結果を出すアイデアへの自責
「他責になると、やっぱりアイデアって形にならないですよね」という言葉をある起業家の方からいただいたので、その言葉を掘り下げてみたい。
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彼は実は研究開発出身。特許等のシーズをビジネスに繋げようと当時は社内で何度も提案したものの、なかなか前に進まず苦戦していた。その時、無意識のうちに彼はこう思ったそう。「会社がもっと予算を組んでくれれば」「上司や同僚がもっと理解してくれれば」「研究用の器材が社内にあれば」「もっと事業化に割く時間があれば」といった具合に。
しかしながら企業から飛び出し起業家として挑戦を始めると、どれだけ他責思考になっていたか彼は気付いたそう。結果を出せなかったのは、何もかもを会社のせいにしていた自分の考え方に他ならなかったと。
会社が予算を組んでくれないなら、資金を投じること大きなリターンがあると掛け合い続けることもできたはずだ。上司や同僚が理解してくれないなら、応援してくれるように関わり方を改めることもできたはずだ。会社に研究用の器材がないなら、それを持っている大学などに問い合わせることもできたはずだ。時間がないと愚痴るなら、土日祝をもっと有効に活用することもできたはずだ。といった具合に。
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自分たちは思い込みに囚われている。予算は変わらない。仲間は変わらない。設備は変わらない。時間は変わらない。環境は変わらない。故に結果は変わらないと。
本当にそうだろうか。もちろん天気のように自分たちの影響を及ぼせないことはありつつも、まだまだ自分たちができることはきっとある。思い込みを打破していこう。他責思考を捨てていこう。自分が変われば周りが変わる。周りが変われば世界が変わる。No Talk, All Action!!!