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「すこやかな人生を、ともに」

高浜です。
鎌倉にて、コリビングスペースNIHO kamakura という場所を運営しています。鎌倉駅から徒歩2分、街の中にある、みんなで使うリビングです。

「街中にあるみんなで使うリビング?どういうこと…?」
という感じで、色んな方が訝しがりながら(笑)、4月以来、様々に来ていただきました。そわそわしたり、のんびりしたり、一眠りしたり。笑
このよくわからない場所を訪れて、思い思いに楽しんで過ごしてくださって、本当に本当に、ありがとうございました…!

 立ち上げたはいいものの、「これはどうなっていくのだ?どこに向かえばいいのだ…?」と悩み、模索する日々でした。リビングってなんかいい感じだけど、曖昧すぎてよくわからない。何する場所なの?収益は?色んな問いに散々悩んできました。笑

 訪れた色んな方々と相談しながらようやくにして、この場所の未来が、この街での役割が、見えてきました。NIHOは今後、改めて本格スタートしていきます。それに向けて、今回はNIHOの使命をお伝えできればと思います。

まちのすこやかな人生を支えるシェアリビング


NIHOとは、まちのすこやかな人生を支えるシェアリビングです。

自分の第二のリビングのように、いつでもふらっと行けて、いくらでも過ごせて、仲間を呼んで語ったり、人が集う場を開いたり、誰かと出会ったり。
リビングだからこそ、くつろいで自由に過ごせて、そこにいる人とも気軽に話せる、そんな場所です。

そんなNIHOの合言葉は、「すこやかな人生を、ともに」です。
NIHOとは、すこやかな人生を生きていこうとする人を支える場所なのです。


「すこやか(健やか)」って何なのでしょうか。

「しあわせ」とか「豊かさ」とかと、どう違うのでしょう。
NIHOではシンプルに考えます。

"すこやか"とは、「自分のいのちに素直に生きている」こと。

のびのびと自由に、壁に絵を描いてみたり。

"体"、"心"、ひいては"魂"のようなものまで、自分を構成するものはそれぞれ、様々な願いを持ち、自分に訴えかけています。「疲れたから休みたい」、「誰かと楽しく過ごしたい」「この世界で使命を果たしたい」そういった願いです。そんな自分の中から湧き出る願いを、素直に聴き、大切にしてあげること。「すこやか」とは言ってみればそれだけです。

でも、それをおざなりにしてきたのがこれまでの時代だったと思います。


深夜に資料作成で追われるのは、すこやかではありません。笑

体に鞭打って働いて、家庭や身体はボロボロになったり。
心の違和感や不安に蓋をするように、別の何かで埋め合わせたり。
自分らしい生き方は諦めさせられて、社会が求める役割を果たしたり。

色んな紆余曲折を経て、今、私たちは気づき始めてきたように思います。自分に嘘をついたり、社会が評価するものを追うのではなくて、自分自身の願いを素直に聴いて、精一杯叶えてあげること。
それこそが、最も豊かで、最もパワフルな生き方であると。


もちろん現代は、多様な生き方があります。「偉大な人生」、「華麗な人生」、「穏やかな人生」、「個性的な人生」…。人によって大事にする生き方は違うことでしょう。その中でNIHOは、日々の暮らしから自分らしい自己実現まで、自分自身の素直な欲求を満たしていく、「すこやかな人生」を送りたい人のための場所です。


多くの場合、「すこやかな人生」は言うが易しで、実際は難しいですよね。笑

仕事を目一杯に頑張っていると、”ていねいな食事”なんてできない。笑
子育てに追われてると、勉強する暇も元気もない…笑


すこやかな人生を一人で実現するのは難しいからこそ、協力し合えばいい。
そのための協力の拠点がNIHOです。
特にNIHOが大事にするのは、「生活圏内での協力」です。


近所の仲間と、気軽に集える世界へ

オンラインで遠くの人とはいくらでも繋がれる現代なのに、
近所で気の合う人と知り合って気軽に会うのは、難しすぎません?笑

東京に暮らしていた時、疲れた夜にさくっと会える近所の友達がいなくて、どれだけ寂しかったことか…!!笑

本当は、自分の自転車圏内で、気の合う仲間がいるはずです。
でもその人と知り合えない。
そういう人が見つかって、気軽に会える場所があったら。

自分一人のためのご飯をそれぞれ作るより、
何人かでまとめて作った方が絶対楽だし楽しいです。

それぞれがキャンプ道具や車を持って普段は持て余すより、
近場の仲間と借り合う方が絶対低コストに暮らせます。

15分だけでも子供を見てくれる、信頼できる知り合いが近所にいたら、楽になる親御さんはたくさんいます。

街にある多様性を生かして、生活圏内で協力できたら、
僕らはもっと気楽に、そして豊かに、生きられるはずです。

"地域共助"という領域は、本来発揮しうる可能性の、
まだ1万分の1くらいしか現状では実現していないと思います。

地域共助のための、街で共に生きる仲間と出会い、集う場所。
それがNIHOです。

より正確に表現するならば、

人が気軽に集えるシェアリビングを通じて、
生活圏の多様なつながりと共助を生み出し、
街に生きる人のすこやかな人生を支えること。

それがNIHOの役割です。

ニホ君という存在が誕生しました。



NIHO、始まります!

