ

こちらは22-23シーズンのベストヒットチャントの一つ。

Awooooooと叫ぶのが特徴的なチャントですね。

22-23のホームアーセナル戦では、「I'll follow you everywhere」と書かれた特大バナーがエティハドに提出されたこともあり、チャントの認知度は高めかと思います。

原曲はFleetwood Macの「Everywhere」。ストーカーの曲です。



We're the boys in blue (21分)

歌詞
Ederson and Ake, Walker and Akanji,
Ruben Dias, Johnny Stones (John Stones!!)
Best defence in Europe,
We’re Manchester City
Won it all in Istanbul <On our way to (Place)>
Ohh, We’re the boys in Blue,
Ohh, Coming after you,
Ohh,1,2,3,4!

和訳
エデルソンにアケ、ウォーカーにアカンジ
ルベンディアスにジョンストーンズ
俺たちは欧州最強DF陣率いるマンチェスターシティだ
イスタンブールで全てを勝ち取ったんだ((CL決勝の地)に向かって歩み続けているんだ)
俺たちは青色の男たち
シティを追いかけ続ける

これも22-23シーズンのベストヒットチャントの一つ。

CL決勝を現地観戦した時も、街中からスタジアムまでのバスでシティサポが何回も歌っていました。

歌詞が単純なので歌いやすいですね。

原曲は、1990年代前半に活躍したドイツのエレクトロニック&ダンス・ミュージック・グループである、SNAP!の「Rhythm is a dancer」です。

The greatest team (22分)

歌詞
Show me the way to Istanbul
Rodri scored in the Champions League FINAL
We're Man City and we've won the treble
The greatest team you'll ever see
Shalalala lalalala City!! ×3
The greatest team you'll ever see

和訳
イスタンブールまでの軌跡を教えてくれよ
ロドリがCL決勝でゴールを決めたんだ
俺たちは三冠を達成したマンチェスターシティだ
史上最高のチームだ

元々CL決勝前に歌われていたチャントが、CL決勝を踏まえ歌詞が改良されました。

歌詞もシンプルで、音程も程よく歌いやすいので、ぜひ覚えたい一曲です。

原曲はTony Christieの「Is this the way to Amarillo」(恋のアマリロ)。

トニークリスティという歌手は、イングランドはヨークシャー出身。1970年代に人気を集め、このチャントの原曲である「恋のアマリロ」を含めヒット曲をリリース。その後、2002以降に人気が再熱したそうです。


(The best team in the land (24分) 5回目)


I like it (25分)

歌詞
I like it, I like it, I like it, I like it,
Ohhhh Ohhhh
Here we go
City's won 3 in a row

語句解説
◯ in a row:◯連続という意味。ちゃんとでは◯連勝や◯連覇を表すときによく使われます。類語としてはconsecutiveや(2連覇の時は)back to backなどがあります。

シティのプレミアリーグ3連覇を歌ったチャントです。

原曲は「Rockin' all over the world」。

他のチームでも同じメロディのチャントが採用されることが多く、その中でもアーセナルの「サカ&エミルスミスロウ」のチャントが有名です。昨季(22-23)はアーセナルと優勝争いを繰り広げた末の優勝であり、それを祝う形でアーセナルのチャントをパクって煽っているとも言えるので、原曲は「サカ&エミルスミスロウ」チャント、とした方が良いかもしれませんね。彼らの上位互換の選手たちがシティにいますし。


(Champions again (26分) 6回目)
(The best team in the land (26分) 6回目)
(Super City (28分) 2回目)


Empty seats at home (29分)

歌詞
We’ve been to,
Rotterdam and Monaco,
Napoli and Rome
We’ve still got blue empty seats
Empty seats at home
Empty seats at home

和訳
俺たちはロッテルダムやモナコ、ナポリやローマに遠征した
それでもエティハドには水色の空席がある

歌詞に出てくる地名は、14-18にチャンピオンズリーグで対戦してシティが訪れた場所の一部。

冒頭でお話しした通り、アウェイゲームでのシティサポは熱狂的で評価が高いですが、ホームでは静かで空席もある、という自虐チャントです。

原曲はThe Beautiful Southの「Rotterdam or Anywhere」。同じメロディのチャントはいろんなクラブで歌われています。(例:◯◯ get bastards everywhere they go)



The greatest team (30分) 2回目)


Come on City (31分)

歌詞
Come on City! (繰り返し)

和訳
がんばれシティ!

基本チャントの一つ。停滞している時やチャンスを作った後に歌われることが多いです。Come onは「来い」ではなく「がんばれ」という意味です。


Old trafford is falling down (33分)

歌詞
Old Trafford is falling down,
Der derder derder  der dre dre
Ten Haag is a fucking clown
Der derder derder  der dre dre
Glazers are staying ten more years
Der derder derder  der dre dre
Man City are on the piss (beer)
Der derder derder  der dre dre

和訳(意訳)
オールドトラフォードが陥落する
みろ、千両道化のテンハーグ野郎だ
グレイザーファミリーがまだ後10年もユナイテッドに留まってくれる
そんなクソユナイテッドをバカにしながら俺たちシティは酔いしれるんだ

ユナイテッドを煽らずにはいられないシティサポが、昨年から歌っている新しい煽りチャント。

オールドトラフォードはマンチェスターユナイテッドの本拠地。グレイザーファミリーはユナイテッドのオーナー。オーナーを交代させるとか言って結局まだ完全に手を引いていないらしいので、その調子で歴史と伝統しかすがるところがないクラブになり下がり続けてほしいところ。

