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映画の紹介文169本目 『鑑定士と顔のない依頼人』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『鑑定士と顔のない依頼人』です。

この映画はジュゼッペ・トルナード監督の作品で、

天才オークション鑑定士の男が、姿を見せない女からの謎めいた鑑定依頼に翻弄される様を描いた物語です。

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【ジュゼッペ・トルナトーレ監督について】

監督は、イタリア・シチリア島出身の映画監督、脚本家です。

16歳の時に舞台演出家としてキャリアをスタートさせ、以後ドキュメンタリーの短編映画やTV番組を監督を努めます。

86年の「教授と呼ばれた男」で初めて劇映画 のメガホンをとり、「ニュー・シネマ・パラダイス」(本作。89)が、カンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリやアカデミー外国語映画賞を受賞するなど世界的に大ヒットし、一躍イタリアを代表する監督となり、95年の「明日を夢見て」ではベネチア国際映画祭の審査員特別賞を受賞しました。

その後、「海の上のピアニスト」(98)をはじめ、「鑑定士と顔のない依頼人」(13)など、こちらはイタリアのアカデミー賞にあたる、ダビッド・デ・ドナティッロ賞の作品賞と監督賞を受賞しています。

【あらすじ】

ヴァージルは美術鑑定士として成功を収めていました。

しかし、女性と接するのが非常に苦手で、女性を目の前にすると気分が悪くなる為隠し部屋に大量の女性の肖像画を飾り鑑賞するという、奇妙な性癖を持っていました。

ヴァージルは女性の肖像画は自身が開催するオークションでビリーと共謀し、格安で落札していていました。

ビリーはかつては画家を目指していたのですが、ヴァージルに才能がないと一蹴され、諦めてしまっていました。

ある日ヴァージルのもとに、電話を通じて依頼が入ります。

依頼内容は両親が死去したので、両親が収集していた美術品を競売にかけて欲しいというものでした。

依頼人の邸宅には確かに様々な美術品が置いてありましたが、当の依頼人であるクレア自身は姿を表しませんでした。

何度か足を運ぶと依頼人のクレアは、隠し部屋に引きこもっていることが分かります。

邸宅の管理人やクレア自身の会話を整理すると、クレアは広場恐怖症で長年引きこもっており、作家として生計を立てているといいます。

依頼人が姿を表さないという前代未聞の依頼でしたが、ヴァージルは扉越しに接するうちに、クレアの容姿に興味を持ち、ある日クレアの容姿を盗み見ます。

クレアは、長年引きこもっていたとは思えないほど美しく若い女性でした。

クレアにすっかり夢中になるヴァージルは、遂にクレアとの直接対面を果たし、クレアに自分のコレクションを見せびらかすなどして、非常に親しくなります。

そして機械職人ロバートの後押しを受け、プロポーズに成功します。

プロポーズを受けたクレアは、両親の遺した美術品を競売にかけるのをやめて欲しいと依頼し、ヴァージルは快諾します。

結婚を機にヴァージルは引退を決意し、そして最後の競売となった会場では様々な人から祝福され、ビリーからは「俺の絵の才能を認めてくれなかったのが残念だったが、お祝いに絵画を送ったよ」と絵画を送ってもらいます。

ヴァージルは帰宅するが、隠し部屋の肖像画コレクションが殆ど全てが根こそぎなくなっており、ヴァージルは愕然とするのでした。

唯一遺された女性の肖像画は、元々クレアの邸宅にあったもので、裏にはなぜか「親愛と感謝をこめて」とビリーの署名がありラストへ向かう物語です。

【最後に】



本映画を鑑賞して、
これまで人を愛する事ができなかった主人公が一人の女性と出会い、本気の恋愛をしたにも関わらず、最後は裏切られてしまうと結末であり、人を信じる事を難しさを感じました。

とてもオススメの作品です!

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