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ビールスコシワカル人になりました
この記事は「新しくできるようになったこと」をテーマにしたアドベントカレンダーです。
僕は21日の記事を担当する、ただねかやくと申します。
今、東北に向かう電車の中でこの記事を書いています。
ビアテイスターの資格を取りました
今年の3月にクラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)さんが認定するビアテイスターの資格を取得しました。
新型コロナの流行のタイミングで夜がヒマになってしまい、友人たちとクラフトビールを飲む会をやりはじめてからビールへの愛と興味が尽きることなく、とうとう、というか満を持して資格を取得してみることにしました。
なぜこの資格にしたか?
ビールに関する資格は他にもたくさんあるのですが、なぜこの資格を取ってみようかと思ったのかというと、奈良でクラフトビールを作っている醸造家の方と友達になる機会があり、その人と飲み歩いてるときに「座学も大事だけど官能評価(テイスティング)はやったほうがいいよ~」みたいなことを教えてもらったからでした。
実際、オフフレーバー(ビールのスタイルによってはあまり相応しくない香りや味とされるもの)を自分の舌で勉強できたのはとても面白かったです。
ライブハウスでよく飲んでいたハートランドというビールがあるのですが、それ特有の風味だと思っていたものは実はオフフレーバーだったのかもしれないということを知り衝撃を受けました。(ただ、それを意図的に製品の個性としてデザインしている可能性もありますが…。)
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資格を取るために特に必要な事前勉強はなかったのですが、朝の9時くらいから座学が始まり、途中からはそれぞれのスタイルの代表的なビールを実際に味わいながら見識を広げていきました。
30種類以上ものスタイルのビールを味わいながら勉強できるのは、ご褒美なのかなぁ~えへへへ~、みたいな感覚に陥りながら楽しくみっちりと勉強しました。
使用するモルトとホップの差でスタイルが変わることを学べたのはとても面白かったです。
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なかでも忘れられない記憶があります。
アメリカの西部開拓時代に生まれた『カリフォルニアコモン』というスタイルがあるのですが、それの勉強で飲ませていただいたのが、去年廃業してしまったアンカー・ブルーイングさんの『スチーム』というビールでした。
それこそ『カリフォルニアコモン』というスタイルを初めて世に送り出した醸造所の、しかももう造られていないものを勉強のために飲ませていただけたのは、感動とともに自分にリレーのバトンが渡されたような感覚になりました。
(夏に、高知で運命的な出会いをしたのですが、それは文末に書きます。)
午前から始まり夕方くらいまでみっちり勉強をしたあと、資格認定試験をするのですが、この臭いはどのオフフレーバーか?、みたいな官能試験もあり、とても緊張感がありました。
資格試験の結果は後日郵送で送られてくるみたいだったので、お礼を伝え、講師の方とビールの雑談をし、濃密な一日は終わりました。
興味を翼にしよう
もともと、『もやしもん』というマンガでビールの面白さを知り、穀物を糖化させてアルコールを生成する工程が日本酒に似ていたりして興味を持ったところから僕のビールへの興味は始まりました。
興味はあったものの、ビールは苦くて味がしないので実はあまり得意ではありませんでした。
ですが、たまたまクラフトビールというものに出会い、普段飲んでいる大手4社さん(アサヒ、キリン、サントリー、サッポロ)が作っているスタイル以外のビールがあることを知り、そこからどっぷりとクラフトビールの世界にのめりこんでしまうことになりました。
ビールが苦手だった頃の僕からすると、今年になってビールに関する資格を取ることになるとは思いもしなかったと思います。
今では、すっかり出張の際にクラフトビールの醸造所やショップがないか調べることが自分のルーティンになっていますし、ビール関係の仕事に就いている友人が知らず知らずのうちに増えていたりします。
『ビール』というものを媒介にして本当にいろいろな人や場所と繋がれることができるのはとても面白ですし、人生を豊かにしてくれました。
このnoteを読んだ人も、ぜひ自分の興味を翼にしていろいろな世界を知っていってもらえたらうれしいなと思います。
あたらしい世界で面白い出会いがあったら美味しいビールでも飲みながらおしゃべりしましょう!
乾杯🍻🍻🍻
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余談
醸造所が閉まってしまったアンカー・ブルーイングの『スチーム』の味が忘れられなかったのですが、夏に高知に出張した際に行ったSOUTH HORIZON BREWINGの『Pacifica Common』というビールがまごうことなくカリフォルニアコモンの味で感動してしまい、思わずお店の人に感謝を伝えさせてもらったりしました。
まさかまた出会えるとは…と思いましたし、スタイルとして確立されているからこそ、また時と場所を越えて出会えたりすることもあるのだなとドラマを感じたのでした。
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