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スペインイメージとスペイン北部

Hola
お久しぶりです。

10/26〜11/1までスペインの北部、レオン、オビエド、バジャドリードに旅行をしていました。

こちらの記事で言っていたように、僕はスペインのイメージが南部に固まっているなと感じていました。そこでスペインの北部を旅行してみて感じたことをまとめていきたいなと思います。

まずはレオン。
いやどこやねんっていうツッコミが入りそうなところですが、スペインのカスティーリャ・イ・レオンの北部、カンタブリア山脈の麓に位置する街です。Camino de Santiagoで知ってる人もいるかと思いますが、巡礼道の途中にある街です。

僕がこの街を訪れた理由は僕の大好きな作家、フリオ・リャマサーレスの出身地だからです。(本当は近くにある小さな村ですが)

街は南部のイケイケムードとは違って、とても静かで、そしてとても寒くて…

郷土料理という郷土料理は食べてないんですけど、レオンはタパスの文化があるみたいで、ここはグラナダにてるなと思いました。その料理は煮込みがメインで、やっぱり寒い土地柄が出ているなと思いました。

ラコン

人は本当に親切で、旅行者だからというのもあるかもしれないですが、受け入れてくれて、とあるバルでたくさん話してとても良くしてもらえたのが印象的でした。

文化的なことはちょっと感じるには難しいくらい短い滞在でした。ただよりキリスト教の威厳が南部よりもあるなと感じました。

レオン大聖堂

レオンで感じた南部との違いは、寒い、街が綺麗(ゴミや犬のフンが少ない)、白人が多い、スペイン語が教科書のような響きをしていると言ったところです。

逆にそれ以外は、郷土料理の差異はありながらも人が優しく、僕がイメージしてたスペインと同じでした。なんならこっちの方が料理含めて好きかも…?

次にオビエド。
これもどこやねんって思うかもしれないですけど、こちらはアストゥリアスという一度もイスラームが入ることがなかった地域の州都になります。

オビエドに入る際、カンタブリア山脈を越えるんですけど、山脈を越えるとどこか見覚えがある景色が広がります。あの乾いたスペインではなく、日本のように緑が生い茂るスペインです。

オビエドは完全にスペインのイメージから遠い地域だと感じました。

それはまず、先ほども言った景色。

街の真ん中にある大きな公園なんですが、見ての通り緑一色。違う国に来たのかなと思いました。

そしてスペイン語。僕はオビエドのスペイン語はなんだか演劇のように感じました。特に"Hasta luego"という1フレーズにも「あ」の発音がしっかり口を動かす「あ」になっているなと。表現しにくいですけど、口をちょっと尖らせていう「あ」みたいな…とにかく感動しました。

食事は煮込みが多いです。レオンのバルでファバダは絶対食べてねと言われたので2回食べました。豆と豚とモルシージャが入った煮込みで、とても美味しかったです。また、カジョスにも本場で初挑戦。本当に美味しかった…

カジョス
ファバダ

そして何よりシードラ。一本3.5€くらいで満足できるのでたくさん飲みました。そしてやっぱり高いところから注ぐんだ!って再確認できたのでとてもよかったです。

最後にちょっと南に戻ったバジャドリード。

ここは特にいうことないかなって感じでした。というのもマドリードに似すぎている。

バジャドリードのマヨール広場

この広場見てもらったらわかると思うんですけど、マドリードなんですよね。

料理はレオンとよく似た感じで、特段いうことはないかなと。

以上、僕のスペイン北部旅でしたが、日本も一つに括れないの同様に、国というナショナリズムで生まれた概念に同一性はないのかなと。国という単位で何事も考えてしまうけど、全ての街は異なるし、スペインでもマドリードとバルセロナではまた全然違うし。「スペインといえば」みたいな言説はメディアの広告としては有用かもしれないけど我々がそれをどこまで信じるのか、そのイメージに踊らされるのか。でもそのイメージで観光客を呼び寄せてそれが経済を回しているのは事実。そしてインターネットでよその国からどう見られているかより簡単に見えてくるこの時代に、そのイメージがどこからやってくるのか、本当にそれだけなのかを考え、節度を持った観光をするのが我々ツーリストの役割なのかもしれませんね。

結論を言うと、スペインは南部でも北部でも楽しい!

Hasta luego

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