顔の見えない日々

晴れ。
バイト。

地域で学校が始まってから、ラストオーダーを過ぎて店の外を片付けていると、ちょうど下校中の中学生の大群が商店街を駆け抜けていく。
彼らの会話は、私の背後を通りすぎる瞬間に発せられたものだけが、はっきりと聴こえる。
面白いセリフが、自転車の残響と一緒に耳に残った。
「・・・今日はじめてマスク取ったとこ見たからさー・・・」
クラスの男子のことだろうか、あるいは先生か。
それともちょっとミステリアスで鼻につく他の女子生徒のことか。
いずれにせよ、少なくとも校内ではほとんどの時間をマスクを着用して過ごしているだろうから、今日になってはじめて素顔を見た誰かがいたという話だと思う。
これも今日では、ごくありふれた話だろう。

ブラジルの大統領は、公の場では必ずマスクを着けろ、と裁判所から命令されたとか。
彼らは違反すれば罰金もあるそうで、とにかく公共空間では鼻と口を覆わなければ、社会不適合となるようだ。
今日も東京で新たに55人とか、連日世界各地で感染第2波の危険的なニュースが散見される。
東京は第2波というより、東京のやり方でのペースという感じだ。
私は第2波に関しては、わりと危機感を持っている。
7月以降、集団感染が爆発的に増えれば、今度はきっと本当に深刻な病状と、世界経済に壊滅的なダメージを与えるロックダウンが実施されるだろう。
もし、ウイルスによる症状が今まで通り見せかけの威力しかなかったとしても、世界的なロックダウンは再び必ず起こる。
東京に関する報道の仕方の流れを見ると、早ければ7月中旬までには再度ロックダウンがありそうだ。
世界はもっと早いだろう。

アメリカ政府は、公式見解でコロナの第2波はないと断言しており、「見えない敵との戦いに勝利している」と、先日もこれまでの主張を強調している。
メディアの過剰な恐怖宣伝を恐れる必要はない、と。
確かに、彼らが「見えない敵(この含みのある表現はもちろんウイルスのことだけを指すのではない)」との戦いのある段階に勝利しつつあるなら、一定規模でこれは真実だろう。
しかし彼らは代わりに内戦である。
ボルトン氏の話題に続き、今度はトランプ大統領の姪が、一族の歴史とトランプ氏批判の暴露本を出すとか。
私は結局日本人なので、トランプ大統領を擁護する義理も、その政権を100%肯定的になることもないけれど、しかし、敵のやり方は卑劣である。
オバマ氏は、バイデン氏を「この国を癒やし、元の軌道に戻すためにバイデン氏以上に信頼できる人物はいない」と評して支持を求めたとか。
バイデンがアメリカを癒す信頼できる人物...まさか。
はっきりと言えるのは、私は、何も知らずにオバマ大統領はなんとなく素敵な大統領だとか思っていたかつての自分には二度と戻らないということだ。
たとえオバマゲートを無視したとしても、彼が在任期間中にやったことを少し調べれば、この親近感溢れるジェントルの性根がどれだけ腐っているかは一目瞭然である。
それを知らないのは、私のように無知な日本人だけではないか。

とか毎日勝手なことを全然知らないくせに書きまくったり、下手な日記を書いたりして今日で3ヶ月になるらしい。
バッジをもらった。
最近他にやることが増えたので、毎日書けるかは分からないが、別に悪い習慣ではないのでなるべく続けたい。
明日からはまた天気が崩れる。
今年の夏は半端なく蒸し暑いんだろうなぁ。
おわり。