Twitter APIの制限とその対策方法
APIの制限とのことが、多くのユーザーはX(Twitter)を利用する時に、初めて聞くと思います。多くのユーザーは、X(Twitter)の利用中に、APIの制限に遭って、サービスを正常に利用できなくなったことがあるようです。それでは、X(Twitter)APIの制限はなんですか?なぜかX(Twitter)がAPIの制限を設けていますか?どのようにX(Twitter)APIの制限を回避すれば良いのですか?本文では、これらの問題について、皆さんに解説していきたいと思います。
X(Twitter) APIとは
X(Twitter) APIとは、Twitterのプラットフォーム上でデータや機能にプログラマティックにアクセスできるインターフェースのことです。X(Twitter) APIを通じて、様々な機能が実現されます。
Twitterのタイムライン、ツイート、ユーザー情報などのデータにアクセスできる
ツイートの投稿、いいね、リツイートなどの機能を利用できる
認証されたデベロッパーアカウントを使うことで、レートリミット(1時間当たりのリクエスト数)が高くなる
REST APIとStreaming APIの2つが提供されている
REST APIは特定のエンドポイントにリクエストを送信する形で、Streaming APIはリアルタイムのデータストリームを受信できます。Twitter APIを使うことで、Twitterクライアントアプリや分析ツール、botsなどの開発が可能になります。ただし利用規約を遵守する必要があります。
X(Twitter)APIの制限について
2023年7月1日ごろ、X(Twitter)は急にAPIの利用を制限し始めました。X(Twitter)の制限を超えると、「API呼び出し回数制限を超えました」というエラーメッセージが表示され、正常にX(Twitter)を利用できなくなりました。
例えば、ポストを閲覧したり、新しいポストを投稿したりすることもできなくなって、完全に利用不可な状態になってしまいました。当時のX(Twitter) APIの制限について、異なるアカウントの種類に対して、異なる制限を課していました。
認証済みアカウントは、1日あたり6,000件の投稿を閲覧できる
未認証アカウントは、1日あたり600投稿まで閲覧できる
新しい未認証アカウントは、1日あたり300投稿まで閲覧できる
もちろん、X(Twitter)突然のAPI制限に多くのユーザーが不満を表明しましたので、1日後の2023年7月2日に、X(Twitter)側はAPIの制限を緩和しました。
認証済みアカウントは、1日あたり閲覧可能のポスト件数が6,000件から8000件に増えた
未認証アカウントは、1日あたり閲覧可能のポスト件数が600件から800件に増えた
新しい未認証アカウントは、1日あたり閲覧可能のポスト件数が300件から400件に増えた
2023年7月2日同日に、X(Twitter)APIの制限がさらに緩和されました。
認証済みアカウントは、1日あたり10,000件の投稿を閲覧できる
未認証アカウントは、1日あたり1,000投稿まで閲覧できる
新しい未認証アカウントは、1日あたり500投稿まで閲覧できる
また、2023年7月16日に、イーロン・マスク氏は自分のポストで認証済みのアカウントのレート制限を50%引き上げると表明することで、認証済みのアカウントは1日あたり15,000件の投稿を閲覧できるようになるのでしょう。
このようにして、「API呼び出し回数制限を超えました」というエラーが発生する頻率が著しく減少してきたので、X(Twitter)APIに関する不満もどんどん消えてきたかと思います。
また、2024年2月現在の制限について、X(Twitter)サービスの利用規約のページによりますと、その制限は、次のようになります。
ポスト (ツイート) の投稿 2,400件/1日
ダイレクトメッセージ 500件/1日
ユーザーのフォロー 400件/1日
登録メールアドレスの変更 4回/1時間
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/x-limits
また、X(Twitter)のAPIは、1日当たりではなく、15分間ごとにリクエスト件数を計算しているようです。詳しくは次のリンクからX(Twitter)APIの公式ドキュメントにアクセスして、X(Twitter)APIのレート制限を確認してください。
なぜX(Twitter)はAPI制限を設ける?