長期にわたって低迷しているコックニーズが集う偽物のマンチェスターのクラブですが、シティサポにとっては今でも特別なライバル感情を持ち続けています。その証拠に、ペップ時代だけでも7、8個は新しいユナイテッド煽りチャントが作られていますし、モウリーニョ、スールシャール、テンハーグそれぞれを煽るチャントが作られているほど、赤色が腐っても同じ街のライバルとして意識している部分はありますね。

(モウリーニョ煽りチャント(17-18限定))

(Ole's at the wheel)

千両道化のテンハーグさんといえば、22-23 FA杯決勝マンチェスターシティ戦を次週に控えたオールドトラフォードでの名スピーチ↓

千両道化テンハーグの偉大なるスピーチを13秒で台無しにしたギュンドアンなのであった。


(Come on City (34分) 2回目)
(Super City (35分) 3回目)
(Follow follow follow (36分) 2回目)
(MCFC OK (37分) 5回目)
(The best team in the land (39分) 7回目)
(Blue moon (39分) 2回目)
(Champions again (40分) 7回目)
(Come on City (42分) 3回目)


(We're the boys in blue (45分) 2回目)
(Everywhere (47分) 2回目)
(Champions again (48分) 8回目)
(Champions again (49分) 9回目)
(The best team in the land (50分) 8回目)


Made of stone (50分)

歌詞
Sometimes I,
fantasise
Won the league under Mancini
And again with Pellegrini
Don't these times,
fill your eyes?
Now we've got Pep Guardiola
And the blues are taking over
We're never gonna lose
We're always on the booze

和訳
俺は時々空想に耽るんだ
マンチーニの下でリーグ優勝し
ペジェグリーニとともにもう一度リーグ優勝した
君の目にもいっぱいに浮かばないか?
今俺たちはペップをボスとして
過去の歴史を引き継ぎ新たな歴史を作っている
俺たちは決して負けることはない
そして俺たちは相変わらずいつも酔っ払っている

コロナ前から存在しているものの、パレス戦で久しぶりに歌われたチャント。

歌詞はマンチーニ時代、ペジェグリーニ時代、そしてペップへ繋がるなかなかエモい一曲です。

原曲はマンチェスター出身のThe Stone RosesのMade of Stone。ストーンローゼスの曲は、ユナイテッドの選手入場曲やチャントで使われる印象の方が強く、シティが採用するのは珍しいです。

何はともあれ、この原曲は超名曲です。


(Made of stone (52〜58分) 2回目 )

We love you City (59分)

和訳
We love you City, we do (×3),
Oh City we love you

意味は文字通り。

3部への降格が決まった後や、CLの大一番で負けた後など、大事な試合で負けた後に歌われることもあります。

最近では、23-24のレアルマドリードとのCL準々決勝第2戦でPK戦の末敗退し、レアル側が歓喜している間に、一部のシティサポがこのチャントを歌っていたのが印象的でした。シティは世界王者となり、人気も出てきている中で、どうしても観光客やSNSでシティを通じて自分がイけてるアピールしたい人たちなどがエティハドに増えているのは事実です。そのような属性のファンが増えるのは一概に悪いことではありません。しかし、クラブとして、負けた試合後に"We love you City"を歌うようなサポーターのことをこれからも大切にしてほしいと思います。


(Old trafford is falling down (60分) 2回目)
(Hark now hear (62分) 2回目)


Mind the gap (62分)

歌詞
Mind the gap, Mind the gap Man United
Mind the gap, Mind the gap, I say
Mind the gap, Mind the gap Man United
Getting bigger every time we play

和訳
ユナイテッドとの勝点差が広がっていく
試合するごとに勝点差は開く一方だ

ユナイテッドの"20 times"という有名なチャントのメロディをパクって歌われているユナイテッド煽りチャントです。

最初は、17-18のモウリーニョ時代のユナイテッドの頃に、ゴール前にバスを並べて守備を固めるユナイテッドを揶揄する下の動画のチャントが歌われていました。それがだんだんとMind the gapという歌詞に変わりユナイテッド煽りチャントとして定着しました。17-18終了時には"100 points, 100 points Man City, Playing football Pep Guardiola's way"という替え歌も歌われていました。

この試合では、Mind the gapチャント以降は一時ダービー関連チャント祭りでした。


If you hate Man United (63分)

歌詞
If you hate Man United, clap your hands
If you hate Man United, clap your hands
If you hate Man United,
hate Man United,
hate Man United, clap your hands

ユナイテッドが低迷していて幸せなら手を叩こう!


Singing the blues (64分)

歌詞
Never felt more like singing the Blues
City win, United lose,
Oh City,
you’ve got me singing the Blues
(One banana, two banana, three banana, four!)
和訳
今こそシティのチャントを歌いたくなる瞬間はない
シティが勝ち、ユナイテッドが負ける
おおシティよ、俺たちにブルーズの歌を歌わせてくれる

最高の週末とは、シティが勝ち、ユナイテッドが負け、エスパルスが勝ち、ジュビロが負けた週末のことをいうのである。

原曲は↓


If I die in the Kippax street (64分)

歌詞
If I die in the Kippax Street, Oh Oh (×3)
If I die in the Kippax Street,
10 red bastards at my feet
Ohhhhhhh
Use your head and use your feet, Oh, Oh (×3)
Use your head and use your feet,
10 red bastards at my feet
Ohhhhhhh

和訳
もし俺がキパックスストリートで死んだら
俺の足元には10人のクソユナイテッド野郎どもがすでに死んでいるだろう
頭突きも殴りもしまくって
俺の足元には10人のクソユナイテッド野郎どもがくたばっているのさ

単語解説
Kippax Street:シティの旧本拠地メインロードがあった通り
bastard:豚野郎、クソ野郎を意味するスラング

日本での知名度は低いですが、ダービー関連チャントの中でも過激かつシンプルな歌詞でメロディもカッコ良く、多くの人に覚えてほしいチャントです。

歌詞を見ると、殴り合い頭突き合いの喧嘩おっ始めちゃっていますね...

