映画の紹介70本目 『ロード・オブ・ウォー』
こんにちは、たくやです。
今日紹介する映画は、
『ロード・オブ・ウォー』です。
この映画は、
アンドリュー・ニコル監督の作品で、
少年時代にウクライナからアメリカに渡って、天性の才覚で世界有数の武器商人にまで昇りつめた男の物語です。
【監督のアンドリュー・ニコルについて】
監督はニュージーランドの映画監督で、脚本家・映画プロデューサーでもあります。
英ロンドンでCMディレクターとして成功を収めた後、映画監督を志して米ハリウッドに渡ります。
1997年に「ガタカ」で監督・脚本家デビューを果たして、翌98年の「トゥルーマン・ショー」でアカデミー脚本賞にノミネートされます。
SFコメディ「シモーヌ」(02)では製作・監督・脚本を兼ね、武器売買の実態を描いた社会派アクション「ロード・オブ・ウォー」(本作。05)でも製作・監督・脚本の3役を務めました。
6年ぶりの監督作となった「TIME タイム」(06)は日本でスマッシュヒットを記録します。
その後、ステファニー・メイヤーのヤングアダルト小説を実写映画化した「ザ・ホスト 美しき侵略者」(13)、無人戦闘機ドローンを導入した現代の戦争を描く「ドローン・オブ・ウォー」(14)でメガホンをとっています。
【あらすじ】
ユーリ・オルロフは、ウクライナからユダヤ人を装ってアメリカに移民してきた4人家族の長男です。
家族と共にリトル・オデッサに住んでレストランを開いていました。
そんな中、ユーリはメニューの偵察に出かけた向いのレストランで、ロシアン・マフィアの銃撃戦に遭遇します。
その光景にショックを受けたユーリーは、武器商人の道を歩むことを決意して相棒に弟のヴィタリーを選びます。
ベルリンの兵器見本市では、関係を持とうとした著名な武器商人シメオン・ワイズから門前払いを受けてしまいます。
素質のあったユーリは、それを皮切りにして弟と2人で世界中でさまざまな相手に銃器を販売します。
しかし、インターポールの捜査官ジャック・バレンタインに目を付けられてしまいます。
その後、弟は南米で代金として受け取ったコカインを兄と共に使用したのがきっかけで、薬物依存症になり施設に入所することになります。
一方でユーリは、元ミス・アメリカのエヴァと交際し結婚し息子をもうけます。
東西冷戦が終結して、祖国ウクライナを支配していたソビエト連邦が崩壊したのでした。
彼は早速ウクライナで基地司令官をしている叔父のデミトリー・ヴォルコフ少将の元に向かって、兵器庫にあった「AK-47」や「T-72」」「Mi-8」のヘリなどを外国に売買します。
その2日後にワイズの申し出を断った叔父は、ユーリの目の前で自分がプレゼントした車に仕掛けられた爆弾で死亡します。
以後ユーリは、紛争が続くアフリカ諸国を中心に活動します。
そして、1995年のある日商用でリベリアのモンロビアに立ち寄った際、ユーリは同国の大統領アンドレイ・バプティストから呼び出しを受けます。
大統領は商魂逞しいユーリを一目で気に入り、以降ユーリはもっぱら彼と取引するようになるのでした。
しかしジャック捜査官がエヴァに夫の本当の仕事を伝えると、両親を強盗に銃で殺された過去を持つエヴァはユーリに離婚を迫ります。
妻を愛していたユーリは、武器取引から手を引き、ラストに向かう物語です。
【最後に】
本映画を鑑賞して、
世界中の需要を満たすために「武器商人」をしたにもかかわらず、妻や大衆からは「悪人」のような扱いを受ける主人公になんとも言いようのない感情を覚えました。
実話の物語なので、普段日本では知ることのできない貴重な人生サンプルを学べました。
とてもオススメの作品です!