【ライブレポ】sumika FLYDAYCIRCUS ぴあアリーナMM Day1
4/20(土)26℃
前日、前々日くらいに寒の戻りがあったことなど知らんぷりするような高い気温となったが風が強く、体感的には過ごしやすい、気持ちの良い陽気でライブ日和となった。
本日のライブ会場「ぴあアリーナMM」はアクセスも良く、最寄駅からはもちろん横浜駅からでも歩けるくらいの距離感で、終演後の大混雑も難なく回避できる素敵な立地。
他のアーティストもこの会場でやってくれるととても嬉しい。
本日は久しぶりのアリーナ席。それもBブロック前方のため、まあまあ近いんじゃないかと心弾ませる。
飛び跳ね楽しみ尽くしてやろうという意気込みは誰にも負けない!
入場は定刻よりだいぶ早く、30分くらい前倒しだったように思う。会場周辺で待機できるようなところがなく、道を塞いで一般の方に迷惑をかけてしまうという配慮があったのかもしれない。
案内に従い大人しく入場すると、会場内にフード販売があった。後ろ髪引かれたが公演中にトイレに行きたくなっても困るので我慢する。
ハマスタでも思ったが、こういう時でも気兼ねなく飲み食いできる方が羨ましい。
やがて開演時間となり、ステージが照明で照らされると、楽しげなリズムと共に演者がわらわらと入場
最後に片岡さんが入ってきて、客席に背を向けてギターを担ぎ準備をする。
sumika始めまーす!との鬨の声で始める「Starting Over」続く「Lovers」
「小川―!」と言う呼びかけに、ステージが明転するとしかめ面したおがりんのアップがモニターに映し出される。
「ど、どうした!?」とおがりんに問いかける片岡さん
「いや、なんか呼ばれたから、何人か、あれ、友達か?って思って」と、相変わらずしかめ面で客席を睨むおがりん「多分二、三人友達きてると思う」
「横浜はね、我々地元ですからね。」
「そう、地元だから本当に友達だったかもしれない」
「こういうね、友達みたいに、近い関係性でお客さんとライブやらせてもらえるのは本当にありがたいですよ。」
「地元だからかな、ステージ入ってきた時のね、空気がもうなんかよかったよね。好きだなー今日みたいな空気。このツアー、神奈川から始めてまた神奈川に戻ってくるっていう、地元から始まり地元で終わる、珍しいツアー日程になってます。今後もうこんなこと滅多にないんじゃないかな?(笑)
そして、そんな地元に帰ってきたということは、とうとうツアーファイナルですよ。今日はセミファイナルということで、"セミ"ってどういう意味か知ってますか?」と問いかけると、噛んで含めるように続ける「“より良く”という意味です」
「だから我々sumikaも明日とか関係なく、今日がファイナルのつもりで最後まで大切に音を出していくので楽しんでいってください」
よく聞き取れなかったのだが、この最後のタイミングで何やら下ネタを言ったようで「もうやめよー。始まったばかりなのにこれ以上喋ると嫌われそうだ(笑)お気まずだわ(笑)」と満面の笑みの片岡さん。絶対反省してないやろ(笑)
メンバーの準備が整ったのを見届けるとおがりんが「おめえら声出しとくか!」と会場を煽る。
てっきり「1,2,3,4,5,6」かと思いきやヨー!ホー!の掛け声から始まる「チェスターコパーポット」
以前は隼ちゃんが請け負っていたのだろうか、「いざ」と前傾姿勢でギターを構えて気合いを入れ、片岡さんが冒頭のギターソロを掻き鳴らすと、その演奏を讃えるように一糸乱れぬ手拍子が迎える。
そして勢いそのまま「The Flag Song」
観客に合いの手を要求する曲を続け、しっかり声を出させる。
演奏が終わり曲間で片岡さんが語り始める
「あれ、元気ない?“セミ”の意味さっき説明したよね?明日に負けない声聞かせてくださいよ!!右の方!左の方!」と煽り客席に大きな声を出させる。
4階席!明日に負けないくらい盛り上がる準備はできてますか!?