繰り返しですが、このチャントのメロディも歌詞もカッコ良くて、個人的に好きなチャントの一つです。

せっかくなので、パレス戦では歌われなかったダービーチャントも紹介しておきます↓

(It's only 6-1)

歌詞
It’s only 3-1 (×2),
3,000 empty seats, It’s only 3-1
It’s only 4-1 (×2),
4,000 empty seats, It’s only 4-1
It’s only 5-1 (×2),
5,000 empty seats, It’s only 5-1
It’s only 6-1 (×2),
6,000 empty seats, It’s only 6-1
It should’ve been 10 (×2),
You lucky bastards, It should’ve been 10
The city is ours (×2),
Fuck off back to London, The city is ours!

単語・語句解説
should've been:should have 過去分詞で「過去分詞すべきだった」
bastard:クソ野郎、ブタ野郎のスラング

11-12のアウェイでのダービーが題材となったチャント。ここでLondonが登場するのは、マンチェスターにはシティファンの方が多く、ユナイテッドファンはロンドンにもたくさんいることから、真のマンチェスターのクラブはシティだという意味で歌われています。


We're the famous Man City (65分)

歌詞
Wembley, Wembley
We're the famous Man City
And we're going to Wembley

カップ戦などで次の試合にウェンブリーに行く時に歌われるチャントです。シティ以外のクラブも歌います。

この試合では、FA杯準決勝でウェンブリーにてチェルシーと対戦することが決まっていたこともあり歌われていたと思います。

ウェンブリーはサッカーの聖地。ファンにとっても特別なもの…ですが、シティはほぼ毎年ウェンブリーで試合をしているので、マンキュニアンの間では「Etihad South(南のエティハド)」と言われています。(ロンドンはマンチェスターから南に電車で3時間程度のところに位置している)


Billion in the bank (65分)

歌詞
We’re going up, We’re going down (×4)
*City’s going down with a billion in the bank
A billion in the bank, A billion in the bank* **×2

単語・語句解説
billion:10億
a billion in the bank:このチャントでは「大金」を意味します。大金を持ったまま降格してやろうか?という感じの意味です。

金満クラブ、オイルクラブ、不正クラブ、115件…

そのような煽りをされたとて、まともに張り合う必要など全くなく、このチャントを歌いさえすれ良いのです。

4部降格?上等ですね。

このチャントの原曲は、ビートルズの「Yellow submarine」です。

Tearing Cockneys apart again (3点目直後)

歌詞
City, tearing cockneys apart again!

和訳
シティがまたロンドンっ子達を切り裂いている

ロンドンクラブとマンチェスターユナイテッドを煽るチャントです。

彼ら相手に点を取った後によく歌われます。

マンチェスターユナイテッド相手にも歌う理由としては、It's only 4-1チャントで紹介した通り、このユナイテッドはマンチェスターを名乗っていますが、地元マンチェスターにはシティファンの方が多く、ユナイテッドは真のマンチェスターのクラブではないことを煽っているのです。

原曲はマンチェスター出身のバンド、Joy Divisionの代表曲の一つ「Love will tear us apart」です。


(ポズナンダンス (3点目直後))

シティサポ名物ポズナンダンス。
ヨーロッパリーグのレフポズナン戦にて、レフポズナンサポーターがやっていたダンスを真似して取り入れ始めたのがきっかけです。

本来は「Let's all do the posnan, Let's all do the posnan, nanananana nanana」と歌いながらやります。


(Champions again (67分) 10回目)


Oh Manchester is wonderful (68分)

歌詞
Oh Manchester! (Oh Manchester!),
Is wonderful! (is wonderful!)
Oh Manchester is wonderful
It’s full of tits, fanny and City,
Oh Manchester is wonderful

語句解説
tits:おっぱいのスラング、目が2つ通常装備されているのと同じで、この単語も通常複数形で使います
fanny:女性器

マンチェスターにはおっぱいとマンコとシティがある、ああなんて素敵な街だ。と歌っています。

チャントや煽りとしての女性器、膣を意味する単語でよく使われるのは「cunt」の方が有名です。


(Everywhere (4点目の後) 3回目)
(Tearing cockneys apart again (70分) 2回目)
(Champions again (70分) 11回目)

We know what we are (71分)

歌詞
We know what we are
We know what we are
Champions of Europe
We know what we are

このチャントを歌う日をどれだけ待ち望んだことか…

チェルシーやリバプール、ノッティンガムフォレストから「Champions of Europe, you'll never sing that」と煽られていた日々も今や過去。

このチャントを堂々と歌ってやりましょう。

Champions of Englandの歌詞で歌うこともあります。


(The greatest team (75分) 3回目)
(Made of stone (77分) 3回目 )
(MCFC OK (80分) 6回目)
(We're the boys in blue (83分) 3回目)


Na Na Na City (85分)

ビートルズのHey Judeの後半部分です。

エティハドでもほぼ毎試合、CL以外の選手入場時に流れています。


We forgot that you were here (86分)

歌詞
We forgot, We forgot
We forgot that you were here
We forgot that you were here

和訳
あ、お前らいたんだ。チャントも歌わず静かだったから忘れてたよ

応援しているクラブが負けているとファンが静かになる傾向があるプレミアリーグ。そんな中で久々にチャンスを作ったり得点を決めたりして盛り上がったタイミングで、相手サポーターが「お前らいたの気づかなかったよ」と煽るチャントです。

このチャントはシティ専用ではなく、どのクラブも上記のタイミングで歌います。

相手チームの観客が静かな時に煽るチャントとして、シティファンであれば以下のチャントも覚えておいてほしいです。

(Is this the Etihad?)

