書籍の紹介115冊目 『人を動かす』
こんにちは、たくやです。
今日紹介する書籍は、
『人を動かす』です。
この書籍はD・カーネギーの著書で、
「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」など、社会人として身につけるべき人間関係の原則を具体的に明示した内容となっています。
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【D・カーネギーについて】
米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD.カーネギー研究所を設立。
(以下、本書で"重要な箇所"をピックアップして紹介していきます。
【人を動かす三原則】
1.盗人にも五分の理を認める
人間というのは、社会的に見てどれだけ罪深い事を犯したとしても、それを"善"だと思う人がいれば、自分のやった事について人から批判されたりすると相手を恨んでしまうのだと本書で書かれています。
つまり対人関係においては、
"批判も非難もせずに、苦情も言わない"
というのを守る事が大事になります。
ちなみに、若い頃に人付き合いが下手で有名であったベンジャミン・フランクリンは、後年、非常に外交的な技術を身につけて、人を扱うのが上手くなり、駐仏アメリカ大使に任命されました。
そこで彼は、自らの成功の秘訣について、
「人の悪口は決して言わず、長所をほめること」
だと言っています。
ここからも分かるように、人を貶したりしても意味は無く、人の長所を見つけてあげて褒めたりする事で、良好な人間関係を構築していく事が将来的な繁栄に繋がるのだと学びました。
2.重要感を持たせる
本書で著者は以下のように述べています。
「人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。
この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。
しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。
すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせることー これが、秘訣だ。」
著者と同様にアメリカの哲学者であり教育家でもあるジョン・デューイ教授も、人間の持つ根強い衝動は、
"重要人物たらんとする欲求"
だと言っています。
これを満たすのは他者からの賛辞であったり、心からの賛成であったりします。
なので、自分の長所、欲求を忘れて、他者の長所を考える事が大切になります。
これらを意識する事により、相手は言われた賛辞や心からの賛成を終生忘れずに、慈しむことが出来ます。
3.人の立場に身を置く
本書で著者は以下のように述べています。
「人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを明確にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ。
これを忘れては、人を動かすことはおぼつかない。
たとえば、自分の息子に煙草を吸わせたくないと思えば、説教はいけない。自分の希望を述べることもいけない。煙草を吸う者は野球の選手になりたくてもなれず、百メートル競走に勝ちたくても勝てないということを説明してやるのだ。」
続けて、
「まず、相手の心の中に強い欲求を起こさせること。
これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、一人の支持者を得ることにも失敗する。」
このように述べており、人を動かす秘訣として、
"相手に強い欲求を起こさせること"
が大切になります。
だからこそ、相手とのコミュニケーションの中で、強い欲求を起こさせるように仕向けたりするような意識が重要です。
【最後に】
本記事では、対人関係における「人を動かす」秘訣の重要パートについて書きました。
今後の世界では、貧富の差が拡大するので、「人を動かす力」が無い人間は淘汰されていきます。
そんな時こそ、本書のような古典の叡智が役に立ちますので、長い期間をかけて読んでいく事をオススメします。