3階席!sumikaの熱は伝わっていますか!?
2階席!上のフロアに負けない大声出す準備できてますか的な煽りだった気がする
この(両手で身体の前に円を描くようなジェスチャー)、アリーナ!この会場で一番盛り上がる覚悟できてますか!?
・・・ちょっとフライングしたでしょ?(笑)気持ちが入りすぎて、早かったよね?嫌いじゃないよそういうの。
最高の”セミ”ファイナルに向けて、しっかり観客の覚悟を確認してから再び音を鳴らし始める。
5曲目「ふっかつのじゅもん」
間奏で片岡さんが言い放つ
「新しい武器を見せてやるよ!」
すると2番からおがりんのボーカルへシフト!
かっこいい!!!
勇者パーティーから離脱してしまったギターヒーローの分まで音をかき鳴らすため、片岡さんの負担を減らすために編み出したのかもしれないが、一番と二番でボーカルを変更する、ボーカリストが二人いるsumikaならではの最高の新しい武器だと思った。
そのまま「グライダースライダー」を演奏し終えると「この曲が俺今日のライブでやる中で一番好きかもしれない」と、暗転中に片岡さんが呟く。
明転と同時におがりんが立ち上がり「おっしゃ、いくぞ!頼むぜお前ら!!着いてこいよ!」とマイク片手にステージ中央へ出てきて歌い出す。
「MAGIC」
楽しい雰囲気はそのままに、澄んだ歌声で片岡さんの歌唱とはまた一味違った趣を感じさせられる。
一つの曲を二人が歌えるということは単純にバンドのレパートリーが倍になるし、ふっかつのじゅもんでみせた曲中のバトンタッチも加えたら変幻自在過ぎますね!?
おがりんが立ち上がるのと交代で片岡さんがそのままキーボードの椅子に座り込むので、てっきり片岡さんがキーボード弾いてるのかと思ったら、ただ単純にキーボードの椅子に座って身屈めてギター弾いてるだけだった(笑)
一度暗転し、怪しげなライティングに導かれて始まった「Babel」では再び片岡さんのボーカルへ。
だがしかし、センターで歌う片岡さんの隣にもう一人の影、それはドラムのバロン。何故そんなところで突っ立てんのかと思いきや、手にはまさかのサックス!?
こちらもしれっと新しい武器見せつけにきましたよ。間奏ではソロも披露し、決して間に合せではない、確たる自信を見せつける。
暗転中にステージから演者がはけて、片岡さん、バロン、イジーとサックス担当の四人が残り、トモくんが話し始める。
ちなみにこの間片岡さんはステージ上のタンブラーを片手に、乾杯のジェスチャーしながらずっとドリンク飲んで喉を潤しタイム
「えー、どうですかね、皆さん楽しんでくれてますかね。今日はここまで割とね、激しいというか、元気な曲が続いたんでね、一旦この辺で、落ち着いて、ゆったりしてもらいたいと思って、みんな座りましょうか。僕たちも座るので。このね、見ていただいてお分かりかと思うんですけど、我々四人だけが残ってね、新しい体制で、これまでとは違う、新たな変化を、違う一面を、知ってる曲なのに一味違うって感じで、お届けしたいと思ってこのね、ドラムと、サックスと、ベースと・・・(メンバーを順に見渡し、最後に片岡さんを見ながら)ボーカルとギターを、本当は弾いてもらう予定だったんですけど。それは、なんですかね」と戸惑うトモくん。
視線の先にはファイティングポーズのような、半身で両手を上げて、左手を軽く握って前に出すポーズの片岡さん。
オフマイクで「当ててみて」とトモくんに伝える
「突然ね、こういう、クイズコーナーが始まりましたけどね、こういう感じでここは何も決めずに緩い雰囲気でやっていきたいと思ってるんでね、皆さんもくつろいで楽しんでくださいね。かっこいいなーって思ったら、フゥーとかイエーみたいな声出してもらっていいので。で…それは何、ボクシング?」
回答を受けた片岡さん、首を傾げながら人差し指と親指で「少し」のジェスチャー
「惜しい?良い線行っていたみたいです。えー、なんですかね。えーっと、次の問題に変わりました」
