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今年の診断士口述試験で特に注意したいたった一つのこと

先週金曜日、12月11日に、診断士2次試験(筆記試験)の結果が発表されました。

口述試験へ進まれる方、おめでとうございます。
現時点で対策ゼロでも、今日からの一週間で絶対に間に合います。
口述試験対策については、このマガジンのタガックスさんから有益な情報が投稿されています。是非参考にしてみてください。

今年は「受験できない」状態にならないようにすることが最重要

今年に限っては、新型コロナウイルス関連で、受験したくても受験できず、再試験の機会もない(つまり2次試験初めからやり直し)という恐ろしい状況があり得ますので、これを回避することが最も重要です。

診断協会の受験案内ページに、今年は特別のページがあります。

ここから文言を抜粋します。

新型コロナウイルスに感染している方や疑われる方、濃厚接触者の方、過去14日以内に政府から入国制限・入国後の観察期間を必要とされている国・地域等への渡航又は当該国・地域在住者と濃厚接触がある方、過去2週間以内に発熱や感冒症状のあった方及び過去2週間以内に同様の症状にある人との接触歴がある方等については、他の受験者への感染のおそれがあるため、受験できません。

つまり新型コロナウイルスに実際に感染していなくても「濃厚接触者」認定されるとアウトなのです。

口述試験の受験生の皆様は、この一週間は特に気を付けてください。

受験者の方の中にはオフィス等で働いている方も多いと思います。もしオフィスの自席の近くの方が新型コロナウイルスに感染すると、濃厚接触者に認定された、として保健所から連絡が来る可能性があります。

ただ、オフィス内での換気、人と人との距離の保持、マスクの着用等がされていたか、を保健所で総合的に判断した結果、濃厚接触者とはされない場合もあるようですので、自分が出来る範囲の各種対策を取っておくことは有効です。

オフィス以外でも、会食や長距離移動の乗り物で感染者が近くにいたことによる濃厚接触者の認定もありえます。従ってこの一週間は、会食への参加はなるべく避けるべきだと思います。長距離移動の乗り物も、仕事等のやむを得ない場合以外は避けた方が良いと思います。

また、以下に気になる文言もあります。

過去2週間以内に発熱や感冒症状のあった方及び過去2週間以内に同様の症状にある人との接触歴がある方等については、他の受験者への感染のおそれがあるため、受験できません。

つまり、新型コロナウイルスではなくても発熱・感冒症状者との接触でも受験不可です。つまり、厳密に解釈すると、家族に風邪をひいた人がいるだけでアウトという厳しいルールです。

試験日の2週間前は12月6日ですので既に期限が来ています。後出しのルールで厳しすぎると思うのですが、試験会場でクラスター発生だと診断士の信用問題に関わるので致し方ないのかもしれません。


以上のように、今年に限っては、会場にたどり着けるか、という点で口述試験のハードルが上がっています。

会場に行かないと合格できないことについて、私の受験時代の出来事を思い出しました。

試験会場にあった空席

私の受験した年の口述試験では、初めに大部屋で待機、次に別の部屋で待機した後、最後に口述試験の場に向かう、という段階となっていました。
2番目に待機する部屋では、受験番号に応じた「キュー」があり、各自指定された位置に座ります。
私の場合は大学の会場で、教壇左わきから教室に入り、キューに入りました。時間が来る毎に全員が左に移動し、最終的にはキューの出口から口述試験の部屋に向かいました。

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この部屋で、私の席の右斜め前方に空席がありました。
試験管はその一人分の空席を開けておくように指示しました。キューの中の人達は横移動しますが、空席も横にずれます。
空席の位置から大体の受験番号が分かります。後日、試験結果を見てみると、ちょうど空席のあったあたりの方が不合格でした。私の受験した年は口述試験の不合格者は2名でしたので、そのうち1名は確実に「試験会場に来なかった」ことが不合格の原因でした。

繰り返しになりますが、口述試験は何よりも会場にたどり着くことが最重要です。
診断士試験もいよいよ最終段階ですので、準備を万全にして、合格を勝ち取っていただきたいと思います。

IT系企業に所属する企業内診断士です。