【RX 奥田】2022.04.10 JBCF伊吹山ドライブウェイヒルクライム E3カテゴリ 2位
前置き
JBCF伊吹山ヒルクライムに行ってきました。2022年一発目のレースでヒルクライムレース。
3月中旬まではめっちゃくちゃ調子良かった。が、温かくなりはじめそろそろ春かな?という3月下旬に入った途端、突然調子を崩す。要因は2つ。
・完全な息切れ
CTLに囚われて、IF値が高い練習を繰り返していた。ここは前から高岡さんに指摘されていた。息切れするぞ、と。正にその通りで完全におかしくなった。L3-L4領域は我慢できても、L5以上の滞在ができなくなる。そうするとTTは伸びなくなり、峠で我慢が効かずやめて計測をやめてしまうことが多々あった。途中で妥協する自分はダメなヤツ、というメンタルに陥りダークサイドに・・・。
・環境の変化
3月は年度末の締めなので忙しく、その上で新規事業の立ち上げ、組織変更、業務量の増加、物流問題による供給不足などで心労が重なる。さらに在宅の弊害だと思うが、早朝や深夜のめちゃくちゃな時間に海外とのミーティング組まれたりして生活リズムが崩れ、睡眠不足に陥り、完全にキャパオーバー。他の社会人レーサーの方も大変な中、時間を作り乗り込んでいるので、仕事の愚痴はSNSや周りに極力言わないようにしていたが、妻曰く時々おかしな言動になっていたよう・・・
更に春の寒暖差のせいで、身体が適応できず大したことない気温でも震えることが多くなった。それでカロリーを補填して、体重が増え、練習でカバーしようとする、の完全悪循環に。
そんなこんなで練習が上手くいかず、峠TTやパワー測定に失敗しまくる。
これで完全にメンタルがやられて、伊吹山出場もやめようかと思っていた。高い移動費払って、実力を出すことも、何の結果も無かったらどうしようという不安で仕方がなかった。
そんな時、高岡さんからPMC(Performance Management Chart)を見直して、メリハリで調子を整えることの重要性を説かれる。これが効いた。もうフルレストを入れまくり、これまでの蓄積を信じて休むことを重視。練習もL2強度長めでダイエットサイクリング走を増やし、決めた日以外、高強度練習を全てやめた。結果、前週の火曜には5分測定で過去最高値で目標大台に乗せることができた。伊吹山のような30分近い峠を走ることは出来なかったが、多少自信を取り戻し、できる範囲で頑張ることに。
目標
タイムは関係なく、E2昇格可能な3位以内にはいる。これだけ。再来週は群馬CSC、関東では今シーズン初のJBCF開催なので、人数も多く、色々と難しくなるとチーム内でも注意喚起されていた。なのでE2昇格でリスク軽減を狙いたい。
事前の前評判と、ズイフトでの実力から優勝はナカガワAS・K’デザイン/ZWC 笹内選手がいるので厳しいのは分かっていた。
笹内選手にベタ付きして、可能な限りついて行き、振り落とされたメンバー内で勝負出来ればと言う展開を考えていた。
(その通りにはなったが、、、)
機材
NEWフレームTARMAC SL7のレースデビュー
Vengeが最高だったので変える気は無かったが、諸般の事情ありフレームを変えねばならずSL7を選択した。AETHOSも気にはなったが、高岡さん、佐々木遼選手の意見を聞き、ヒルクライムや登り勾配のキツイロードレースが好きな自分には合ってるかな?いう判断で決めた。結果としては、一番良い選択だったと思う。VENGEとの細かい違いは正直答えられないが、振り絞った後の最後のもう一押しがSL7の方が出せる感触。
あと新しい機材はタイヤ。これまでcontinental GP5000一択だったが、転がり抵抗の与える影響の大きさを鑑みて初めてMichellein Power TT 25cを選んだ。短い登りでしか確認できなかったが、かなり滑らかに登れた。
ただ高速域で使ってないのでグリップ力が良く分からないのと、パンクが心配なのでロードレースや普段使いはしないかなと。
これで7.44kg。多少重いが、機材は最高。あとはエンジンの問題だけ。
レース
E1、F、E2と来てE3がスタート。スタート位置は笹内選手の真後ろ。ここは譲らん!という感じで並ぶ。
スタートの合図がなるが、笹内選手が飛び出さない。なんかガチャガチャやってるので変速トラブルか?
と思ったらTTGミトロング 小林選手がファーストアタックしてるのが見える。
笹内選手はペースで追うタイプかな?と思ってたら、「ハマった!」の声。どうやらクリートキャッチが上手くいかなかった模様。
そこから一気に先頭へ出るので、勿論ついて行く。小林選手をパスしそのままハイペース維持。明らかに後ろが崩壊しているのを感じる・・・
1km地点でローテを促され、前に出るも速攻交代。そのタイミングで、確認すると5人になっていた。読み通り。
しかしローテ順が変わってしまい、笹内さんの番手取り損ねる。これが良くなかった。2km地点で自分→笹内さんの順番で笹内さんが先頭になり、自分が最後尾へ。そのあと、後続が笹内さんについていけなくなる。
それを見た笹内さんが一気に踏み始める。ここで悩む。。。
今日の目標は昇格。その時点でのこの集団は4名。無理せんくても3位以内は固そう、無理して垂れたら最悪だぞ?という自分と、踏んでから考えようぜ!という自分。
結局、先週までの自分の雑魚メンタルがここで発揮されついて行くのをやめてしまった。ホント嫌になる。
ここからは特に無く、ペースで踏んで2人落ちたので、この後、ミネルバアサヒ 小塚選手に「昇格固めましょう」と声かけし、ペース維持のローテ。6km地点くらいまでローテしてたが、そこで交代が無くなったので、踏んで距離を開けて単独走。途中、E2の3位争い?の集団を追い抜いた時に、あー今日の自分、かなり速かったのか〜とふと思った。そして8km地点でモトバイクの方に「先頭30秒弱、後続40秒」と言われ、もう2位確定かーと流しモードに。平坦、下り区間はアウター使ってそれなりにふんでみるが、前も見えないので、パワー落としてそのままゴール。
振り返り
全カテゴリで見ても、タイムはかなり良い感じでまとまっていた。自分は弱くない、とわかったのが1番の収穫。
春は気温や仕事でメンタルがやられ易くなるので、弱気の虫になっていたがこれから調子上げて行ければ、目標に近づけると漸く思えるところまで来た。時には休むことも重要。心に刻もう!
あと、次回は迷うなら踏む!散ってからの自分に期待!じゃないと後悔が残るなと。
頂上では笹内選手とも話たり、ズイフトでご一緒したりイベント主催頂いているVC VELOCEの松木選手、池川選手、よくご一緒するTTGミトロング 中川選手と会話することが出来た。オンラインの世界で知り合った人と現実で会うとズイフト オフ会のようで楽しかった。
特に中川さん、松木さんは大怪我から復帰されての表彰台で本当に尊敬。皆様、ありがとうございました!
お礼と次の予定
今回の結果は、いつも気にかけてくださる高岡さん、色々と教えて頂けるRXのチームメンバーの方々、練習に付き合ってくれる友達、ズイフト仲間、そしていつも身体やメンタルのことを考えて料理などで支えてくれる妻のお陰です。ありがとうございます。
運営の皆さまも、開催頂きありがとうございます。伊吹山ドライブウェイ、良いところでした。年に一回しか走れないの残念なくらい景色が良かったです。来年も参加したいです。
次はJBCF 群馬CSCの予定です。どうぞよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?