両手を上げて威嚇するレッサーパンダみたいなポーズをする片岡さん
「それは、なんでしょう。「熊に会ってびっくりしちゃったー」かな?分かんない」
気に入ったのか、そのまま「クマに会ってびっくりしちゃったー」のポーズを繰り返す片岡さん。その度「クマに会ってびっくりしちゃったー」と読み上げるトモくん
「熊に会ってびっくりしちゃった人もね、そろそろギターを、準備してほしいんですけどね。なんかそういう気分じゃなくなっちゃったならもう、今日はドラムとベースとサックスと熊に会ってびっくりしちゃった人でいいんですけど・・・。
あの、ここぴあアリーナのステージなのよ、いつまで楽屋ノリしてんのよ」
「確かに!ここ楽屋じゃなかったわ(笑)なんか楽しくなってきちゃって」
「ここでこんなに喋る予定なかったのよ。おいおい嘘だろ!?」
片岡さんがどこからか棒状のモノを持ってきて、葉巻を吸うような真似をする
「なんかぴあアリーナのステージで吸い始めたよこの人。なんですかそれは」
「これはね、香木です」
「よかったー、香木だったー。なんか別の怪しいものだったらどうしようかと思った」
「そうそう、香木だからセーフ」
「別に香木だったらO Kとかないからね」
「みんなやめてね。今日ライブ終わった後で、片岡さんが怪しい木吸ってたとか、絶対S N Sとかに書いちゃダメだからね(笑)」と言って笑いを誘う片岡さん。
「このパートはね、こんなふうに何も決めてないんでね、自由なんで、飲み物も飲むし、これから多分、ギターも弾くし、歌も歌うし」
「「香木も吸う」」ワハハと二人で爆笑
「このままもう終わっても良いんですけど、せっかくだからできれば演奏をしたいなと思うんですけどね、ベースとサックスのお二人は準備できてますよね、ごめんなさいね、こんな楽屋ノリに尺使っちゃって」
「本当だよ!」と片岡さん
「テメェのせいだよっっ!!!」とすかさずバロン
本当に仲良いなっていうのと同時に、いつまでやってんだよって思いながら聞いていたところで、最後に素っぽいトモくんのキレツッコミで最高に笑った
片岡さんがアコギを手に持ち、ミュートの状態で弦を弾くパーカッション的な演奏から「New World」をJazzセッションで披露。つい先ほどまで長々と楽屋ノリしてた人たちとは思えません。
ソロパートの掛け合いで、片岡さんが途中からサックスの演奏を受けてそれをハーモニカで返すのが、良い意味でおふざけ感があって最高だった。会場からも笑いが起きてた。
トモくんのドラムセットと、片岡さんのギターストラップが、ピカピカ電飾が輝いていて、完全にエレクトリカルパレード。なぜそこ光らせたし(笑)
前半組のジャジーな演奏が終わるとメンバー入れ替えでおがりん登場。ステージ中央で指揮者のように腕を差し出し拍手を要求。会場の右手側、左手側、中央、全体と、順に拍手を求め、最後に手をグッと握って締める。「んきもちぃぃぃ〜〜〜」と、噛み締めるように、くぅ〜という表情を浮かべる。
「えー、ただいま前半組がね、スピリッツで、アグレッシブで、攻撃的な。アクティブで、情熱的な・・・あとなんだろう、なんかある?」と後ろのサポートメンバーに尋ねると三浦太郎がハーモニカを弾くジェスチャーをする
「あぁ、そう。ハーモニカで・・・ハーモニカな演奏ってなんだろう、ちょっと今のは、やっぱ違うんじゃないかな」と振り返り指摘すると、後ろでも両手を合わせてごめんねのポーズ(笑)
「前半組がそういう演奏だったのでね、我々後半組はそれとはまた違う編成で、違う側面から、しっとりとした大人の、落ち着いた、新しい解釈をお届けできるように準備して参りました。それでは、そろそろ演奏を始めたいと思うのでね、準備のためにね、私も座らせてもらいますよ、ンギィィィィ」と、仰々しく目を食いしばって、ゆっくりと座るおがりん。
着席すると、キーボードに設置されている「おがりんカメラ」に向かって右掌を見せる。マジックで書かれた「ありがとう」のメッセージ。
