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映画の紹介140本目 『シェイプ・オブ・ウォーター』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『シェイプ・オブ・ウォーター』です。

この映画はギレルモ・デル・トロ監督の作品で、

1962年のアメリカで、政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザはある日、施設に運び込まれた不思議な生きものを清掃の合間に盗み見て、“彼"の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心を奪われた彼女は、周囲の目を盗んで会いに行くようになり、物語が進行していきます。

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【ギレルモ・デル・トロ監督について】

監督はメキシコ・グアダラハラ出身の映画監督・脚本家・小説家です。

子どもの頃からホラー映画のファンで、「エクソシスト」などで特殊メイクを手がけたディック・スミスに師事します。

長編映画監督デビュー作「クロノス」(93)で、カンヌ国際映画祭の批評家週間グランプリに選ばれるなど一躍注目を集め、続く「ミミック」(97)でハリウッドに進出しました。

スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルに招かれ「デビルズ・バックボーン」(01)を監督した後、「ブレイド2」(02)以降はハリウッドを拠点にします。

愛読するコミック「ヘルボーイ」を04年に映画化して大ヒットさせ、続編「ゴールデン・アーミー」(08)も監督を務めます。

「パンズ・ラビリンス」(06)でアカデミー脚本賞に初ノミネートを果たし、その後もSF大作「パシフィック・リム」(13)やゴシックホラー「クリムゾン・ピーク」(16)といったジャンル映画をつくり続け、製作・監督・共同脚本を務めたラブファンタジー「シェイプ・オブ・ウォーター」(17)は、ベネチア国際映画祭の金獅子賞を、アカデミー賞では作品賞・監督賞を含む4部門を受賞しました。

【あらすじ】

1962年の冷戦下のアメリカ。

発話障害の女性であるイライザは、映画館の上にあるアパートでただ独りで暮らし、機密機関「航空宇宙研究センター」で清掃員として働いていました。

アパートの隣人であるゲイのジャイルズ、仕事場の同僚で不器用なイライザを気遣ってくれるアフリカ系女性のゼルダに支えられ、平穏な毎日を送りながらも、彼女は恋人のない孤独な思いを常に抱えています。

そんな日々のなか、宇宙センターに新メンバーのホフステトラー博士が一体の生物の入ったタンクを運び込みます。

普段はイライザに不遜な対応を見せる軍人ストリックランドが、生物を邪険に扱った報復を受けて指を失う騒ぎがあり、清掃のために部屋に入ったイライザは初めてその生物を直視するのでした。

生物は「半魚人」と呼べる異形の存在でしたが、独特の凛々しさと気品を秘めた容貌をもち、イライザの心を揺り動かします。

彼女は生物に好物のゆで卵を提供し、手話を教えて意思の疎通をはかり、ふたりは親密な関係となっていきます。

生物が運ばれてきた理由がやがて明らかになっていき、アマゾンの奥地で神として現地人の崇拝を受けていたという生物を、ホフステトラーは人間に代わる宇宙飛行士としてロケットに乗せようと提案します。

それに対しストリックランドは、生体解剖でこの生物の秘密を明らかにすべしと主張し、上官の同意を得ます。

これを知り動揺したイライザは、ジャイルズやゼルダに自らの思いを打ち明け、生物を救うために手を貸してほしいと懇願するのでした。

一方ソ連のスパイだったホフステトラーは、アメリカが生物の秘密を知って宇宙開発の優位に立つ前に、生物を殺すよう政府に命じられ、ラストへ向かう物語です。


【最後に】

本映画を鑑賞して、
主要な登場人物がみな社会から虐げられている存在であったり、水生生物に対する人間の暴力であったり、現代へのメッセージ性を強く感じました。 

とてもオススメの作品です!

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