見出し画像

【五感とデザイン】デザイナー視点からFive Sensesを読み解く。

こんにちは。404DESIGNERS代表の山本拓弥です。
これからデザイナーを目指そうとしている人にちょっとでも参考になればってことと、現役デザイナーの共感を得たくてnoteをやってます。
今回は「Five senses」、タイトルの通り「五感」の話です。普段自分はかなり視覚に頼ったデザインを制作しています。WebデザインやUIに関してはそうせざるをえないのかなと感じつつ。

ですが、「デザイナーとしての感性を磨くためには『モノとの対話、モノの構造を知る』ことが必要やよ」ってある先生に言われたことがあります。それはWebデザインやUIと言った小手先ではなく「モノの見方」つまり本質を考え抜ける体力が必要だと言われた気がしました。それを踏まえて今回は自分なりの五感から読み解くデザイナー思考(デザイン思考ではない)のお話をしたいと思います。思いついたこと書いてるだけなんで訳わからんかったらご勘弁ください。

目は口ほどに物を言う 👀

視覚情報はとても強い効果を持ち、「目は口程に物を言う」「百聞は一見に如かず」「目は心の鏡」等様々な考え方が昔からあります。
書物や看板、iPhoneなど(読むもの、見るもの)が増えて、今はvisual時代だとひしひしと感じており、五感の中で特に視覚情報が自分らの生活におけるデザインされているモノの中で比率をばりばりに高めたーると思ってます。 ですが、本当に目は正しいのか?視覚情報から見えているものが間違っているとは感じないか?世の中を正しく(真実)を得ているか?
 近代、「デザイン」とは視覚的に訴えかけるものを指してました。

 例:ミュラリアー錯視、垂直水平錯視、ブールドン錯視、カフェオール錯視、ポゲンドルフ錯視、フレーザー錯視、デルブフ錯視、ホワイト錯視、ルビンのツボ

画像1

ゲシュタルト心理学も視覚の話をしたときは結構上がりますよね。ゲシュタルトとは形態であり、バラバラなものと見ず、まとまりのものとして見てしまう。
目の構造を知る」ってことが近年になって特に考えられてるのかなって感じてて、それが「遠近法」なんやないかなと思います。空気遠近法(モナリザの山の絵とか)遠くに行くほど寒色、近いほど暖色、陰影法とかね。別に絵詳しくないから知ったか知識ですけど。

それから、それを踏まえて感じたんですけど浮世絵ってなんでモナリザと違ってフラットなんすかね?浮世絵って遠近法なくて、モナリザには遠近法と影があって、西洋絵画はなんでうまく陰影を使ってるんかな?それからなんで日本絵画は遠近法に気づかんかったんかな?

画像2

それから、最近は特にコミュニケーションが視覚化されてる。色とか形をばり重視したーると思う。スタンプとか絵文字とかも。最近は特に口を介さずとも人と意思疎通が取れる世の中になってきたーるからこそ。

耳に残る 👂

企業やロゴ、書けないけれどCMで覚えてる音「SOUND LOGO」、日立とか救心とか。ブランディング考える時って、結構どう見せるか、どう伝わるかみたいなとこって考えたりけど、目で見たものとおんなじくらい、それ以上に「耳に残る」体験ってばり重要やなって思って。やから、サービス名とか企業名って覚えられやすい、つまり耳に残りやすいような名前にすんのが大事でってことなんやと思います。

画像3

どうしてもcmでよく聞くようなリズムが耳を走りますよね。

音が生活についている、クリック音、ジッポライター、バイクといった「SOUND DESIGN」 もそう。音って何かの欲求に直接カチコミに行ったり、使用感を楽しめるのが肝やと思ってます。やからこそ、iPhoneにはフリック音、FacebookやTwitter、slackには送受信の際に音がなるようなインタラクションが施されている。iPhoneは現代社会に浸透しているとはいえ、いまだに無機質で自分たちの体とはかけ離れた物質やからこそ、Appleのデザイナーは日々自分たちの体に浸透させることを実現するべく、iPhoneを進化させてるんやないかと思います。

画像4

味を占める 👄

塩味、甘味、苦味、酸味、旨味、この5つ。飴なんて全部味同じで匂いが違うだけ。
匂いがあっておいしさを感じる。鼻つまんで飯食ったらなんも分からん。総合的な感覚で、味だけやっても「おいしい」と感じない。その他の要因が必要→空間(ファストフード、高級レストラン)。
ここに関してはwebデザインじゃどうしようもないとこやから勉強不足です。

鼻が高い 👃

海からは磯や塩、森からは清らか、和室からはいぐさや落ち着きのように匂いを通じで感情を生み出すことができます。自分たちは写真や言葉からだけでもにおいが思い出せるようデザインされています。そのため昔から香りを利用したビジネスが行われてきました。
近年では@アロマが自分の中で有名かも。アロマやコーヒーなど空間をにおいで演出。人の感情に訴えかける2番目に強いのが「匂い」 ということもあるのかな?って思います。

手も足も出ない 🤲🦶

一眼レフの回すところ、滑り心地、さらさら、ざらざら。「使ってる感」ってゆーのはばり大事で、物質には必ずしも視覚の次に触覚が大切になってくる。それが本というものが電子デバイスの発達時代においても、紙媒体で売れ続けている理由の1つやと思います。

画像5

それから、ビジネスする上でやっぱ欠かせへん触覚を大事にしたいのって「名刺」ですよね。質感でこだわるポイントがめっちゃ大きいかなと思います。もちろん視覚的にも大事ですが、デザイナーとしては紙媒体のさわり心地、温かみ、わくわく感ってばり伝わるポイントやと思います。もし今まで気にしたことない人は是非触り心地を比べて欲しいです。

グラフィックデザインにも質感ってありますよね(例:アップル社のロゴ)。 pcなどのデバイスを通してのメタファー、視覚的ですが一方で触覚的な「触れそう、動きそう」といったインタラクションもとても重要なものになっています。近年注目されているニューモフィズムがその例やと思います。ほんまは2次元的で錯視の様な立体感も、現代のwebデザインにおいては楽しく、コンバージョンをあげる大切な要素になってきています。有名なもんで言うとTwitterのいいねボタンですよね。フワッと出るアクションは完全平面なmobileの画面に確かな感触を生み出しています。
光の三原色で構成されたこの板の向こう側からユーザーに対して触覚でうったえかける時代の到来です。楽しい未来ですよね。

画像6

共感覚 🥳

ある刺激に対して1種類の感覚だけでなく、異なる感覚を感じる。数字に色を感じるとかよく聞きますよね。

デザイナーの感性として共感覚にも似た、「見立て」ってことが重要やと思ってます。
例えば枯山水とかは石とか砂を見ていて、川や海に浮かぶ島やモノをそれに見立ててます。そういうとこからデザイナー特有の感性って生まれると思ってて、モノの見立てってばり大事やと実感します。

画像7

最後に

iPhoneのことをこのnote中でちょくちょく出して、褒めてましたけどiPoneはスーパー視覚デバイスでガラケーに劣ってる部分もあるとおもます。それが触覚的な部分「目がないと使えない」ということです。ガラケーは見ないでもボタン押せるので触覚の観点ではボロガチです。

ここからわかることは完璧なモノなどなく、いろいろな感性と見立てを鍛えることがデザイナーの本質をあげることだと思います。せっかく自粛で家にいる時間が長かった分、みんなNetflixとかTwitterまみれの生活送ってたと思うんで、是非外にでて何かを見立てて、自然から五感を感じて欲しいです。

いいなと思ったら応援しよう!