紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.007~ 【失敗から学んだ事①】
~前回からの続き~
リーマンショック以降、私は新たなビジネス立ち上げの為、世界各国を奔走して参りました。
今、ざっと思い出すだけで、
・スリランカにて ウニの養殖、エビの養殖
・ロシアより海産物の輸入
・ミャンマー向け 高級乗用車の輸出
・インド向け プラスチック成型機の輸出
・スリランカ向け 中古建設機械の輸出
・中国にて建設機械部品製造 → ロシアに輸出
・イギリスより美容オイルの輸入 etc…….
もちろん、ここに書き出せない(思い出す事すらできない)ビジネスも、たくさんあります。
いずれのビジネスも大きな損失は出しておりませんが、まともに『ビジネス』呼ぶには、到底至らない代物ばかりでした。
しかし、こうやって書き出してみると、よくもまぁ、こうもたくさん失敗してきたなぁと、あらためて思い知らされます。
要するに30代は、多くの『失敗』という、かけがえのない経験させて頂きました。
ここまでチャンスと機会を与えてくれた家族、周囲の方々には、本当に感謝しかありません。
そして、多くの『失敗』の中で得た私なりの教訓。
それは、
It's not about what you do, it's about who you do it with.
(何をやるか、よりも、誰とやるか)
この一言に尽きます。
海外との取引においては、パートナーとの信頼関係が何よりも重要です。
いかに魅力的な商材であろうと、信頼関係が築けそうにない相手とは、絶対に取引はしてはいけない。
日本人の『当たり前』とされている商習慣は、海外(特に発展途上国)では、通用しません。
1度や2度の取引であれば、海外のパートナーとの信頼関係はそこまで大きな問題にはなりませんが、長く安定的に取引を行っていく為には、お互いを尊重しあい、フェアな関係を維持していかなければなりません。
結局、お互いの人間性が重要になってきます。
私は現在、『紅茶』という商材を取り扱っていますが、これも商材ありきではなく、パートナーありきで始まった商売でした。
この、紅茶のパートナーについては、また次回にお話しさせて頂きたいと思います。
文●松田卓也
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