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【2024年】ビザ免除を使って中国の銀行口座から預金を日本へ送金する話(渡航編)
こんにちは!TAKです。
以前、中国本土に駐在していた際にHSBCで口座を開設しましたが、帰国後10年が経ち、キャッシュカードの期限が切れ、さらにオンラインバンキングのパスワードを忘れてしまったという、詰んだ状態で長らく放置していました。そろそろ何とかしなければと思い、今回、上海まで手続きに行ってきました。
ネット上には様々な情報があるものの、実際に渡航して手続きを行った話は意外と見かけないので、是非とも皆様のご参考になれば幸いです。
まず、上海に行くにはビザが必要!?
現在、中国本土はビザなし渡航が停止されており、以前のように自由に渡航できるわけではありません。東京・名古屋・大阪の中国ビザ申請サービスセンターと札幌・新潟・福岡・長崎の各中国総領事館でビザを申請する必要がありますが、ビザ発行に時間がかかり、地方在住の私からすると結構な手間です。そこでいろいろ調べてみると、このような措置があることを知りました。
72時間・144時間トランジットビザ免除
第三国を経由して上海など中国主要都市へ入国する場合はビザが免除され、72時間もしくは144時間までの滞在が許可されるそうです。
現在は多くの都市で144時間免除となっていますね。
上海も144時間免除、すなわち6日間の滞在が許されるようです。
条件に関しては以下の3つ
1.本人の国籍を証明できる有効期限3カ月以上の国際旅行証明書を所持しており、中国を経由して第三国・地域へ入境する条件を満たすこと。
2.72時間もしくは144時間以内の搭乗日と座席が確定された第三国・地域への乗り継ぎ航空券または関連証明書類を所持しており、記入済みの外国人入国カードを持ち、入国審査ブースで入国管理官の質問に応答すること。
3.本人の国籍を証明できる有効期限3カ月以上の国際旅行証明書を所持しており、中国を経由して第三国・地域へ入境する条件を満たすこと。
要するに中国以外の国を経由するチケットを持っていれば、免除対象になりますよ、というわけです。
そこで一つの疑問が、
第三国から中国を経由して日本に帰る場合も入国できるのか??
例えば、「日本→中国→中国以外の国→日本」というルートであれば、1.の「中国を経由して第三国へ入国する」という条件を満たしているためまず問題なさそうです。
では「日本→中国以外の国→中国→日本」というルートの場合はどうでしょうか。この場合、「第三国」が日本に該当するかがポイントですが、明確には記載されていません。
今回、ちょうどこの「中国から日本に帰国するルート」での入国を検討していたため、中国領事館やパスポートセンター、ビザ代行会社などに問い合わせたものの、明確な回答は得られず、最終的に航空会社に確認し「おそらく大丈夫」との返答をもらいました。若干の不安はありますが、チケットやホテルの手配を済ませて渡航に臨みます。
空港でチェックイン
今回は台北から香港でトランジットし中国に入国するという若干アクロバティックなルートを取りましたが、手続き自体は第三国から入国する際と基本的に同じだと思います。
台北桃園空港のキャセイパシフィック航空カウンターで中国行きであることを伝えます。スタッフもビザ免除手続きにはあまり慣れていない様子で、渡航先のホテル予約確認書や日本帰国のフライトチケットを確認し、何やら登録を進めていました。無事に出国手続きを終え、飛行機に搭乗します。
その後、香港で上海行きに乗り換え、上海浦東空港に無事到着することができました。
果たして入国できるのか!?
飛行機は無事到着しましたが、ここから本当に入国できるかは別問題です。少し緊張しながら入国ゲートに向かいます。事前に臨時外国人入国カードが必要と調べていたためカードを探しましたが、見つかるのは通常の入国カードばかり。職員に尋ねても「知らない」というそっけない返答です。なんとか自力で空港奥のカウンターで臨時入国カードを見つけ、必要事項を記入して入国管理官に提出します。
![](https://assets.st-note.com/img/1730267203-b7hKqlQ13ONMTWiC4wH2Erfa.png?width=1200)
空港の入国審査奥のカウンターにしか並んでいませんでした。
ちなみに出国時にカードの半分を提出する必要があるため、渡航中は大切に保管が必要です。
入国管理官はパスポート、臨時入国カード、入国時、帰国時のフライトチケット、滞在先のホテル予約確認表を確認しながら、「いつまで上海にいるのか」「上海から他の都市への移動予定はあるか」など質問してきました。
今回は火曜日に入国、土曜朝出国、上海のみの滞在である事を伝えたところ、144時間以内であることが確認され、無事にパスポートに臨時入国シールが貼付され入国することが出来ました。ちなみに、入国日は到着時間に関係なくその日の0時入国としてカウントされるようです。
まとめ
無事にビザなしで入国できましたが、入国時のポイントは以下の通りです。
第三国経由であれば、72時間または144時間以内の滞在に限り、中国にビザなしで入国可能。
「第三国→中国→日本帰国」のルートでも、問題なくビザ免除が適用される。
必要なものは「パスポート(有効期限3ヶ月以上)」「フライトチケット」「臨時入国カード」「滞在先のホテル予約確認書」。これらはスマホ画面でも提示できるが、印刷して持参すると安心。
臨時入国カードは意外と設置場所が限られているため、空港入国審査奥のカウンターを確認するか、職員に直接尋ねるのが良い。
以上が中国ビザなし入国の流れです。
意外と簡単に入国できるので、皆様もぜひ利用してみてください。
香港や韓国のLCC経由で行けば、直行便と時間やコストがほとんど変わらずに渡航できます。
次回の記事では、上海で放置していた銀行口座の手続きを行います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。