それでは、X(Twitter)はAPIに制限を課す原因はなんでしょうか?2023年7月5日のX(Twitter) 社の公式声明によりますと、主に2つの原因があると言われています。
AIモデルを構築するために人々の公開されているTwitter上のデータをスクレイピングすることを防ぐ
様々な方法でプラットフォーム上の人々や会話を操作することを防ぐ
X(Twitter)API制限を回避する方法
それでは、もしX(Twitter)API制限を超えてしまい、サービスを利用できなくなった場合、どうしたらいいですか?この部分では、役に立つ対策を皆さんに紹介します。
アカウントをアップグレード
先に紹介したように、各アカウント種類に対して、X(Twitter)API制限も違っていますので、より高級のプランにアップグレード(未認証のアカウントを認証済みのアカウントにアップグレードなど)することで、X(Twitter)APIの制限を解除することができます。つまり、課金して有料プランであるXプレミアムを購入する必要がありますね。
しばらく待っておく
APIの呼び出し回数を超えてしまった場合、時間が経過すれば、その制限が解消されますので、有料プランであるXプレミアムを購入することを考えない方は、このAPI制限がリセットされるまで、しばらく待っておく必要がありますね。一般的には、1日経過後、X(Twitter)サービスが再び利用できるようになります。
X(Twitter)の代わりにそのAPIを直接に利用する
前述のように、普段のX(Twitter)サービスは、1日を単位に制限を課していますが、APIを利用する場合は、15分間を単位に制限を課しているようになります。ということで、X(Twitter)APIを利用している場合、使用ニーズが激増して、制限に達しても、15分間後にこの制限がリセットされ、再び利用できるようになると思います。
そこで、X(Twitter)のアプリかウェブサイトでサービスを利用できなくなる場合、どうしてもX(Twitter)を引き続き利用したいと思っている方は、X(Twitter)APIを利用することをお勧めします。
ApidogでX(Twitter)APIを利用・テストする
それでは、X(Twitter)APIを利用するには、どうしたらいいですか?X(Twitter)APIの利用手順を解説する前に、X(Twitter)APIがどのような場面で役立つのかを解説していこうと思います。
X(Twitter)APIの利用シーン
一般ユーザーに対して、X(Twitter)APIの利用シーンはそんなに多くないと思いますが、開発者にとってX(Twitter)APIをよく扱う必要があります。例えば、次のような利用シーンがある場合、X(Twitter)APIを利用することが必要となります:
Twitterクライアントアプリの開発
Twitterの公式アプリ以外に、第三者が開発するiOS/Androidアプリケーション
分析ツールの開発
ツイートやトレンドの分析、ユーザー属性の分析などを行うツール
マーケティング・広報への活用
企業アカウントの運用、インフルエンサーとのタイアップ、Twitterを使ったプロモーションなど
カスタマーサポート
Twitter上での顧客からの問い合わせ対応など
botsや自動投稿ツールの開発
特定のキーワードを监視して自動反応したり、定期的に自動投稿を行うツール
その他
Twitter上でのイベント配信、認証連携によるサービス登録、研究用途など幅広い利用がされています。
X(Twitter)APIへのアクセストークンを取得
X(Twitter)APIにアクセスするために、API認証が必要となります。Twitterの公式APIドキュメントを参照しながら、以下の手順でAPIにアクセスできます。
1.開発者アカウントを作成する
TwitterのDeveloperPortalにアクセスし、開発者アカウントを作成します。質問に答え、用途を説明する必要があります。
2.プロジェクトとアプリを作成する
開発者アカウントでプロジェクトを作成し、そのプロジェクト内でアプリを作成します。
3.認証情報を取得する
アプリページから、以下の認証情報を取得できます。
APIキーとシークレット (OAuth 1.0a)
アクセストークンとシークレット (OAuth 1.0a)
クライアントIDとシークレット (OAuth 2.0)
ベアラートークン (OAuth 2.0)
OAuth 1.0aかOAuth 2.0を使い、リクエストに対して適切な認証を行うと、公式ドキュメントのエンドポイント仕様を確認し、必要なパラメータを付けてAPIを呼び出します。
ご案内 :APIキーやトークンは、TwitterのDeveloperPortalで一回のみ表示されますので、これらの情報を安全に保管する必要がありますので、注意を払ってください。
X(Twitter)APIの利用・テスト手順
X(Twitter)APIを利用するには、まずはX(Twitter)のAPIドキュメントを確認して、APIアクセストークンそして、適切なAPIクライアントツールを使用して、APIを利用したり、テストしたりする必要があります。一番便利な方法は、使いやすいAPI管理ツールのApidogを利用することです。
Apidogは、API Hubというサービスを提供しているので、このAPI Hubでは、X(Twitter)APIプロジェクトが見つけられます。次のリンクから、API HubのX(Twitter)APIのページにアクセスすると、直ちに利用&テストできます。
このページでは、X(Twitter)APIのすべてのエンドポイントが表示されるので、必要に応じて、必要なエンドポイントを選択して、「Try it out」をクリックして、すぐにリクエストを送信することができます。また、「Run in Apidog」ボタンをクリックして、X(Twitter)APIをApidogで開いて、自分のプロジェクトに追加したりすることもできるので、非常に便利です。
まとめ
この記事では、Twitter APIの制限について詳しく解説しました。Twitter APIとはTwitterのプラットフォームをプログラミティックに利用するインターフェースのことで、様々な開発に用いられています。しかし、Twitterは規制のためにAPIの利用に制限を課しています。制限を超えるとエラーが発生し利用できなくなるため、アカウントのアップグレードや待機などの対策が必要です。
X(Twitter)APIの利用やテストに便利なツールとして、Apidogという直感で使いやすいAPIツールを試してみましょう。