
曲がるな危険
風邪気味のまま休みに突入。職場ではインフル1人にコロナ2人と言う有様。
師走はウィルスも慌ただしく働くようだ。
2024年も終わる。今年は内外ともに、大きな曲がり角に差し掛かる年だったように思う。目前に迫る十字路を、どう乗り切るのか、どちらに舵を取るかで国の有り様は大きく変わるだろう。時間が止められないのと同様、十字路につき進むこのスピードは落とせない。
自民党で、いや憲政史上最低と言われた岸田政権がようやく事実上の辞任である、次期総裁選不出馬を公表したのが8月14日のクソ暑い盆休みだった。
終戦(敗戦記念日と言いたい)記念日の前日と言う、よりにもよってこんな日にかと言いたくなるが、とりあえず吉報として受け止めた。
DSのデク人形バイデンに隷従し、LGBT理解増進法という天下の悪法を汚い手法で通したり、能登の震災復興に予算を組まずに、ウクライナには7千億もの支援を引き受けたりと、碌でもない事しかやらなかった岸田政権だが、
長年の懸案事項だった、福島の放射能処理水を海に流した事や、増税メガネと言われてムキになって所得税減税を行った事は評価できる。

昨年秋に弾けた所謂「パーティー券キックバック不記載問題」で醜態をさらした挙げ句、何を血迷ったか命の次に大事だった宏池会会長を辞めた後に派閥を解体し、結果自民党は麻生派以外の派閥が表向きなくなってしまった。
派閥とは、総理大臣を生み出すためのシステムだ。議員が塊になって親分をトップに担ぎ上げる。そのためには時として他派閥の議員や無派閥の議員とも組む。熾烈な覇権争いを経て総裁が誕生する。そういった激しい動きが脈動となり、党の力になっていく。総裁選は人が死なない戦争だ。

その党の筋肉とも言える派閥を保身のためにズタズタに切り裂いた岸田
そのおかげで党の縛りがなくなり、9人もの候補が乱立した秋の総裁選を勝ち抜いたのが「ゲル」こと石破茂である。
2012年。下野していた自民党総裁選の決選投票で安倍晋三に逆転負けした石破が、今度は高市早苗を逆転して挑戦5度目の総裁選を制したのだ。
この時点で既に市場は閉まっていたが、先物は暴落、開けて月曜の株式市場は売りが炸裂し、2000円近く下げるというごく真っ当な反応をした。
マーケットはゲルを拒否したのだ。
売国岸田によって勧められた新NISAに下手に手を出して、なけなしの虎の子を失った人も大きいだろう。投資は自己責任なのは百も承知だが、政府がハゲタカの様な詐欺を働くとは震撼ものである。
株ならまだしも岸田は日本そのものを売り飛ばしたのだ。万死に値する。
岸田と石破。合わせて岸破と言われる。それほどこの政権は同じ道を歩んでいる。右も左も何のイデオロギーも信念も持たない岸田が、左翼の米民主党に付き従った結果左に舵を切り、それを脳内お花畑左翼の珍獣ゲルに引き継がれた格好だ。
しかし、世界は激変している。いや、しようとしている。
11月5日、電池切れのブリキ人形のバイデンに代わり大統領候補のカマラ・ハリスを瞬殺して、ドナルド・トランプ前大統領が4年ぶりに返り咲いた。

7月、ペンシルベニア州バトラーでの演説中に狙撃されるも、神のタイミングで弾をかわした激烈な強運の持ち主。この時点で大統領は決まったと言っていいだろう。
MAGA(MAKE AMERIKA GREAT AGAIN)を旗印に、かつての強いアメリカを取り戻すべく、来年20日の就任を待たずにドラスティックな動きを見せている。当然だがトランプ共和党は保守政党だ。
まるで強力なネオジウム磁石を置いたように、世界中で流れが変わってきている、来年早々にロシアウクライナ戦争は終結するし、中東でもイスラエルとヒズボラの間で和平の道が開かれている。
世界中で様々な謀略や工作をしてきたCIAをトランプ氏が解体すると宣言している事と無関係な訳が無い。その一方で韓国では謎のクーデターも起きた。
そんな中、日本だけは相変わらず、寝ぼけたことばかりやっている。
国会でおにぎりの食べ方を窘められる石破は言うに及ばず、アメリカ出禁の岩屋外務大臣や、安倍さんを国賊呼ばわりした村上総務大臣など、在庫一掃内閣でトランプさんとまともに渡り合えるとは到底思えない。
時代の変革期には鬼が出ると言う。トランプ氏がまさにそれだが、日本では珍獣ゲルが発見された。
2025年。来年は巳年だ。日本は待ち受ける国難をスルスルとかいくぐって生き残れるか。