個人開発は「課題先行」でサービスを作った方がいいかもしれないという話
個人開発でサービスを作るとき、「アイディア先行」で作るよりかは、「課題先行」で作った方がいいのかもしれない、というお話です。
※あくまで私の個人の考えです。。。
なぜ「課題先行」で作る方がいいのか。
その説明の前にまずは、「アイディア先行」と「課題先行」の意味合いについて説明します。
「アイディア先行」は名前の通りです。
あるアイディアが自分の中にあり、それをもとにサービスを作り上げていくタイプです。
対して「課題先行」では解決したい課題が先にあります。
その課題を解決するようにサービスを作るタイプです。
サービスを作るまでの流れが、
「アイディア先行」がアイディア→サービス開発なのに対して、
「課題先行」は課題の発見→解決するアイディア→サービス開発のように進むイメージです。
なぜ課題先行タイプを推すのか
なぜ「アイディア先行」よりも「課題先行」の方がいいのかについて考えてみます。
そのために実際にユーザーがサービスを使用するときのことを考えてみると分かりやすいかと思います。
ユーザーがサービスを使用する際は、
何か自分の中で現状の方法では満足に解決できないような課題があるはずなのです。
それをなんとか解決するためにさまざまな解決策を模索します。
その過程で課題を解決できるサービスが見つかれば、それを使用して課題を解決することになります。
ということは、サービスが使われる一番の理由は、ユーザーにとってのなんらかの課題を解決できるからということになりそうです。
もちろん「アイディア先行」で作ったサービスでも、ユーザーの課題を解決できる可能性はあります。
ありますが、解決する課題よりもアイディアが先行して開発した以上、それは偶然何らかの課題を解決しただけ、の可能性が高いです。
ユーザーがサービスを利用する理由が、ユーザーの課題事を解決できるからなのであれば、
サービスを作る際も最初からそこに焦点を当てて作るべきな気がします。
そのため、課題を解決するかわからない「アイディア先行」でサービスを作るよりも、ユーザーの課題に焦点を当てた「課題先行」でサービスを作った方がよりサービスを利用してもらえる可能性が高いと思います。
「課題先行」型の方を推しているのはそのような理由からです。
改善策も見つけやすい
また、「課題先行」型のほうが仮にサービスの利用者が少ない場合でも改善策を推測しやすいと思います。
なぜなら、(繰返しになりますが)ユーザーは課題を解決しようとしてサービスを使用するからです。
つまりユーザーから見たサービスの価値は「課題解決力」にあるとも言えます。
なので、利用数が少ない原因はその「課題」周りにある可能性が高いです。
例えば、課題を軸に考えた場合、下記のどれかが原因の候補として挙がりそうです。
サービスが解決しようとした課題を課題に思っているユーザーがいない。
課題に思っているユーザーは多いがサービスが提供する解決策が下手
競合のサービスの方が課題を上手に解決している
課題に思っているユーザーにサービスが認知されていない
このように考えて、上記のどれが原因かを特定できれば次のアクションが明確になりやすいと思います。
例えば1の場合であれば、サービス自体をやめて次のサービス開発へ進んだ方がいいかもしれません。
2の場合はユーザーにインタビューを行う必要があるかもしれません。
それか「課題」への理解が足りていなくてズレた解決策を提示している可能性もあります。その場合は次のアクションが「課題」の深掘りになるかもしれません。
「課題」を軸にするとユーザーがサービスを利用する根源的な理由と密接に結びついているため、効果的な改善策が見つけやすいのではと考えています。
「アイディア先行」の場合は、サービスの元になった考えは何らかのアイディアです。
ですが、ユーザーがサービスに求めるのは「課題解決力」です。
この時点で制作者と利用者の認識に相違があります。
そのためアイディアをいくら深掘りしても、根源的な原因が別なとこにある以上、効果的な改善策を見つけることが難しいと思うのです。
「アイディア先行」と比較すると「課題先行」のほうが上記のような振り返りも行いやすく、再現性が高い気づきを得やすい。はず。
サービスの利用価値は、「課題解決力」にあると思う
改善策も探しやすく、再現性の高い気づきが得やすそう
これらの理由からサービスは「課題先行」で作った方がいいのではないかなーと思ったりしています。
何度も言いますが、これは私個人の考えです。