馬と豚と山羊
靴を磨く際に用いるブラシ。
始めたての頃は使うタイミングも、違いも分かりづらいものです。
かく言う僕も、馬毛と言われて豚毛のブラシを買った経験があります。しかも角が立った奴。
慣れれば間違えることはありませんが、参考までにご紹介します。
ちなみに、↑の写真は3本とも山羊毛ブラシです。
馬毛ブラシ
【用途】
靴に付着した埃やチリなど、大きな汚れを払い落とす際に使用します。製品による差はあまり無く使いやすいものなら何でも大丈夫ですが、ハンドルの角が立ったものはぶつけた際に靴が傷付きやすいのでお勧めできません。
【お勧め商品】
プロ仕様 : カナヤブラシ 手植え
ご家庭用 : 握りやすく毛足が長いものなら何でも可
豚毛ブラシ
【用途】
塗り込んだクリームを伸ばし、馴染ませるために使用します。毛足が長く、ハンドルの角が丸みを帯びたもの(角が立っているものはぶつけた時に靴に傷が付きやすい)が理想です。
*毛が黒いものもあります
【お勧め商品】
プロ仕様 : カナヤブラシ 手植え
ご家庭用 : 握りやすいものなら何でも可
山羊毛ブラシ *無くても可
【用途】
靴の仕上げに使用します。謳われがちな鏡面の輝きを増す効果は無く、艶を全体的に馴染ませるために使用します。*あまり輝いていない鏡面の場合、ある意味艶を増す効果があります
市販されている3000円前後のものは毛抜けが酷い製品が多いので、ご購入の際は多少値が張りますが手植えがお勧めです。
【お勧め商品】
プロ仕様 : カナヤブラシ 手植え
ご家庭用: カナヤブラシ 手植え
手植えとそれ以外の製品の違いとして
・毛抜けが少ない
・毛足が長い(ものが多い)
・毛先が広がりにくい
・とにかく使い心地が良い ← 曖昧ですがこれ
これまで沢山のブラシを試してきましたが、最終的には全て手植えで揃えました。自己満足的な要素が強い製品ですが、使ってみれば分かる違いというやつです。
僕が始めた頃は専門店別注でしか手植えが買えませんでしたが、今は色々な所から販売されています。3種類ともカナヤブラシをお勧めしているのは、数ある手植えの中でも品質と価格の釣り合いが取れており、全国区で店頭販売もされていて手に入りやすいからです。あまり好きな言葉ではありませんがコストパフォーマンスに優れています。
お店のHPはこちらから。
1個6000円〜で安いものではありませんが、10000円を超える専門店別注のブラシと比較しても遜色は無いので、特定のお店のファンでないという方はこちらがお勧めです。
手植えで無くとも良いという方は、写真を見る限りサパトロ型というのも良さそう。
今回は分かりやすいように製品名をひとつだけ挙げてご紹介しましたが、本格的な道具を揃えたい!という方は手植え、そこまでという方はアマゾンで売っている1000円前後のブラシでも全く問題ありません。正直、使いやすければ何でも良いと言うのが本音です。
ただ、靴磨きが趣味!というような方はほぼ間違いなく手植えへ行き着く(ブラシコレクターのお客様もおられる)ので、初期投資だと思って奮発することをお勧めします。