水痘と帯状疱疹:病状、予防、そしてワクチンの役割 私見も含めて
水痘は「みずぼうそう」ともいわれ、主に子供がかかる病気です。帯状疱疹は主に50歳以上の大人がかかる病気です。水痘も帯状疱疹も同じウィルスで起こる病気です。
まず、水痘について詳しく述べます。水痘の潜伏期は通常2週間程度(10〜21日)ですが、免疫不全患者ではこの期間が長くなることがあります。症状は発疹が最初で、通常は全身に広がり、痒みを伴います。発疹は紅斑(こうはん)から丘疹(きゅうしん)、そして水疱(すいほう)へと変化し、痂皮(かひ)化します。水痘の発疹は皮膚だけでなく、鼻咽頭、気道、膣などの粘膜にも現れることがあります。水痘の合併症のリスクは年齢により異なります。健康な小児ではそれほど見られませんが、15歳以上と1歳以下ではそのリスクが高まります。重篤な合併症として、皮膚の二次性細菌感染、脱水、肺炎、中枢神経系の合併症などがあります。
次に、帯状疱疹について説明します。帯状疱疹は、水痘ウイルスが体内で再活性化することによって発症します。症状は主に皮膚の一部に限定された痛みと発疹で、特に年配の人々に多く見られます。帯状疱疹は多くの場合は治癒しますが帯状疱疹のウィルスは神経にいるので治癒後も神経痛が残る事があります。また、出来る場所によっては失明や聴力障害が出ることもあるので出来るだけ発症しないようにした方が良いです。
これらの病気を予防するための重要な手段が、ワクチン接種です。水痘ワクチンは、2014年10月1日から日本での定期接種となりました。現在国内で使われているのは生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)で、乳児の時に2回接種が行われます。
一方、帯状疱疹の予防には、不活化ワクチン「シングリックス🄬」と「弱毒生水痘ワクチン」の2種類のワクチンが利用できます。シングリックスは50歳以上の人に対して97.2%の予防効果があります。一方、弱毒生水痘ワクチンは60歳以上の人に対して約60%の予防効果があるとされています。
これらのワクチン接種は、水痘と帯状疱疹のリスクを大幅に減らすことができ、特に帯状疱疹に関しては長期的な予防効果も期待できます。しかし、接種を受けたからといって全く病気に罹患しないわけではなく、また接種しなかったからといって必ず罹患するわけでもありません。ワクチン接種の効果は個々人により異なるため、自身の健康状態とリスクを医療専門家と十分に話し合い、適切な対策を講じることが重要です。
水痘と帯状疱疹は、どちらも一般的には軽度の病気ですが、重症化したり、予期せぬ合併症を引き起こしたりすることもあります。そして、それらはしばしば高齢者や免疫力が低下している人々に発生します。ワクチン接種によってこれらのリスクを軽減し、自身と周囲の人々の健康を守ることが可能です。
以上の内容を踏まえた帯状疱疹に対する私見をお示しします。
帯状疱疹は一般的に50歳以上の方に多く発症するので、50歳を過ぎたらワクチン接種する事が大事だと思います。帯状疱疹自体は治る事が多いですが帯状疱疹後神経痛は痛みが持続して一部の人には痛み止め等を服用してもあまり効果がない人もいますので発症する確率を下げられるワクチンは良いと思います。高齢者には生ワクチンよりは不活化ワクチンの方が良いと個人的には考えています。
ワクチン接種に関しては、常に医療専門家に相談することをお勧めします。
このブログをご覧いただき、ありがとうございました。
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