そして今度は左の拳をカメラの前に持ってきてゆっくりと指を順番に開いていき、開かれた掌には、何も書かれていない
「何もありませんでしたー」と、まんまとおがりんの悪戯にやられた観客から笑いが起きる。
おがりんの後ろに並んだコーラス隊とおがりんのハモネプから始まる「Simple」大人っぽいコーラスのハモリを聴かせるシックな演奏で、宣言どおり前半とは全く異なる、雰囲気に包まれ、ここでもボーカリスト2枚の強みが生きている。
ムーディーな演奏が終わると再びメンバー入れ替えでsumikaの3人がステージに上がる。
「あのカメラに向かって「ありがとう」って書いた掌見せるのいいね、キュンとした」とバカにしてるのか感心してるのか、半笑いで伝える片岡さん
「今冷静に思うとめっちゃ恥ずかしい(笑)けど、来てくれている皆さんに、ありがとうって気持ちをね、伝えたくて」と照れくさそうなおがりん。
「ぴあアリーナMMの、MMって何の略か分かる?」と、再び突然の片岡クイズに狼狽えるトモくん
「みなと、みらい・・・?」
「正解。なんでそんな不安そうなの(笑)」
「良かったー合ってて(笑)」
MMってみなとみらいの略だったんだー、へーと、心の中でこっそり思ったのはナイショ
「みなとみらいといえば、何?」
「みなとみらいは、そうですね、デートとかで来たのを思い出しますね」
会場から「フゥ〜〜〜〜」と茶化す歓声
「昔!昔ね!いやー、でもまた、デートとかしてぇ〜(笑)」と、膝に手をつき絞り出すような声を出す
「みなとみらいってデートコースの中で最上位に位置してるよね。ロケーションもいいしさ、今日とか気候もいいし、今日デートの一環でライブ来てくれてる人もいるんじゃない?(笑)あ、手挙げなくていいよ!他の人に怒られちゃうから!チャラついた気持ちで来てんじゃねぇ!ライブに集中しろって(笑)」
「けしからん!けしからんですな!!」
「我々としてはありがたいんですけどね、デートのプランの中にsumikaのライブを組み込んでくれているっていうのは、とても光栄なことなんですけど、僻む人もいるからね(笑)今日(ライブが)終わる時間も早いし、この後まだまだ全然この辺夜景見たりとか、食事行ったりできるし、レイトショーとかも見れるんじゃない?」
「「「おいおいおいおい」」」と自分達で言っといて興奮するメンバー
「で、明日も来てもらうと」
「明日も!?(笑)」
「ちなみに明日も来るよって人どれくらいいるー?あ、結構いるね。ってことはさ、あり得るよ明日も来るプラン。そんで明日も来るってことは、今日は泊まりか〜?(笑)っざけんなよ!」と、ニヤニヤしながら大盛り上がり。中学生か?(笑)
「あ、今日俺姉ちゃん来てんだったわ(笑)どうしよう姉ちゃん見てんのに、お気まずだわ!(笑)でも関係ない。家族が来てようが俺は下ネタ言っちゃうもんね〜マダオ(て聞こえたけど「サダオ」?)の子でよかった〜、下ネタ気にせず言える家系でよかったー」
「おがりんは?みなとみらいの思い出ある?」と、ハマスタでも同じこと聞いてた質問をする片岡さん
「そりゃ地元ですから色々あるけど、ライブハウスとか、路上ライブしたりもしてましたからね。横浜は。私がsumikaと出会ったのもここですから」
「そうだ、ライブハウスに俺会いに行ったわ。懐かしいな〜」と昔話に花を咲かせる片岡さんとおがりん
「あとは、何か言っておくことない?大丈夫?言い残したことない?今日ファイナルになっても後悔しない?」との片岡さんの問いかけに黙って頷く二人
「今日が最後になってもいい、今日がファイナルになってもいい、それくらいの気持ちで、全力出し切ります」
sumika三人体制での演奏「ゴーストライター」
実はSNSでは片岡さんの喉の調子が悪く、心配する声が多く聞かれていたため、心配していたのだが、本日はそんな前評判は一体何だったのかと思うほど、「マシロ」や「運命」の音源よりも調子良いんじゃないかと思うほどの声量、伸びであったのだが、この曲の終わりくらいで、声が出にくいのかなと心配になる瞬間がちらほら見え始める。
