見出し画像

音楽備忘録1(38日日記)

元々自分の半世紀に渡る半生を振り返るのが目的で書き始めた当日記だが、音楽の話となるとどうしても本線から外れてしまうので、以降は音楽備忘録として別にナンバリングしていく事にする。悪しからずご了承下さい。


今回は俺のたった1つの趣味である音楽について書き残しておく。

子供の頃から歌が好きで、ノートに歌詞を書き取って覚えては、クラスのお楽しみ会などで披露していた事は前述の通りだ。

中学生になり、小遣いを貰えるようになって始めて買ったレコードは
斉藤由貴の「悲しみよこんにちは」だった。

当時、テレビで放映されていた「めぞん一刻」と言うアニメの主題歌だった。一刻館と言う、坂の上にあるアパートに、管理人として現れる謎の未亡人に音無響子に、住人の五代と言う若者が恋をする、高橋留美子原作のラブコメだ。潔白な響子と、気弱で優柔不断な五代がくっつきそうでくっつかない、なんとももどかしい様なヤキモキさせるストーリーだった。
「年上の美人」「未亡人」というキラーワードに、中学生男子が反応しないはずもなく、夢中で見ていた。

この頃はまだロックに目覚めていなくて、長渕剛の大ファンだった。
これまた長渕主演の「親子ゲーム」と言うドラマがキッカケになった。

それまでの、長髪で線の細いフォーク青年のイメージを大きく転換し、逆立ち気味の短髪で、常にガムをクチャクチャしながら、偉そうな大人に楯突く骨っぽいチンピラ風の長渕の姿に憧れたものだ。
仲の良かった同級生の照ちゃんと、CDやカセットを交換したりして2人でよく聞いた。

そして中3の時、当時CMで放送されていたAXIAのカセットテープのタイアップに起用されていたBON JOVIのLivin' On A Prayerを聴いて衝撃を受けた。
ロックの目覚めである。

歌謡曲的なメロディアスでキャッチーな楽曲で、日本国内でも大ブレイクしたが、御多分に漏れず俺もそのハードなサウンドに惚れた。

そして、高1の一学期の終わりの頃、もうすぐ夏休みという時期に、音楽の授業で何故か映画バックトゥザフューチャーを鑑賞した。
おそらくコマが余ったので調整のためだろうが、これで俺は衝撃を受けることになる。

冒頭のシーン。マイケルjフォックス演じるマーティーが、学校のダンスパーティーのオーディションでギターを弾く姿に痺れ、そしてクライマックスの1955年の世界で、チャック・ベリーのジョニーBグッドを弾くのを見て完全にノックアウトされた。

これ。所謂ライトハンド奏法をやっているのだが、この奏法を編み出したエディー・ヴァンヘイレンは1978年にデビューしている。つまりエディーより23年も前にライトハンド奏法をやってしまっているのだ。ロック史がひっくり返る恐るべき所業だ。

マイケルjフォックスがギターを弾けることも知らなかった。映画そのものの面白さもあって、ギターに手を出す事になる。それは未だに続いている。
もう35年やっていることになる。
当時はバンドブームだった事もあって、クラスの男子の殆どがギターを始めていたように思う。今思うと恐るべき影響力だ。
まだネットもないし、みんなテレビの影響を同じ様に受けていた時代だったからこそ起きた現象だろう。
しかし、高校を卒業する頃には、俺以外皆辞めてしまった。
ブームが去ればそんなものだろう。

音楽の話になると、とても多くて語りきれない。とりあえず今日はこの辺で。


いいなと思ったら応援しよう!