武士、スイーツでフードペアリングに挑む。【タイムスリップした武士、令和のAI副業で稼ぐ。エピソード0006】
武士、スイーツの戦場へ!フードペアリングに挑む
スターバックスでのフラペチーノレビューを終え、
店内で注目を浴びた稼衛兵。次なる挑戦は「フードペアリング」だった。
たくや先生が新たな課題を持ちかける。
「次はフラペチーノに合うフード、つまり軽食やスイーツのレビューだよ。これもクライアントから依頼されてる。」
「ほう…“ペアリング”とやらとは、茶と菓子の組み合わせを極めることか?」
「そうそう。スタバのメニューから適当に選んで感想をまとめればいいんだよ。」
稼衛兵は腕を組み、
茶道を極める者のような真剣な眼差しでメニューを見つめた。
「拙者、いかにも武士らしき菓子を選ぶ!これはどうだ、『抹茶クリームドーナツ』!」
「うん、それならフラペチーノとも相性良さそうだね。じゃあ注文しようか。」
菓子を前にこだわり爆発
席に戻ると、稼衛兵は「抹茶クリームドーナツ」とフラペチーノを前に、
まるで戦場に立つ武士のような構えで見つめていた。
「むむ…この菓子、ただの菓子にあらず!この艶、この抹茶の緑…すべてが計算され尽くしておる。」
たくや先生が笑いながら突っ込む。「いや、そんな深読みしなくていいから。ただの美味しいドーナツだよ!」
「否!拙者、菓子一つとて侮らぬ。それが武士道である!」
稼衛兵は慎重にドーナツを持ち上げ、一口頬張ると、目を見開いた。
「むむ…抹茶の深み、そして甘さ!これぞ…“おもてなしの味”である!」
続けてフラペチーノを一口飲み、
「茶と菓子が合わさりしこの妙味、まさに“天地人の調和”!」と感想を述べる。
たくや先生は呆れながらも笑いを堪えきれない。
「もうちょっと何言ってるかわからないよ、稼衛兵。」
レビュー執筆で現代の道具と再び格闘
再びノートパソコンを前に、
稼衛兵とたくや先生はレビューをまとめ始めた。
「ではたくや先生、拙者の言葉をこの“文字盤”にて記すがよい!」
「いやいや、自分で打ちなよ。ちゃんとタイピング練習しないと。」
稼衛兵は渋々キーボードに向かうが、
「おもてなしの味」と打つところで、ミスタイプが連発する。
「むむ…拙者の指がこの道具に馴染むには、さらなる修練が必要だ!」
たくや先生が手伝いながら、ようやく次のようなレビューが完成した。
「抹茶クリームドーナツは、抹茶の深い風味と優しい甘さが絶妙であり、バニラクリームフラペチーノとの相性も抜群。二つの味が調和し、まさに“現代の茶道”を体験できる逸品である。」
納品完了と新たな決意
クライアントへの納品を終えた稼衛兵は、満足げに頷いた。
「拙者、また一つ任務を遂行した。この地の“文化”とは、実に奥深いものだな。」
たくや先生が微笑む。
「そうだね。でもまだまだ挑戦することはいっぱいあるよ。」
「ふむ、拙者の戦いは終わらぬ。次なる任務も受けて立つ所存である!」
たくや先生が顔を上げる。
「あ、そういえば何も食べてないよね。お腹空いた?」
稼衛兵は真剣な表情で頷いた。
「むむ…拙者、この任務の間、腹を空かせて戦っていたゆえ、そろそろ糧を得ねばならぬ。」
「じゃあさ、回転寿司に行こうよ。ちょうどこの近くにスシローがあるし。」
「スシロー…む、それは“寿司”を冠した専門の店か?拙者の時代では屋台にて食したものだが…」
たくや先生が笑いながら答える。
「そうだよ。今ではこういう専門店が気軽に入れるようになってるんだ。」
「しかも、ただの寿司屋じゃないよ。流れてくる寿司を自分で選ぶんだ。」
稼衛兵の目が輝く。
「ほほう!流れる寿司とは何たる妙技!そのような光景、この目で確かめねばならぬ。」
たくや先生は笑いながら立ち上がる。
「よし、行こう。スシローの寿司を思う存分楽しんで!」
次回へ
こうして生まれて初めて現代のスターバックスを堪能し、
初めてライティング案件までこなした稼衛兵。
昼食で立ち寄ることになった回転寿司店「スシロー」で、
次なる試練が待ち受ける。
次回、「武士、回転寿司で現代のからくり城に驚愕!」
お楽しみに。
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