「自分の気持ちを相手に伝えることはとても難しくて、どれだけ言葉を尽くしたとしても、自分の本当の気持ちを表現できるとは限らなくて、多くの場合、想いを言葉にして、声に出した瞬間に嘘っぽくなってしまうけれど、それでも僕たちが相手に想いを伝えるには言葉にするしかない。言葉にせずに全く伝わらないよりは、少しでも伝わる方がいい。だから本当の気持ちが、少しでも伝わるように、伝わればいいなと思って、この曲を作りました」
(ちゃんと覚えてないけど、ほぼハマスタと同じニュアンスのこと喋ってた)
「言葉と心」
演奏が終わると舞台装置が切り替わり、サーカスの動物をモチーフとする看板が四つ(うち二匹は象とライオンだったのは覚えてる)と共に、サポートメンバーが再びステージに揃う。
「さあみんな立ち上がって、ここから後半戦、再び盛り上がっていきましょう!」と呼びかけて音を鳴らす。
テレテレテッテレというおちゃらけたイントロのリズムがまさにサーカスの幕間のような「Glitter」から後半戦開始
「Flower」ではこれでもかってくらい煽って合いの手を要求!
間奏部分の歌唱を客席に委ねる。
「タオル見せてくれる?いっぱいいろんなのあるね〜。これからどんどん暑くなっていく季節に向けてそのタオル振り回しますか、みんな準備はいいですか!」
「マイリッチサマーブルース」
マイサマーブルースでも ハッピーなルール Hey!
タオルをくるくる振り回してぴょんぴょん飛び跳ねてノリに乗っていると、突然赤いライティングと共におがりんがお立ち台へ
(そういえば途中から「おがりん居ねえな、どこいった?トイレかな?」とは思ってた)
「マイリッチサマーブルースもいいけどよ、俺はイナヅマがやりてー気分なんだよー!」と叫び「イナヅマ」を歌い出す!
Oh!Oh!Oh! 稲光がさした
くるくると回っていたタオルは縦振りへと変わり歓声をジャック!
おがりんのイナヅマがある程度歌われたところで、ボーカルを奪われた片岡さんが「イナヅマがやりたいんだったら後で歌えばいいだろ!他人が歌ってんの横取りすんなよ!」と負けじとセトリを奪い返す
マイサマーブルースでも ハッピーなルール Hey!
「えーー!なんでぇーー!?みんなノリノリだったじゃんかー!?」と、セトリを奪われて文句を言う暴君おがりん。盗人猛々しいとは正にこの事。性懲りも無くセトリを横取りする
Oh!Oh!Oh! 稲光がさした
なんだこれは!?楽しい!楽しすぎる!!
ツインボーカルここに極まれり!!sumikaだからこそできる最高のパフォーマンスじゃなかろうか。天才的発明過ぎる!このパフォーマンス思いついた人にノーベル賞をあげてください!
合いの手奪われる度お互いにまあまあなきょとん顔や、唖然とした表情してんのがウケる。役者だなぁ〜。顔芸職人小川貴之
おがりんが歌詞飛ばしちゃって片岡さんに「他人が歌ってるの横取りしといて歌詞忘れんなよ!」って突っ込まれてるのもまたさらなり(笑)
途中で痺れを切らした片岡さんにタオル首に巻かれて、ステージを左右に連行されるおがりん「横浜 みなとみらい 弁護士 傷害罪 いくら取れる」と片岡さんが歌唱してるにも関わらずマイクに載せて抗議する(笑)
「傷害罪」ってそういうんじゃないんだけどな〜と思っていたら、誰かから指摘されたのか、day2では「暴行(傷害?) 慰謝料 いくら」に修正されていたようです(拍手)
ライブ中はとにかく楽しすぎて気が回らなかったのだが、当然ライブなので、音源はステージ上で演奏される楽器なわけで。瞬時に二つの曲を交互に切り替えながら絶え間なく演奏し続ける技術、バトンタッチにぴったりタイミングを合わせて演出を切り替える統率力、さすがはプロ、恐れ入る。
最終的に元の権利者である片岡さんが勝利を収め、マイリッチで歌い切ると、二人で盛り上げたボルテージをそのまま、次の曲へと乗せてさらに高めていく
「カルチャーショッカー」
ダンスをするよ!ダンスをするよ!