このチャントはアウェイでの試合専用チャント。

冒頭で述べた「エティハドは静かだ」「エティハドは空席がある」という煽りをされることを逆手に取り、

アウェイでの試合で、ホーム側のサポーターが静かだったり空席があったりした場合に、シティサポが「おいおい静かじゃねえかよ、空席があるじゃねえかよ、ここはエティハドか?」という感じで、自虐込みでホームチームのファンを煽るチャントです。


(Champions again (89分) 12回目)
(Blue moon (91分) 3回目)
(The best team in the land (92分) 9回目)
(Champions again (93分) 13回目)
(Blue moon (93分) 4回目)
(Blue moon *手拍子ありver. (94分) 5回目)
(MCFC OK (95分) 7回目)


You've seen the Champions (96分)

歌詞
You've seen the champions
Now fuck off home

和訳(意訳)
俺たち王者の戦い見て
逃げるようにして家に帰っていっててワロタ

シティのようなチャンピオンチームが勝っている試合で、試合終了間際に相手クラブのサポーターが企画している姿を見たら歌って煽るチャントです。

これを歌う時の心地よさは半端ないです。


(Tearing cockneys apart again (97分) 3回目)
(Champions again (試合後) 14回目)


City! City! City! (試合後)

歌詞
City! City! (繰り返し)

コーナーキックを獲得した時や、得点直後、試合後に選手達がサポーターに挨拶する時などに歌われるチャントです。


(We love you City (試合後) 2回目)


試合では歌われなかったけどどうしても紹介したい歌

(The boys in blue)

歌詞・和訳

City, Manchester City
We are the lads who are playing to win
City, The Boys in Blue will never give in

シティ、マンチェスターシティ
俺たちは勝利を目指して戦う男たち
シティ、俺たちは決して屈しない


Football is the thing that we all live for
Saturday is the day we play the game
Everybody have to pull together
And together we will stand

フットボール、それは俺たちの生きる道
毎週土曜日に試合をするんだ
全員が一つに結束して
そして敵に立ち向かうんだ

Even if we′re playing down at Maine Road
Or if we play a million miles away
There always be a loyal fan behind us
To cheer us on our way

俺たちのホーム・メインロードでプレーしようが
遠く離れたアウェイの地でプレーしようが
俺たちの後ろにはいつもロイヤルファンであるシティサポ達がついている
そして俺たちを後押ししてくれるんだ

*City, Manchester City
We are the lads who are playing to win
City, The Boys in Blue never give in*

Blue is forever the best team in the land
Playing together together we will stand
City... Blue and white we play together
We will carry on forever more

イングランドNo 1のシティブルーは永遠に不滅だ
サポーターと一緒に戦い、敵に立ち向かうんだ
シティ、青白軍団は共に戦い
シティの歩みは止まることなく永遠に続いていくんだ

Maybe in another generation
When other lads have come to take our place
They'll carry on the glory of the City
Keeping City in the place

おそらく次の世代以降に
他の若者達が俺たちの代わりを引き継ぎシティをユニをきてプレーするようになっても
きっと彼らがシティのレガシーを受け継ぐだろう
そしてシティの地位やアイデンティティを守ってくれるさ


(**繰り返し)
The Boys in Blue never give in
The Boys in Blue never give in

https://www.mancity.com/news/club-news/club-news/2019/city-dna/city-dna-52-the-boys-in-blue

この歌は、チャントとして歌われることはありませんが、エティハドにて試合前に流れることが多い歌です。

この歌の歴史は古く、1972年にリリースされました。当時のイングランドのフットボール界では、フットボールに関連した歌を作成するのが流行っており、この歌もその流れに合わせて作成されました。

曲の収録には、当時シティに在籍していたレジェンドでもあるコリンベルやトミードイルの父、サマビーなどの選手も参加。

この曲がリリースされてから、シティはユナイテッドに2部降格の引導を渡す勝利を収めたり、エレベータークラブとして昇降格を繰り返して一時は3部にまで落ちたり、その間にユナイテッドの栄光を陰で見続けたり、バナナ風船ブームを引き起こしたり、メインロードから本拠地を移したり、2度の買収を経験したり、ユナイテッドとの力関係を逆転させたり、93:20やペップ招聘、様々な新記録を打ち立て、欧州王者と世界王者に登り詰めたり…50年以上の間に様々な歴史を積み重ねてきました。

それでもなおこの歌が歌い継がれている…

Maybe in another generation
When other lads have come to take our place
They'll carry on the glory of the City
Keeping City in the place

CLでレアルマドリードとバチバチにやり合うようになっても、いや、そうなったからこそ試合前にこの歌が流れる重みや深みを感じることができるのです。

Even if we′re playing down at Maine Road
Or if we play a million miles away
There always be a loyal fan behind us
To cheer us on our way