なんだかんだ難しくなってしまいしたが笑、
改めまして、そんなNIHO、始めていきます!

一人でのんびりしたり、作業したり、
仲間と語り合ったり、みんなが集うイベントを開いたり。

いつでも気軽に使えるリビングとして、
ぜひ使ってください!!!

特に、仲間を呼んだり、何かの場を開いたりと、
人の集う機会を作ってくださるのは、とても嬉しいです!
勉強会や読書会、朝活からご飯会まで、なんでも来いです!


料金体系

料金体系は、このようになっています。

月額のプランごとに自由に使える時間が決まっていて、
その時間を超えた後は1時間あたり時間料金が発生する仕組みです。

「月に1,2回、面白そうな時に行きたいな」という人はライトプラン(月1600円で8時間利用可能)、「定期的に使いたいな」という人はベーシックやデイリープランを選ぶといったイメージです。

自分の友達を呼ぶ場合は、自分の持っている付与時間をその人の利用時間分も消費する形で無料招待することも可能です。
あるいは自分のプランの時間料金で利用してもらうことが可能です。

その人の距離感に合わせて、多様な繋がり方を提供したい。
そんな思いから、このように裾野の広い金額体系にしています。


そしてNIHOでは、様々な団体や法人の方も、
より世の中へ羽ばたいて行けるように支えていきます!


法人プランはこちら!

自分の団体の規模に合わせてメンバーシップを登録したら、
全ての設備が無料で、貸切などもお得に可能です。

撮影・配信・料理・工作など、各種の設備をどんどん揃えていくので、お仲間で集まって勉強会をしたり、自社のファンを呼んで交流したり、外に向けて本格的な発信をしたりと、様々な活動を支えていきます。
※配信などをしてみたい方はスタッフがサポートすることも可能です!

※各種の設備概要はこちらです!

そして何より、普通のイベントスペースと今回のNIHOが違うのは、
単に場所を貸し出すだけではなく、会員間の共助を支えていくことです。

例えば、「こんな勉強会を定期実施してるので、興味ある人に来てほしい」という要望があれば、それを現地の掲示板やオンラインで発信できたり、NIHOスタッフでも宣伝したりできます。そのようにして、同じ街で頑張っている人たち同士から、自然と適切な共助が生まれるようにサポートします。


※詳しい使い方はこのようになっています。

特に中長期的にやっていきたいのは、オンラインやアクティビティの整備です。

生活圏内のつながりを活かすことができると、その可能性は無限大です。


・自分が普段使わない本や道具を共有のデータベースに登録して、他の近所の会員と気軽に貸し借り合える”シェア文庫”

オンラインなら何千冊でも登録可能です。
NIHOの拠点で貸して返す仕組みにして、スタッフが見守ります



・生活者だから知りたい/知っている、街のおすすめの場所をみんなでストックしていくまちマップ

「日常利用できる手頃なご飯屋さんは?」「PC作業できるカフェは?」など

・街の各地で点在しているイベントを、一つのWeb上のカレンダーに集約して、興味あるカテゴリ別で見れる仕組み

ご自身が開くイベントも自分で登録できるようにしていきます

・リビングに街の色んな方をお呼びしてトークイベントの定期配信・記録

例えば、市長さんが街をどう見てるかをくつろいで話している様子を、自分の家でYoutubeで見れるようになります。面白そうだったらNIHOに駆けつけたら生で見れたり

これらはこれから取り組みたいアイディアの一例に過ぎません。集う拠点とオンラインを連携すると様々なことができます。
街の皆さんのすこやかな人生に繋がることを、今後相談しながら作っていければと思っています!