両手を上げて、左右に揺らして、会場が一体となって踊り盛り上がる。
「最後に言い残したことない?大丈夫?
二人とも無言で頷く
「本当に?明日に残してない?温存してたら、ぶっ飛ばすよ?(笑)」
「怖いよ」
「冗談だよ!本当に俺がそういうことしそうな感じにするのやめて(笑)」
「楽しんでくれていますか?」との片岡さんの軽い調子の語りかけに対して「楽しー!」と、無邪気に返事したくなる気持ちを置き去りにするように、トーンを落とした口調で言葉が続けられる「しんどいこと、忘れられている?」
「生きてれば色々な事があって、中には信じられないような悲しいこと、理不尽なこと、死にたくなるようなこと、消えたくなるようなこと。そういう何もかも嫌になるようなことが起きることもある。
そうじゃなくても、日常の、些細なことでそれまで楽しかった気持ちが一気に萎えてしまうことだってあるでしょ。例えばSNSで、自分を名指ししているわけじゃないけど、もしかしたらコレって私のこと言ってるのかなって気にしたり、言った人は覚えてないような何気ない一言がずっと心の中で引っかかったり。
そういうマイナスの黒い感情はさ、厄介で、呪いみたいなもんで、その瞬間フリーズドライされて、冷凍食品みたいにずっと残り続けてしまうんだよ。
何か良いことがあってもさ、その瞬間は楽しいな、嬉しいなって思って笑って、心が温まっても、楽しい気持ちっていうのは賞味期限が短くて、すぐに消えてしまう。そしてまたしばらくするとその冷凍食品のせいで心が冷えていってしまう。
もうそれは仕方がないことなんだと思う。だって、俺がここでどれだけ頑張っても、あなたの昨日までの生活を変えることはできないし、明日からの人生を変えることもできない。魔法使いじゃないからね。
そういう時に音楽なんて聴く気にならないかもしれない。けど、そういう辛い時に寄り添えるのが音楽なんです。別に俺たちの音楽じゃなくたって、世の中には色々なアーティストがいるから、他のアーティストの音楽だっていいし、街を歩いてたらたまたま聴こえてきた音楽だっていい。辛い時こそ音楽を聴いてほしい。俺だってそうしてきたから。辛くて悲しくて消えてしまいたいって思って何もできなくても、布団の中で音楽を聴いていたらさ、好きな曲を聴いているその瞬間だけは悲しい気持ちを少しでも忘れられる事ができた。
だから俺たちはここで、こうして音楽を鳴らし続けます。あなた達が辛い時にいつでも、ここに、帰ってこられるように。ここにきて、sumikaの音楽を聴いている今、この瞬間だけは、全部忘れて、楽しい気持ちだけにしてあげられる。
そういう時間が増えれば、消えてしまいたいと思ったけど、もう少し生きてみようかなと、前向きな気持ちになれるかもしれない。
それができるだけで、俺は十分です。今のあなたを守りたい。
みんなに長生きして欲しいから、最後にあなたの胸に音楽をブッ刺して帰ります」
「一閃」
曲中の語り
「楽しい!この気持ちを冷凍保存しておきたい!」
「数あるアーティストの中から、俺たちを見つけ出してくれてありがとう」
「効率性がなんだ!タイパがなんだ!人を支えてくれるのはいつだって、不確実なものだろ‼︎」
片岡さんの遭遇した、信じられないような理不尽な悲しいこと。「みんな生きててね」と語りかけた言葉からどうしても連想してしまうのは我らがギターヒーロー黒田隼之助の訃報。この曲のMVに映る彼の笑顔が、片岡さんの言葉をさらに重く感じさせる。
今回の趣向を凝らしたセットリスト、単なる選曲に留まらない演出やパフォーマンスの工夫。有言実行、会場中の誰もがこの時間は楽しさに支配されていただろう。