また、スタジアムが変わっても、世界的ビッククラブになっても、世界中から観光客が訪れるようになっても、ロイヤルファンが応援し続けるクラブであってほしいという願いも込められている、そんな気もします。

The Boys in Blue never give in

決して屈しない、最後まで戦う。その姿勢は、シティのアイデンティティの一つとして、1999年の2部昇格プレーオフのジリンガム戦や2012年の93:20、2018年の勝点100達成試合や、翌シーズンの11連勝とNo Vinny No弾での逆転優勝、2022年のアストンヴィラ戦などでプレーする選手が変わっても発揮されてきました。

この歌は、決してクールでカッコ良い曲というわけでも、試合前に聞いてスタジアムが熱狂の渦になるようなEDMみたいなアゲアゲな曲ではありません。しかし、シティらしさの溢れるこの歌は、個人的にも好きですし、これからも歌い継がれてほしい一曲だと思っています。


パレス戦で歌われた回数の多いチームチャント

  1. Champions again 14回

  2. The best team in the land 9回

  3. MCFC OK 7回


試合では歌われなかった主なチームチャント

  • City ’til I die

  • My only City

  • Who the fuck are Man United

  • It's only 6-1

  • The only football team in all of Manchester

  • Stand up if you love City or Stand up for the Champions(エティハドで座って観戦している人向けに手拍子しながら歌います)

(@ManCityより)

個人チャント編

ペップ (選手入場時)

歌詞
Say that you want me (Say that you want me)
All of the time (All of the time)
Say that you need me (Say that you need me)
Always be mine (Always be mine)
Cos we‘ve got
Guardiola, We’ve got(x2)
Guardiola,
glad your mine

和訳
ペップをほしいって言っていたよね、これまでずっと
ペップが必要だって言っていたよね、これからはずっと俺のものになるんだ
なぜなら
俺たちはグアルディオラを手にしたんだ
俺たちにはグアルディオラがいるんだ
グアルディオラよ、
シティに来てくれて本当に嬉しいよ

2016年夏にペップがシティに就任し、どのようなチャントになるのか注目されていましたが、就任直後からこのチャントが定着して、毎試合歌われるほど慕われています。

下に添付の原曲の歌詞の意味とあまり変わらない形でペップ用にアレンジされ、歌いやすいかつシティサポの思いもうまく表現されている名チャントの一つだと思います。

試合では歌われていませんが、せっかくなので、歴代監督のチャントも紹介しておきますね。

(ペジェグリーニ)

歌詞
Sheikh Mansour went to Spain
in a Lamborghini
Brought us back a manager,
Manuel Pellegrini

2013-14から15-16シーズンまで指揮をとったチリ人監督。現地ではチャーミングマンの愛称で親しまれ、会見では「何が起こるか見てみよう」が口癖でした。初年度から爆発的な得点力を誇りつつも若干安定しない戦いで、見ていて楽しいジェットコースターシティでしたね。もしもフロントがボニーではなくディバラを獲得していたら…

ペジェグリーニのチャントは、特に在籍中は人気チャントの一つで、今でもたまに歌われます。

歌詞のシェイクマンスールは、我らがマンチェスターシティのオーナー。ランボルギーニは彼の大好きな車の一つで、超高級なランボルギーニをコレクションとして保有している(た)り、世界最大規模のランボルギーニのショールームをドバイに作ったりしています。

そんな我が君・シェイクマンスールのチャントもシンプルなので紹介しておきますね↓

(シェイクマンスール)

歌詞
Sheikh Mansour my lord, Sheikh Mansour, Sheikh Mansour my lord, Sheikh Mansour, Sheikh Mansour my lord, Sheikh Mansour,
Oh lord Sheikh Mansour

単語解説
lord:ご主人様、我が君

チャンピオンズリーグで優勝した後に、現地に来ていたシェイクマンスールに向かってこのチャントを歌った時は、神を讃えるかのような雰囲気でした。富豪に買収されたからって必ずしも上手くいくとは限らないのがフットボール界。カーディフのように勝手にユニホームの色を変えられたり、ユナイテッドのように弱体化したり、パリのようにいつまでもCLを獲れなかったり…そんな中で、シェイクマンスールは明確なビジョンと盤石のフロント体制で、一筋縄ではいかなかったもの、プレミア王者、欧州王者、世界王者に加え、CFGやスタジアムへの投資など様々な面でも大きな影響をもたらしてくれています。そんな我が君に万歳という思いを込めて歌いましょう。

次は、ペジェグリーニの前任である、マンチーニのチャント↓

(マンチーニ)

歌詞
Mancini ohhh, Mancini ohhh
He came from Italy
to manage Man City

2009年冬から2013年夏まで指揮をとり、FA杯や劇的リーグ優勝などをもたらしたイタリア人監督。

非常にシンプルな歌詞かつ声を出しやすいチャントですね。

試合の流れからだいぶ脱線したけどMCFC OK。


ボブ (キックオフ直前)

歌詞
Oscar Bobb Bobb Bobb
Osaar Bobb Bobb Bobb
Ole Ole Ole Ole

チャンピオンズリーグのアウェイレッドスター戦から歌われ始めたシンプルなチャント。

2024年のニューカッスルアウェイで劇的逆転ゴールを決めたこともあり、チャントが定着しました。

かつて、ショーンライトフィリップスのチャントとして使用されていたメロディのこの歌は、今後さらに頻繁に歌われることを願いたいですね。


ストーンズ (0分)

歌詞
Johnny, Johnny Stones (×4)
He gets the blues excited
He fuckin' hates United

和訳
ジョニージョニーストーンズ
彼は俺たちを興奮させる
彼はユナイテッドが大嫌いだ

He gets the blues〜以降の歌詞も覚えましょ

原曲↓


デブライネ (1分)

歌詞
Ohhh Kevin De Bruyne!!

