e-POWER、e-4ORCEあれこれ試乗
いつもお世話になっています。
日産グローバル本社ギャラリーにて、
<アリア>
<エクストレイル>
<セレナ>
計3台を同時試乗をさせいただく、
機会を得た。
では、
乗り比べた結果をまとめてみたいと思う。
内容については、
走りを中心となります。
その他のユーティリティ等は
基本的には触れていません。
あしからず。
まずは、アリアから。
アリア
ピュアEV(BEV)である
同車に試乗するのは、
実は4回目である。
今回は、
e-4ORCEモデルであるB9。
6コース(グローバル本社HP参照)を選択し、
自慢の機構 <e-4ORCE>の実力確認を
主眼に乗ってみます。
では、乗車に際しては、
以下のように確実に実施しまして…
実際にコースに繰り出すと、
約2.2トンある車重からは
想像したがたい軽やかさで、走り出せる。
「よっこらしょ」感はない。
冷静に考えると既に、
e-4ORCEの実力を発揮
しているとも感じる。
今回の確認ポイントだが、
山坂道における
アリアe-4ORCE
の挙動については、
上りでの旋回中に
アクセルを踏み出してみるも、
操舵方向の走行ラインを
乱すことなく駆け抜けてゆく。
当然のことながら、
アクセルを離しても
急に内側に巻き込む事もなく、
危なげな動きは見せない。
そして、車重を生かした、
どっしりした優雅な動きは、
価格に見合うものであると感じるし、
静粛性も極めて高い。
それらは、
大変驚くべき実力であり、
その制御の細かさは
目を見張るものがある。
単に全てのタイヤを駆動
しているだけじゃないのだ。
四季折々、
気候変動も激しい日本において、
乗用系四輪駆動車の可能性の幅は、
まだまだあると実感できるものである。
しかしながら、現状では、
どんな機構
<びっくりどっきりメカ>
があろうと
地球の重力には勝てない。
つまり、
重さだけは消えないのである。
ボディ全体から
くるずっしりとした印象だけは、
拭えず。
特に、
コーナリングはその点を感じるため、
直進加速時の力強さと
コーナリング時の面白さは
一致しないところはある。
もっとも、
山道で面白いタイプの車種ではく、
車両コンセプトとは異なるので、
攻め立てることでは無い点は承知したい。
エクストレイル
先に試乗した、
BEVであるアリアとは異なり、
エクストレイルのパワートレーンは
e-POWER(ハイブリッド)。
そして、
アリアとの共通項目としては、
SUVであることと、
e-4ORCE搭載車
ということである。
このe-4ORCE車は、
国内では、
アリアとエクストレイルの2車種のみ。
その走りの違いはどこに?
それでは、走り出しましょう。
エクストレイルへの試乗は2回目。
しかも、同じコースであることを踏まえて。
まず走り出しの違いとして、軽さ。
(アリアと比べ)圧倒的に軽く、
数字以上の体感。
それにより、
車体の大きさを感じない動きで、
これまでのガソリン車からの乗り換えでも、
違和感なし。
その軽快さは、
先のアリアでも走行した
山坂道で遺憾無く発揮します。
e-4ORCEの
トルクベクタリング機能で、
大柄なボディでもスイスイと
旋回できるのは、
実に楽しいドライブに直結する。
しかも、
その作動感は、
非常に自然なので、
よ〜く観察しないと
それには気がつかない。
ただ、
ややラフなアクセルワーク
で旋回すると、
実にわかりやすく、
その作動を体に感じることができる。
つまり、わかりやすいというのは、
それだけ助け船を出している
証拠とも言える。
さて、今回のエクストレイルだが、
e-POWERのみだが、
搭載しているエンジンが凄い。
通常のエンジンとは異なる、
ターボ付の可変圧縮エンジンである。
通常、エンジンは圧縮比は変えられない。
ただし、
e-POWERは発電機として
エンジン搭載しているので、
エンジンでタイヤは回さない。
ゆえに、走行中にそのエンジンの恩恵を
直接感じ取れないのが、残念である。
従来モデルラインナップのように、
e-POWERではなく、
ピュアガソリン(VCターボ)仕様に
乗ってみたいと、切に感じた。
セレナ
みなさん、ご存知の言わずと知れた、
日本を代表するミニバンの一台。
先の二台とは、
ボディタイプは全く異なるため、
シートに身を委ねると、
その位置がまるで違う。
ミニバン故だが、
上から見下ろすような姿勢は、
私の好みではない。
とは言え、走り出すと、
従来型のセレナとは異なり、芯を感じる。
エンジンやミッションから感じていた雑味が、
随分と軽減され、すっきり方向になった。
とは言え、先代モデルとは
共通のプラットフォームを採用しつつ、
味付け感が異なると感じるのは、
さすがの老舗メーカーであると感じる。
また、
アリア、
エクストレイル
と異なるのは、
ボディタイプだけじゃなく、
駆動方式が
セレナはFF(前輪駆動)である。
エクストレイルとの共通点は、
e-POWERであるという点であるが、
静かさ
電気自動車感
のそれぞれの方向で、
自然に乗れるのは、セレナである。
誰でも(運転手以外でも)、
安楽に乗れるのは、
最大の特徴だ。
まとめ
ニッサンを含め、
日本には、10社も自動車メーカーがある。
その膨大なラインナップの中から、
これだ!という一台を選ぶのは、
難しいかも知れない。
また、同時に違うジャンルのクルマを、
同じ日に何台も乗って比べて!
とは言わない。
ですが、
あるポイントに絞って注目してみると、
見えてくる事が間違いなくある。
それは、どこなのか。
是非とも、ご自身で見つけてみて欲しい。
きっと、新しい目線が見えてくると思います。
今回は、その一役になれれば、幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?