「出会ってしまったが最後、一度結んだ手はもう二度と離せやしないんだ。これからも一緒に戦っていきましょう。sumikaでした」
本編が終了し、暗転中にアンコールのために楽器を整備する技術スタッフ達が「運命」のMVで郵便局員が着ている制服を着用して作業。
世界観徹底しているなーと感心する。
「アンコールありがとう!新曲歌います、みんなちゃんと着いてきてね」と宣言しアンコール1曲目「運命」
半身でキリッとした表情を浮かべながら指で2!3!2!4!と手拍子の回数を指定してくれる片岡さん。途中で紙吹雪を降らせる演出。
「MV見てくれた?とても素敵なMVで、我々もあの世界観がすごく好きでなんとかライブで再現できないかなって思ってね、みんなで考えたんだけど、MVの冒頭で手紙を仕分けてるじゃない。それで上から降ってくる紙吹雪をね、便箋にしてみました。だからそれ使ってみんなも大切な人に手紙書いてね、sumika宛でもいいんだよ〜?(笑)あはは、ファンレター恐喝しちゃった(笑)」
「いっぱい取れた人は周りの人にも分けてあげてね。売れないと思うけどメルカリとかに出しちゃダメだよ、転売とかしないでね。そんなもの値段とか付かないと思うし。
今日帰るときに出口でみんなに配ってくれるらしいから、みんな仲良くしてね。嫌だからね、絶対喧嘩とかしないでよ。」
もう、愛!圧倒的愛!本当にファンのことよく考えてるバンドだよsumika!!
「ここで愛するサポートメンバーを紹介します」と宣言し、左手から順にサポートメンバーを紹介していく。
左から二番目のトランペットの方が、紹介されるとトランペットをくるくると回してアピールすると、3人目のサックスの方が、サックスを回そうにも回せないので、お辞儀させるように傾ける茶目っ気を見せる。そのまま三浦太郎の順番になると思いきや「一旦一人飛ばしてそのお隣の・・・」と紹介を進める。
そして最後におなじみ、フレンズの三浦太郎が紹介されると、大声で何か言った後(「タロー!タロー!みうらたろー!」的なこと言ってた気がする)で「3・2・1、三浦太郎」とめちゃくちゃ反響効かせて名乗り、バキューンと、銃を打つジェスチャーで客席を撃ち抜き、硝煙を吹く仕草で挨拶を締めた。
「必ず一人だけ喋るよね。一応みんなに希望聞くんだけど、喋りたいですか?って、いつも太郎さんだけ喋るっていうから、今日も一旦飛ばしちゃった」と片岡さんにからかわれて、ごめんごめんと笑う三浦太郎。
「やっぱボーカルだからね、我慢できないのかね。いやー、ありがたいことですけどね」
こちらとしてもsumikaのライブではあるものの、サポートメンバーのイジー、乃菜ちゃん、三浦太郎を見れるのも楽しみにしている節はあるので、今後ともどうぞよろしく。
メンバー紹介の最中に手紙落ちてきて、左手側サポートメンバーが取ろうとして失敗していて、会場の笑いを誘っていたのを、知ってか知らずか片岡さんが会場の天井の方を見ながら
「えー・・・、本当は手紙落ち切ってから次の曲行きたいんだけど、もう全部落ちたかな?さっきからちらほら、上の方で引っ掛かってたのが時間差で落ちてきてるんだよね。演奏中に落ちてくるとお客さんみんなそっち気になって集中できないから・・・。もういっか、演奏中に手紙落ちてきても笑わないで無視してね?(笑)」
そうやってしっかり前フリをした上で、おがりんの煽りから「1,2,3,4,5,6」
演奏中ちゃんとヒラヒラ何枚か落ちてきてました。(笑)
