僕が作るならこうする
鎌倉インターナショナルFCという僕が昨年お世話になって、今も応援しているチームが、このようなプロジェクトを立ち上げた。
今回、この企画に乗っかって、「僕が鎌倉インテル謹賀新年オリジナルビールを作るなら」というのを考えてみようと思う。
僕のお世話になっている内藤甘酒ビール大臣のよーへーさんがやってるプロジェクトで、コミュニティ内でアイデアや意見を募集も行っていたので、好き勝手に本気で書いてみようと思う。
人の企画を勝手に考える
こういった企画があったときに「自分がビール大臣でこのプロジェクトを任されたらどうするかなー」と考えることは、ものすごく自分にプラスに働く。
人のプロジェクトを勝手に自分ごとに捉えることで、ビール大臣と同じような経験ができる。この貴重な経験をゲットするのにお金もかからない。
本だと、お金を払って知識を得ることができるだけだ。それに比べて、このように人の企画を”勝手に”考えたり、人が困っている問題を「自分の問題だったらどう解決するかな」と考えると、擬似ではあるが経験が身に付く。
だから僕は、人の問題を勝手に自分だったらどうするだろうとよく考える。
ランチに行ったら「このお店の売上をあげるにはどうすればいいだろうか」
チームメイトで不調な選手を見たら「自分だったらどのようにこの不調の波を抜け出そうとするだろうか」
こういった謎解きを習慣にしておくと、いざ自分が仕事や人生で困ったときにめちゃくちゃ役立つ。
自分に降りかかった経験しか解こうとしない人と、人の問題も勝手に解こうとする人では雲泥の差がある。
お金もかからないのに、めちゃ頭が鍛えられて、良いことしかない。
ということで、この記事を読んだみなさんも、ぜひ自分ごととしてこの企画を考えてほしいなと。
お客さんは嘘をつく
昔、マクドナルドが「ヘルシーなものが食べたい」「サラダメニューがあったらいいな」というお客様の声に応えて、ヘルシーバーガーというコンセプトでハンバーガー開発し販売した。
だが、これが地獄的に売れなくて大失敗。
マクドナルド側は「おまえらが食べたいっていったんじゃろがー!」と言いたい気分だっただろう。
そんなことがある。
要するに、お客さんは自分が何が欲しいのかいまいちよくわかっていないのだ。
お客さん側からすれば言うのはタダ。
それに、「こーゆー商品が欲しい!」といった意見が採用されて作られたとて、商品化されて「やっぱ違う」となって、買わなくてもまったくなんの問題もない。
こうして、ニーズに応えたはずが地獄的に売れない商品になってしまうというのはありうる話だ。
なにが言いたいのかというと、”みんなでつくろう”がテーマのビールなのだが、みんなの意見を聞いていてはダメだということ。
ジブリの経営を司り、宮崎駿を隣で支える鈴木敏夫さんは、映画のキャッチコピーをスタッフに聞いて、時間をかけてA〜D案まで絞った翌日に”E案”でいくことに決定し、作品をヒットさせる。
みんなでつくるのが悪いわけではなく、みんなでつくるというのにはこういった落とし穴があるというのを理解しておきたい。
僕が勝手に考える謹賀新年ビール
その上で、僕が考える謹賀新年ビールを提案する。
ビールをビールとして機能させない
まず、大事なことは「ビールをビールとして機能させない」ということ。
CDを音楽と聞くものとして売っていたときは、1人1枚もしくは家族で1枚売れるようなものだったが、AKB48のCDに握手券としての意味をつけて売るようになってから、1人で100枚以上のCDを買う人が出てきた。
今回作るビールも、このように”なにか違う意味”を加えることで、鎌倉ならではの価値を創造したい。
ビールの味でオリジナルのものを作るのではなく、そういった意味でのオリジナルビールを作るのが良いのではないだろうかと僕は考える。そのためにデザインからなにからを設計していく必要がある。
目指すは「年越しそばのおとも的存在」
そんな方針を頭に置きながら、今回作るビールがどのような存在になったら成功かというゴールを定める。
僕が作るとしたら、目指すゴールは「年越しそばのおとも的存在」だ。
鎌倉インテルのコミュニティ内に「年越しのお供はインテルの謹賀新年ビールだよね」という文化を根付かせたい。そのビールを飲むことで鎌倉インテルの1年を振り返ってもらいながら年を越す。
そんな文化の中にこのビールを埋め込めたら最高かなと。
インテリアとして機能させたい
さらに、ビールの瓶(瓶の形からラベルからなにから)を上手に作り込んで、インテリアとしての意味を加えたい。
瓶を家に飾りたくなるようなそんなデザイン。
「2023」「干支」「インテルのロゴ」などの要素を施し、その年その年でデザインを作る。
こうすることで、飾っているビール瓶の本数を数えれば、鎌倉インテルと共に越した年数がわかる。
このあたりのことはデザイン担当のプロに意図を伝えた上で丸投げする。
ラベルのデザインも味も1種類のみに統一。その年しか手に入れられないものとして存在させ、コレクションしてもらうように促す。
売り出し方も、ビールが家で飾られている写真を宣伝に起用することで、インテリアとして機能することを人々に植え付けていく。
予約販売する
期間限定で予約販売するのが良さそうだ。
これだけこだわるのであれば、コストもかさむだろうが、予約販売であれば赤字になることはないし、欲しい人、ファンだけに届けることができる。
他社のビールのように薄利多売で大多数の人に届けなければならないビールではない。コミュニティの中で意味のある特別なビールになればいいので、予約販売の相性がいいのではないか。
コミュニティ内で、毎年のお正月定番のものになれば、鎌倉インテルが年を重ねるたびに付加価値もついてくると思う。
というわけで
ざっくりとした妄想で、設計も甘々だが、現段階で僕はこんな感じで考えている。
ではまた!!
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