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円安で溶かす留学資金
2023年11月現在、円安が進行していて、円の価値が急激に目減りしている。
ファクトフルネス的に捉えなければならないのだが、円安の加速は止まる気配がなく、長期トレンドとして捉えてもよさそうだ。日本で貯めた100万円の留学資金がまさに溶けるようにして価値を目減りさせているのだが、このことに気づく留学生は、僕の経験上かなり少ない。
というのも、彼らは留学に必要なお金を“円”でカウントしているからだ。留学資金にだいたい100万円くらい必要だな、、、という認識では、円安に気づくことができないし、為替を見ようとすらしない。1ヶ月前までは100万円でいけた留学が、物価の高騰や円安により150万円必要になることだってあるのが現在の社会情勢なのに。
さらにタチが悪いのは、現地に来て留学生活が始まってからも、円で決済をしている留学生がたくさんいるということだ。現地通過での収入がない上に、日本の銀行口座と連携したクレジットカードで決済を行なっていたりと、円安が進んでいなくてもほぼ負け戦だ。
もちろん海外留学生すべてのデータをとったわけではないので一概に言えないのだが、少なくとも僕の周りにいる数多の留学生を見ているとそのことに気づく。
まあこれは留学生に限った話ではなく、日本で暮らすほとんどの日本人が「なんか円安がやばいらしい」と煽られるが、何をするわけでもなく、資産の100%近い比率で円を所有しているので仕方ないとも言える。
僕はドイツに来る日本人留学生と交流を図りたくて、色々な人とあったり、時に家に招いてパーティーのようなものをしたりして、本当に長い間様々な会話を楽しむのだが、そのときにお金の守り方として、複数の金融資産に留学資金を分散させて持っておくことで留学資金を守っているなどと話をするのだが、本当に理解されることはない。留学生の相談なり話を聞いていても、お金の不安が隠しきれておらず、本当に充実した留学生活を送れているのか不安で仕方がない。
日本で暮らしていれば日本円のことだけ考えておけば十分だし、金融教育は受けないで社会人になるし、海外に出る気もさらさらないしで、そうした環境で育てば嫌でもお金に疎くなるのだが、海外に出てもその無知さでは、なかなか厳しいと感じる、特に今。
とはいえ、彼らを責めることは僕にはできなくて、できないからこそタチの悪い大きな問題だなと思い、なんとか自分の周りの留学生にはおせっかい承知でそういった話をするようにしている。
そして、こういった話を留学エージェントが教えてくれないところにもモヤモヤを抱きながら、、、、寝る。
かくいたくや
1999年生まれ。東京都出身。大学を中退後、プロ契約を目指し20歳で渡独。23歳でクラウドファンディングを行い110人から70万円以上の支援を集め挑戦するも、夢叶わず。現在はドイツの孤児院で働きながらプレーするサッカー選手。
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