「この舞台の装飾すごいでしょ。今回はサーカスをモチーフにしています。これには理由があって、僕達ここにいる全員、これまで経験したこともないような世界的な状況になって、我慢させられたんだけど、じゃあ歴史の中で前はどんなタイミングだったんだろうって思って、それは戦争の時だと思うんだけど、そんな焼け野原になった中で、エンターテイメントはサーカスの、小さなテントの中で盛り上がって行って復活していったって、エンターテイメントの歴史みたいなのを知って。だからコロナ禍ではリトルクラウンって、木下サーカスのテントを借りてそこから演奏を届けるっていうオンラインライブをしました。それもよかったんだけど、やっぱり物足りなかったんだ。今日みたいに、曲の合間で名前を呼んでくれる声とか、手拍子とか、応えてくれる声がなくて寂しかった。だから絶対にコロナが明けて声が出せるようになったらもう一回、リベンジしてやろうって思っていて、それで今回、サーカスのテントをモチーフにしたツアーを企画しました。」
「明日がくる保証なんてどこにもない。明日ファイナルやれないかもしれない。会場がなくなってるかもしれないし、我々sumikaの3人が、サポートメンバーの誰かが来れないかもしれない、sumikaスタッフ、技術スタッフの誰かかもしれないし、もしかしたらあなたかもしれないし、あなたの大切な誰かかもしれない。本当はここに来る予定だった人が誰一人欠けることなく集まれる保証なんてなくて、誰にも絶対なんて言い切ることはできない。そういう不確実な時代に僕たちは生きていて、ここにいる全員が、その歴史的な不確実な世界を経験することになりました。」
「だからこそ、もし明日、ファイナルができなくても、今日で最後になることになったとしても後悔のないように、最後の一音まで全力であなたに届けます」的な言葉で締めると、片岡さんは片腕を挙げて終わりの始まりを宣言する。
不死鳥の曲、「Phoenix」!
演奏を終えると、まずサポートメンバーを見送り、残った3人でステージを左右に挨拶に歩く。
「紙吹雪がすごいね、なんか増えてない?さっきより明らか量増えてるよね。これ踏みたくないけど、踏まないように歩くの難しいね。(こんなにあるから)いっぱい手紙書かないとね。お父さん、お母さん、じいちゃん、ばあちゃん、姉ちゃん、おい、めい、姉ちゃんの旦那さん(笑)」
左手から右手側に移動するときにトモくんがなんかちょけてて、一人だけちょっと遅れて歩いていっていた
「今日みんな声すごかったよね、俺たちより声出てた人いたんじゃない?いたよね?羨ましいな、ちょっと分けてよその元気。もうヘトヘトだよ」とやり切った表情で客席をいじる片岡さん。ハマスタで33曲歌い切った男が何を言うか(笑)
「じゃあ、最後、一緒に挨拶しますか」
「せーのっ」
「」「」「」3人バラッバラの挨拶。
締まらないな〜(笑)
ツアータイトルに恥じない、観客の度肝を抜く千変万化のパフォーマンスを絶え間なく魅せ続ける様はまさにサーカス。
そんな楽しげな雰囲気にもかかわらず、
sumika4人の最後の曲「Starting Over」で始まり、
sumika3人の最初の曲「Phoenix」で終わる。
再起の覚悟が伝わるセットリスト
崩壊しかけのキャラバンを立て直し、新たな武器を携え、再び歩みを進めるべく立ち上がる姿は「ふっかつのじゅもん」を体現するかのよう。
満身創痍の勇者パーティーを信じるリスナーが、手を鳴らし待つ光差す場所で、見事に会心の一撃を見舞った。
それどころか、不死鳥の如き復活に留まらず、パレイドを止めないと、そのサーカス団はリスナーに掛けられた呪いも解いて手を引き、キャラバンとともに前へと進む。
順風満帆ではなかった、何度もどん底を経験してきたsumikaだからこその言葉の力強さと説得力。
あの滝のような雨の中で誓った、ハマスタの約束を証明するようなライブだった。
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