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映画の紹介161本目 『ドリーム』
こんにちは、たくやです。
今日紹介する映画は、
『ドリーム』です。
この映画はセオドア・メルフィ監督の作品で、
NASAの頭脳として最も重要な役割を担った女性の性別や人種、世代を超えて、すべての世代を大きな夢へと導いた物語です。
【セオドア・メルフィ監督について】
監督はアメリカ合衆国の脚本家、映画監督、映画プロデューサーです。
また、広告ディレクターとして100本以上のCMを監督し、国際的な広告賞で高い評価を得ています。
2014年、プロデューサーのリッチ・カーターとともに製作会社ブラザーを設立し、第1弾作品として初の長編映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」を発表します。
製作・監督・脚本を兼ねた同作は、北米で4館から2500館へと拡大公開され、ゴールデングローブ賞作品賞にノミネートされました。
続いて、アメコミ映画「スパイダーマン ホームカミング」の監督を辞退して取り組んだ「Hidden Figures」(16)で、アカデミー作品賞と脚色賞にノミネートされています。
【あらすじ】
1961年のアメリカ南東部バージニア州ハンプトン。
アメリカ南部において、依然として白人と有色人種の分離政策が行われていた時代に優秀な黒人女性のキャサリンは、同僚のドロシーとメアリーと共にNASAのラングレー研究所で計算手として働いていました。
ソ連の人工衛星スプートニクの打ち上げ成功を受けて、アメリカ国内では有人宇宙船計画へのプレッシャーが強まっていました。
そんな中、キャサリンは上司のミッチェルからスペース・タスク・グループでの作業を命じられました。
図らずも、キャサリンはグループ初の黒人でしかも女性スタッフとなったのですが、人種差別的な環境に苦しめられることとなります。
キャサリンに対する同僚の反応は酷いもので、エンジニアを総括するポールに至っては露骨に嫌な顔をし、機密であるとしてキャサリンに黒塗りの資料しか渡しませんでした。
計算部の代理スーパーバイザーであるドロシーは、事実上の管理職として自身の昇進を願い出ていましたが、白人女性のミッチェルに前例がないという理由で断られていました。
また、メアリーは実験用の宇宙カプセルの耐熱壁に欠陥があることに気がついていたものの、上司からのエンジニアへ転身する勧めを「女で黒人でエンジニアになることはできない」として諦めかけていました。
エンジニアへの転身には、学位が必要でしたが、そのためには白人専用の高校に通す必要がありました。
ついに「マーキュリー・セブン」がラングレーに異動してくる。黒人たちは彼らに接触できないよう、歓迎の場も分けられていましたが、ジョン・グレンは彼女たちに親しく接し、感謝を述べるのでした。
キャサリンは黒塗りの資料にも関わらず、正確な解答を導き出し、やがて上司であるハリソンも彼女の能力を認めます。
そしてドロシーは、最新型コンピューターIBM 7090の導入を目にし、計算手が解雇されることを見越して、自らプログラミング言語「FORTRAN」を学び、黒人女性計算手達に教えます。
ソ連との宇宙開発競争の中、ついに1961年4月12日、ソ連のユーリイ・ガガーリン少佐はボストーク1号で有人宇宙飛行に成功します。
マーキュリー計画の続行も危ぶまれますが、5月15日、ジョン・F・ケネディ大統領は月面着陸を目指すと表明して、ラストへ向かう物語です。
【最後に】
本映画を鑑賞して、
1950-1960年代のアメリカの黒人人種差別がある時代に戦った、黒人女性の堂々と主張する姿や生き方が印象に残り、周囲の人たちも動かされていく様子に勇気付けられました。
とてもオススメの作品です!