ガーベラガーデンさんについて

どうも、増田拓斗です。今回はちょっと長くなりそうなので、自己紹介は控えめにさせて頂きます。

ガーベラガーデンさんについて書きたいことは山ほどありますが、まずは「M-1お疲れ様でした」からですね。本当に、お疲れ様でした。

お恥ずかしい話ではありますが、僕がガーベラガーデンさんの存在を知ったのはごくごく最近のことです。丁度1年前ぐらいだったかな。M-1グランプリに出るにあたって、「アマチュアの人ってどのくらい上まで行ってるのかな」と調べたのがきっかけでした。

当時ライブの出演経験もなく、プロの芸人さんの漫才しか見たことがなかった僕は、正直少し舐めた気持ちでネタを見始めました。「追いつける背中が見えるかな」ぐらいの気持ちで。

そこで見た漫才は、まさに「別格」でした。到底、どれだけかかっても追いつけると思えないとさえ思わせる、そんな面白さ。腹抱えて笑いながらも、恐ろしささえ感じていました。これがアマチュアのトップかと。

それからベストアマチュア賞も受賞なさって、ガーベラガーデンさんはコンビ共通の憧れになっていきました。ガーベラガーデンさん本当にすごいね。いつかガーベラガーデンさんぐらい大きくなりたいね。そんな会話が自然と出てくるようになりました。

2021年12月。僕らにとって転機とも呼べるライブがありました。名古屋で行われた「OWARIZIN」。1回戦、準決勝、決勝を1日でやる賞レース。プロアマ問わず出場可能。
ガーベラガーデンさんはシードで、準決勝からの参加でした。
僕たちは、出場することに決めました。目標の一つは、「ガーベラガーデンさんと戦うこと」。
1回戦で勝ち上がり、準決勝でガーベラガーデンさんと同じ舞台で戦いたい。そんな思いを持って臨みました。(その当時、名古屋の芸人さんをほとんど知らなかったのもあったのですが。)

結果は、惨敗。漫才開始1分間、客席の時間が止まっているかのような静けさ。僕らにとって、しっかりと「スベる」経験はこの時が初めてでした。一方で、ガーベラガーデンさんは見事に優勝を決めていました。

この時僕が感じていたのは、絶望にも近い程の圧倒的な差でした。巨大な巨大な崖の下にいて、その上でガーベラガーデンさんが爆笑を取っているような。
準決勝、このネタでガーベラガーデンさんと戦いたい。そんな気持ちで用意したネタも披露できないまま、やり切れない気持ちを抱えていました。

しかし、その想いは意外にもすぐに晴れることになりました。
2022年、浜松窓枠お笑いライブ。そこに、ガーベラガーデンさんがゲスト出演されるという情報を知りました。
もちろん僕たちは即出演申し込み。バトルライブでは無いのですが、それでもとにかく同じ舞台でネタをやりたい。その気持ちがとても強かったです。

我々がそこで披露したネタは、「通報」。M-1グランプリ1回戦に向けて作って磨き上げ、2人でずっと練習して、僕たちが唯一自信を持って「ウケる」と言える大切なネタです。
トップバッターを任された僕たちは、M-1をも超えそうな緊張を持って舞台に上がりました。

そこで、客席の後ろに、ぼんやりと見えるオレンジと青の見覚えのあるシルエット。不安と緊張とアドレナリンが同時に湧き出る中、とにかく全力でネタをやりました。憧れの存在に、自分たちの最高を見せつけたい。半分意地にも近い気持ちを持ってやり切りました。

その後、楽屋にて。ガーベラガーデンさんから「いいネタだね」と、お言葉を頂きました。
その時の嬉しさは、今でも鮮明に覚えています。泣き出しそうになるのを必死で抑えて、冷静を装ってお礼を言っていました。
とにかく嬉しかった。短い期間ではあったけど、今までの全てが報われるような感じがしました。それ以来、ガーベラガーデンさんへの憧れは更に強くなりました。

2022年3月。ガーベラガーデンさんの単独ライブがありました。僕は都合が重なってしまい現地に行くことは叶いませんでしたが、映像で見させて頂きました。

正直上がりきっていた期待値を遥かに飛び越えていく、そんなネタの連続。アマチュアの、兼業でしか成り立たない漫才でありながら、アマチュアでは考えられないほどのクオリティの高さ。度肝を抜かれました。こんなネタを、書いて、できるようになったなら。そんな憧れがより一層膨らみました。

2022年7月。僕のなんてことないツイートをかみうらさんが見つけて下さり、ネタの添削をして頂く機会がありました。
そこで、ネタに対して沢山のアドバイスを頂きました。その1個1個が、突き刺さるように痛いながらも、的確すぎるもの。「ここはこういう意図があって……」みたいな言い訳の余地もないような、大量の改善点。それを受け取ると同時に感じたのは、かみうらさんの優しさと、お笑いにかける情熱でした。ガーベラガーデンさんの長い芸歴からすれば、たった2回ライブでご一緒しただけの僕は、端くれも端くれの存在だったと思います。そんな僕のネタを、こんなにもしっかり分析してくださるんだと。ただ面白いだけじゃない、こんな先輩になりたいと、そう思わせられる添削でした。

そして、2022年10月。M-1グランプリ3回戦の結果発表。そこに、ガーベラガーデンさんの名前はありませんでした。
信じられない。正直、そんな感想でした。「お疲れ様でした!」とか、すぐにツイートできないような、打ちひしがれるようなショック感。とにかく、早く3回戦のネタが見たい。そう思いました。

そして、3回戦動画公開。ガーベラガーデンそんを見て。僕が感じたのは、「安心」でした。
良かった。ガーベラガーデンさんは最高に面白い。それを再認識させられました。素人の僕の目から見ても分かる、一つ一つこだわりの詰まったフレーズの数々。月並みなことしか言えませんが、とにかく最高に面白かったです。

最後になりますが、改めてM-1グランプリお疲れ様でした。最高に面白かったです。これからも、ガーベラガーデンさんは僕の憧れで、目標です。今の僕があるのは、間違いなくガーベラガーデンさんのおかげです。沢山の笑いと夢をありがとうございます。これからも、応援させていただきます。

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