もはや説明不要でしょう。


(ペップ (2分) 2回目)
(ペップ (9分) 3回目)
(ボブ (9分) 2回目)

(デブライネ (同点ゴール後) 2回目)


リコルイス (18分)

歌詞
Rico! Rico! Rico! Rico!

City!City!と連呼するチャントとリズムはほぼ変わりません。

ファーストネーム連呼のシンプルなチャントは、点を取った直後や、チャンスメイクした後、良い守備をした時など、ナイスプレー後に叫ばれます。

このメロディで歌われる選手は、リロイサネ、ルベンディアス、ハーランドなどがいます。


アルバレス (19分)

歌詞
He’s ManCity’s magic Argentine
Scoring goals in the blue and white
Scoring goals is what he does the best
And he goes by the name of Alvarez

和訳
彼はシティの魔法使いのアルゼンチン人だ
青と白のユニホームを纏ってゴールを決める
彼の得意なこと、それはゴールを決めること
彼の名はアルバレス

少し歌いづらいですが、歌いまくれば慣れてきます。

原曲はこちら↓


(ボブ (20分) 3回目)
(ボブ (24分) 4回目)


ルベンディアス (26分)

歌詞
Ruben Dias, our number 3,
He left Benfica to play for City
He’s won the cup, He’s won the league
He hates Man United, and he loves City

和訳
ルベンディアス、俺たちの3番
シティでプレーするためにベンフィカを去った
移籍1年目でカラバオ杯を制し、リーグ制覇も成し遂げ
彼はユナイテッドを嫌い、シティが大好きだ

21-22シーズン途中に完成したチャント。加入1年目の20-21シーズンの活躍が歌となって表現されています。

リコ!リコ!と同じ形でルベン!ルベン!と連呼するショートチャントもあります。

原曲はThe PiranhasのTom Hark

この曲はいろんなクラブのいろんなチャントで使われており、

シティだと、13-14シーズンを題材にしたエディンジェコのチャントが有名ですね↓

(エディンジェコ)

歌詞
Edin Dzeko, Edin Dzeko,
We’re all singing Edin Dzeko
Gerrard slipped, Suarez cried,
the Scousers’ dream has fucking died
City win, 5 in a row,
and we’re all singing Edin Dzeko

和訳
エディンジェコ、エディンジェコ
俺たちみんなでそう歌うんだ
ジェラードがスリップして、スアレスが泣き
スカウサーの夢は崩れ去ったんだ
その一方でシティは終盤に5連勝し
リーグ優勝を果たしてエディンジェコと歌うんだ

単語解説
Scouser:リバプール訛り話者を表す

13-14シーズンは、23-24と似た形で三つ巴の優勝争いが繰り広げられていました。シティとの直接対決を制してリーグ優勝に近づいたリバプールは、首位の重圧に耐えきれず、チェルシーとの直接対決でリバプールのジェラードがスリップしてデンババにゴールを許し敗戦。その後、クリスタルパレスアウェイで3点差を追いつかれて痛恨のドローを喫し、試合後にスアレスが大泣き。その間にシティは怒涛の5連勝で、ペジェグリーニ新体制を逆転リーグ優勝で飾りました。

この優勝争い関連で、ジェーラードのスリップを煽ったチャントが以下の歌です↓

(ジェラード)

歌詞
Steve Gerrard Gerrard,
He slipped on his fucking arse
He gave it to Demba Ba,
Steve Gerrard Gerrard

このメロディは、元々リバプールファンがジェラードを応援するチャントで使用されていましたが、スリップ以降は、シティだけでなく他のクラブのファンもジェラードを煽る意味でこの歌を歌っています。



グリーリッシュ (27分)

歌詞
Super, Super Jack (×3)
Super Jack Grealish

シンプルかつ歌いやすいチャントですね。

他にもグリーリッシュのチャントは存在しますが、このシンプルチャントが生き残った形です。

ちなみに古巣のアストンヴィラ戦限定で、Champions of Europe, We know what we areと同じメロディを使った「Jack Grealish, he left cos you're shit」(グリーリッシュはお前らヴィラがクソだから出ていったんだ)というチャントも歌います。この歌詞は名前だけ変えて転用されやすいです。


(ボブ (29分) 5回目)
(ストーンズ (30分) 2回目)
(ボブ (31分) 6回目)


ハーランド (32分)

歌詞
Halland, Halland, Halland, Halland

ハーランドと連呼するだけのシンプルなチャント。下に紹介するハーランドチャントもありますが、歌われる頻度は低めです。

歌詞(原曲:No Limit ヤヤコロと同じ)
Alfie, Alfie Alfie, Alfie Alfie, Alfie Alfie Haaland
Erling, Erling Erling, Erling Erling, Erling Erling Haaland

*Alfieはハーランド父

歌詞(原曲:Stop crying your hart out/oasis)
He’s our superstar, he comes from Norway
Just try not to worry we’re scoring today.
We’ll take the three points and be on our way
You can’t stop Erling Haaland

歌詞(原曲:ロンドン橋落ちた) *音源なし
Erling Haaland is the blue,
is the blue, is the blue
Erling Haaland is the blue,
he is beauty


(ボブ 7回目)


コンパニ (41分)