そしてこのようにして、

様々な地域共助が創発するオープンフィールドを、
オンラインとオフラインを連携させながら整えること。

そして、街の皆さんのすこやかな人生が実現していき、
最後には街全体が、よりその街らしく自己実現していくこと。

それが最終的に目指したい、NIHOの姿です。
街の皆さん、そして街そのものをリビングを通して支えていく役割を、
色んな街で果たしていければと思っています。


2040年の共助社会へ

この事業を営む主体は、僕も所属するパナソニックです。
今年7月に、2040年に向けて実現したいビジョンを発表しました。

「ものづくりの会社だし、ロボットとかがんばる話?」かと思いきや笑、
そのビジョンの中核に置いたのは、「共助」です。

少子化などで、昔ほど潤沢に資源を使えない中で個々人が苦しむ現代。

大事なのは、限られた資源を無駄なく活かし、行き渡らせ、自分にも他人にもメリットがある状態を様々に作ること。それを物理世界(ハードウェア)とデジタル世界(ソフトウェア)の両面を繋ぐ技術で実現していく。

それを当社の役割としました。
NIHOは、地域というローカルな次元での共助の実現を担います。

庭のデザインについての相談が起きたり

"地域共助"という大きな未来に向けて、NIHOの拠点そのものが果たせる役割はとても少ないです。日本中の色んな人が、人が集い、つながり、助け合う場を開く方がその1万倍大事です。

人が集い、繋がる場をひらきたい人が、もっと気軽に、自分らしく、場を運営できるように。適切なツールや知恵を紹介したり、必要なものは作ったり。パナソニックの資本やIT/ものづくりの知見を生かして、世界中の市民が、人の集える場を開けるように支えていく。

それがパナソニックの地域共助における黒子としての役割だと思っています。主役は地域で場を開く本人であり、全国のそのような人を支援していきます。



そうして2040年には、街の中にご飯屋さんと同じくらい、
人が集う場が多様に生まれている世界になっています。

そこでは、「今日は近所の〇〇さんちのリビングで梅干し作ってるみたい!お邪魔しよっか!」といった身近なものが多分に含まれているはずです。

そうして、どこに新たに住んだとしても、
近所の仲間が見つかり、助け合って生きていける。

そんな世界を、NIHOでは目指していきます。





大変長くなりました。
そんな遠い夢を抱きがら、目の前の一歩一歩を進んでいきます。

ということで…!

会員のご参加、大募集です!!!


まだ始まったばかりの、こんなヘンテコな街のリビングを、
面白がって使ってくださる方がいればとってもとっても嬉しいです。

NIHOの現地運営は高浜とハサミという相棒の2名だけですので、NIHOを育てる人手も全くもって足りていません。笑 「この企画楽しそうだからやりたい〜」とかそういうので良いので、一緒に育ててくださる方は涙が出るほど嬉しいです…!
(NIHOの施設運営をお手伝いする”お当番”という仕組みもあります!)

ネイバープランなどは月額400円からでも参加可能なので、見守るだけでもとってもありがたいです。ご連絡いただければ会員登録のURLをお送りします!
(できれば詳細に利用体系を説明してからの方がより良いと思うので、まずは気軽にNIHO kamakuraにお越しください!)

また、10/26(土)の夜にはささやかなリニューアルオープンのパーティを開く予定です。NIHOの想いもシェアしつつ、どんな仕掛けや機会があると良いかなど皆さんで一緒に考えていければと思います。ぜひお越しください!

普段はこんな暑苦しいことは語っておりませんので、
安心して気軽に、日常の避難所的にふらっと来てもらえればと思います。笑

こちらのインスタをフォローいただくだけでも、と〜っても嬉しいです…!


色んなことを語りましたが、大事なことを要約します!

NIHOとは、”まちのすこやかな人生を支えるシェアリビング”です。
そして、NIHOを使って、色んな場を開いてくださったり、色んな共助を一緒に作り出していければ、とても嬉しいです。全力でサポートしていきます!

大事なのはそれだけです!




最後に、鎌倉の皆様。


鎌倉に越してきてから、この街の共助の深さに何度も驚いています。「なんでこんなにいい人ばかりなんだ!!!笑」という感じです。笑

すでに十分に共助のあるこの街ですが、この街は、もっともっと行けると思います。日本の中規模都市の見本となれる、なるべき街だと思います。

特に、今は個々人の努力で機能している共助を、テクノロジーも用いながらよりマクロに、効率的に機能するシステムへ落とし込み、街全体の発展へと繋げていく。そしてそれを、他の街も真似していく。そうして色んな街の活性化を通じてボトムアップに日本全体の再興を作っていく。

そんな動きの一助をNIHOでも担えたらと思っています。
どんな相談でもご一緒できれば幸いです。

必死に頑張って参ります。
どうぞ、NIHOをご一緒に育てていただければ幸いです。
これから、よろしくお願いします!!

この街の夏を支えてくれた百日紅。街で一番好きな花です。


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