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映画の紹介『スターリン葬送狂騒曲』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『スターリンの葬送狂騒曲』です。

この映画はアーマンド・イアヌッチ監督の作品で、

1953年の独裁者スターリンの死によって引き起こされるソビエト連邦内の権力闘争が描かれた物語です。

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【アーマンド・イアヌッチ監督について】

監督はスコットランド出身の映画監督、脚本家です。

10代の頃はカトリックの司祭になるために神学校、グラスゴー大学、オックスフォード大学に通っていましたが、後にコメディ作家の道に転向します。

オックスフォード卒業後は、BBCスコットランドで幾つかの番組を制作しました。

その後、ロンドンのBBCラジオにてスティーブ・クーガン等のコメディアンの特集を組みながら、徐々に放送作家としての評価を高めていき、テレビでコメディドラマを制作するようになります。

2005年からスタートしたコメディドラマ『官僚天国!~今日もツジツマ合わせマス~』が大成功を収めて、英国アカデミー賞テレビ部門でも賞を受賞すると、2012年には政治風刺コメディドラマの 『Veep/ヴィープ』を制作し、プライムタイム・エミー賞で作品賞を受賞して、コメディ作家としての地位を確立しました。

また、映画業界にも進出し、初監督作品となった『In the Loop』ではアカデミー脚色賞にノミネートされ、2018年には『スターリンの葬送狂騒曲(本作)』を発表し、トロント国際映画祭で初上映されました。

【あらすじ】

1953年。

ソ連・モスクワ。ラヴレンチー・ベリヤ率いるNKVDは「粛清リスト」に基づく国民の逮捕粛清を実行し、ヨシフ・スターリンに対する国民の畏怖は、スターリンがラジオ生放送のコンサートの録音を欲すると関係者が急遽再演奏するほどになっていました。

コンサートのピアニストを務めていたマリヤ・ユーディナは、家族が受けた処分からスターリンを恨んで、録音盤にスターリンを罵倒するメモを忍ばせました。

届いた録音盤を執務室で聞いていたスターリンは、床に落ちたメモを拾って内容を目にすると笑い飛ばしましたが、その直後に意識を失って昏倒します。

執務室の外で警備に当たっていた二人の兵士はスターリンの倒れる音を聞き、一方は「中を覗いた方がいい」と言いましたが、もう一方はそれに「黙れ。二人とも処刑される」と答えて、結果二人とも執務室に入ることはありませんでした。

翌朝、お茶を運んできたメイドが昏倒したスターリンを発見し、ソビエト連邦共産党の幹部たちが集まります。

スターリンの粛清で有能な医師がいなくなっていた中、経験不足の若手や引退した者までかき集めた医師たちと看護師が、スターリンを診察します。

「スターリンは脳出血により右半身麻痺の状態。回復の見込みはない」という医師たちの診断に幹部たちは驚喜する一方で、スターリンの娘であるスヴェトラーナを味方に付けたり、無能であるものの権勢を笠に着る道楽息子のワシーリーの介入を食い止めようと、お互いに暗躍を始めるのでした。

幹部の個人情報まで握るベリヤは、党内序列2位のゲオルギー・マレンコフと組む一方、ニキータ・フルシチョフはヴャチェスラフ・モロトフやラーザリ・カガノーヴィチ、アナスタス・ミコヤンらを仲間として対抗しようとします。

ベリヤは「粛清リスト」からモロトフを外すとともに、反党活動容疑で収監されていたその妻ポリーナを釈放するなどの懐柔策をとり、ラストへ向かう物語です。

【最後に】

本映画を鑑賞して、
共産主義の社会下において、ユートピアとはかけ離れたディストピアという状況となり、一般市民から家族までもが疑心暗鬼になる様子などが驚愕でした。

興味のある方は是非!

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