歌詞
Here's to you, Vincent Kompany
City love you more than you will know
Ohhhh

和訳
我らがコンパニここにあり
俺たちはお前が知ってる以上にお前を愛してるぜ

厳密にはシティサポが歌っていたわけではなく、クリスタルパレスサポが同じメロディのチャントを歌っていました。

このコンパニチャントも今でもシティサポの間で愛されていますね。

原曲はMrs. Robinson。選曲が良い。


(リコルイス (逆転ゴール後) 2回目)
(リコルイス (48分) 3回目)
(ボブ (59分) 8回目)
(デブライネ (4点目後) 3回目)


ヤヤトゥーレ (71分)

歌詞
Yaya Yaya Toure, Yaya Yaya Toure
So, before, He breaks away and he scores,
Oh Yaya Toure
I think we should *pay him some more* (**× 2)

和訳
ヤヤが敵を切り裂いてゴールを決める前に
彼にもっと給料をあげるべきだ!

ヤヤトゥーレといえばヤヤコロチャントのイメージを持っている人が多いと思いますが、

このチャントも2013年あたりからずっと歌われています。

ヤヤは銅像こそ建っていないですが、紛れもなくシティのレジェンド。彼の功績はシティ退団セレモニー時のコンパニの名スピーチを改めて聞けば思い出せます↓

もっと給料出すべきだったし、もっと盛大に誕生日を祝うべき選手でしたね。

チャントの原曲はこちら。

(ヤヤコロ)


サバレタ (73分)

歌詞
Pablo Zabaleta,
He is the fucking man,
He is an Argentinian,
He's harder than Jaap Stam,
He plays in Blue & White,
For Pellegrini's men,
And when we win the league,
we'll sing this song again

和訳
パブロサバレタ
彼は超イケてる奴だ
彼はアルゼンチン人で
彼はヤープ・スタムよりも強い
青と白のユニホームを身にまとう
ペジェグリーニ率いるシティのために
そしてリーグ優勝した時には
またこの歌を歌う

語句解説
Jaap Stam:1998-2001までマンチェスターユナイテッドに所属していたオランダ人DF。強靭さで有名。

これもサバレタがいなくなった今でも歌い継がれている名チャント。たぶん毎試合一回は歌われていると思います。

頭から血を流しても包帯を巻いて勇敢に戦う姿が今でもシティサポの記憶に刻まれているサバレタ。スタムなんかよりよっぽど強くて熱い、男の中の漢でしたね。

原曲はこれです↓


(デブライネ (75分) 4回目)


バロテッリ (75分)

歌詞
Oh Balotelli,
He’s a striker, He’s good at darts
An allergy to grass
but when he plays, he’s fucking class
He drives around Moss Side
with a wallet full of cash

和訳
バロテッリ
彼はストライカーで、かつダーツが上手い
芝アレルギー持ちだけど、ピッチに立つとイケてるプレーをするんだ
モスサイドを財布がパンパンになるくらいの現金を持って高級車で走り回るんだ

愛すべき問題児バロテッリのピッチ内外のエピソードがふんだんに組み込まれた名チャント。歌詞に沿ってエピソードを振り返ってみると…

「ダーツが上手い」という歌詞は、バロテッリがシティのアカデミーの選手にダーツを投げて遊んだことが由来です。クラブから怒られたバロテッリは「最近つまんなかったからやった」と後に供述しています。幸いにも怪我人は出なかった模様。

「芝アレルギー」という歌詞は、2011年のELにて、シェフチェンコ擁するディナモキエフとアウェイで対戦した際に、スタジアムの芝が肌に合わなかったために試合中にアレルギー反応が出てしまい途中交代したことが由来。

試合後のマンチーニ監督の話によると、バロテッリはアレルギー反応により顔が腫れてしまっており、本人はプレー続行を希望したものの、大事を取って交代させたとのこと。バロテッリにとってキエフの芝は合わなかったみたいです。

ちなみに、セカンドレグではバロテッリは前半に相手に飛び蹴りをして1発退場。シティも第1戦のビハインドを跳ね返しきれずにEL敗退となりました。さすがに、試合後にバロテッリは謝罪しています。。

最後に、「モスサイドを財布がパンパンになるくらいの現金を持って高級車で走り回るんだ」という歌詞は、バロテッリが交通事故を起こした際に、財布に大金が入っていたことを警察官に突っ込まれたのに対し、「俺は金持ちだから」と発言したことが由来。高級な新車をすぐダメにしたり、交通違反を何度も起こしたりして、たくさん罰金を払わされていましたね。

終始ピッチ内外で話題が尽きなかった愛すべきマリオ。曲者揃いのマンチーニ政権を象徴する選手の一人でしたね。


(ストーンズ (80分) 3回目)
(ボブ (81分) 9回目)


アグエロ (81分)

歌詞
You thought you'd won the league
at Sunderland, you'd not
You thought you were champions
you're not, you're not
Cos then up stepped an Argentine
who scored a goal in Fergie time
Sergio Aguero made City Champions
nana nana nana nana nana nana
nana nana nana nana nana nana
nanananananananananananananana
Sergio Aguero made City Champions

和訳
ユナイテッドよ、お前らサンダーランドの地でリーグ優勝したとぬか喜びしてたな?
お前らチャンピオンになった気でいたんだろ?
だがな、俺たちのアルゼンチン助っ人が
ファギータイムに得点したんだ
セルヒオ・アグエロがシティをチャンピオンに導いたんだ

9320の出来事をユナイテッドを煽りながら丁寧に歌ったチャント。歴史的事実として、孫の代まで歌い継いでいくべきチャントともいえます。

2011-12シーズン。残り6試合でユナイテッドと勝点差8もあった2位のシティでしたが、直接対決でぶっ潰した試合含めて追い上げを見せ、

最終節開始前の時点でユナイテッドと同勝点、得失点差でシティが大幅に上回る形で首位に立っていました。

そして迎えたQPRとの最終節。

シティが勝てば44年ぶりのリーグ優勝がほぼ間違いなしの状況で、アディショナルタイムまで1人少ないQPRに1-2と負けており、ユナイテッドはアウェイでのサンダーランド戦にて0-1でリードしていました。

その後、ユナイテッドの方が試合が若干早く終わり0-1で勝利。その時点でシティはジェコのゴールで一点返し、2-2。

このままではユナイテッドが優勝という状況でした。

その情報を得ていたユナイテッドは優勝の瞬間をそわそわしながら待っていましたが…

Manchester City are still alive here...

Balotelli...

AguerooooooooOOOOOOOOOOO!!!

I swear you'll never see anything like this again...

And again!!!!!!!!!!!!!!!!

(アグエロ②)

歌詞
This is how it feels to be City
This is how it feels to be small
You sign Phil Jones
We sign Kun Aguero

アグエロといえばこちらのチャントも有名ですね!

2011年夏移籍市場の終わりに、シティはアグエロを獲得し、ユナイテッドはフィル・ジョーンズを獲得。そこからの歴史を踏まえればユナイテッドを煽るのにうってつけのネタですね。

原曲はマンチェスター出身バンドInspiral CarpetsのThis is how it feels。


(ペップ (90分) 4回目)
(デブライネ (交代時) 5回目)


ベルナルド (91分)

歌詞
Bernardoooooooo
Silva!
Running down the wing,
Silva!
Make the Blue boys sing,
Silva!
We're all going (CL決勝の地名)

和訳
ベルナルド
シルバ
風を切って走り回る
シルバ
俺たちを魅了し歌わせる
シルバ
俺たちはお前と一緒に(CL決勝の地)へいくんだ

ABBAの名曲に乗せて歌われるチャント。2018年から歌われ続けています。

2022年くらいからエティハドのスタジアムDJが、ベルナルドの得点後に、チャントの歌い出しを歌って会場を煽ることを時々していますね。

原曲は、映画やミュージカルでお馴染みのMamma Miaでカバー曲としても登場します。


(ボブ (93分) 10回目)
(ハーランド (95分) 2回目)
(ハーランド (試合後) 3回目)


試合では歌われなかったけどどうしても紹介したい個人チャント

(ダビドシルバ①)

個人的に世界で一番好きな選手なので紹介させてください。

シルバのチャントは今でも時々試合で歌われますが、大抵は上の動画のシンプルな歌詞のチャントです。

しかし実は、シルバのチャントはもう一つあります。

(ダビドシルバ②)

歌詞
David Silva! Oh David Silva!
He scored the fifth goal at Old Trafford
David Silva! Oh David Silva!
He is the maestro of Maine Road,
6-1!

このチャントは2011-12のアウェイで1−6で勝利したダービーにおいて、デヘアの股を抜いて5点目を決めたことを賞賛する形で歌詞に組み込まれています。

浦和レッズも採用している大脱走のテーマをメロディにしていますね。

シルバは、シティでの10年間でクラブに多大な貢献をしてくれました。それだけに、シルバ(に加えてコンパニやアグエロ)にCLのトロフィを掲げさせることができなかったのは本当に悔しいですよね。CL決勝インテル戦後のペップとデブライネの熱い抱擁が話題になっていましたが、個人的には、もしあの抱擁にシルバとアグエロとコンパニもいたらリアルに涙なしではいられなかったと思います。今でもたまに、銅像が溶けてまたエティハドでプレーしてくれないかと思ってしまいます。それくらい3人は偉大でしたし、その中でもシルバは個人的に世界一の選手です。


パレス戦で歌われた回数の多い個人チャント

  1. ボブ 10回

  2. デブライネ 5回

  3. ペップ 4回


試合では歌われなかった主な個人チャント

  • エデルソン (It's Ederson)

  • ロドリ (Can we talk about Rodri)

  • コリンベル (Colin the King)

  • アグエロ (This is how it feels to be City)

  • ヤヤコロチャント

  • ダビド・シルバ

  • ペジェグリーニ

  • マンチーニ

  • シェイクマンスール


これにてチャント紹介を全て終えました。

なんだかんだでパレス戦で歌われなかったチャントも結構紹介してしまいましたね。。。いつか完全保存版として、100種類くらいのチャントをもっと分かりやすくてミーシーなグルーピングでまとめてみます。(いつかサポクラ東京としてホームページを作成してまとめるとか…やれたらやる。非公式MDP作成時もやろうとはしたけど面倒くさくてやってない)

応援のスタイルは人それぞれですが、もしチャントに興味のある方は、ぜひ観戦会などで一緒に歌って楽しめたら嬉しいです。

仮に歌わなくても、チャントの意味を知れば知るほど、シティの歴史や選手について知ることができる、というのもイングランドのチャント文化ならではなので、興味だけでも持っていただければこの記事を書いた甲斐があります。

そして何より、現地でマンキュニアン達とビール片手に歌う瞬間はとてつもなく楽しいので、ぜひ一つでも多くのチャントを覚えて現地観戦を楽しんでください。

おわり。

(私ともう2人のシティサポで2023年の来日時に作成した非公式マッチデープログラムもよければ見てってください)


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