自分で自分を演じてはダメ
他者と自分
社会人となると日々自身の向上を求められものである。様々な人に揉まれる中で自分に対する要求も多くなる。
その中で求められる人物でなければ、会社という組織内においては生き残っていけない。要求される人物像、自分が求める人物像、実際の自分。これらのバランスを保たないとメンタルは崩れてしまう。
性格というものは本来生まれ備わっているものであるが、根本的な性格というものは生涯変わることはない。これを土台とするならば、その上に構築する物が備わっていき、修正されながら日々向上するものである。
自分がどういう人物なのか客観的に見ることは難しい。他者からの指摘などによって気付くものである。
現代においては自分に対する批判などを前向きに認識する人は少なくなったように思える。批判的なことを言われると拒絶反応する人が多いと僕は思っている。他者からの批判を聞き入れ認識し、その批判が正しいかどうかの判断をする前にアレルギー的に拒絶している。つまり、自分は正しい、間違っていないと最初から考えてるのである。こういった反応は社会生活において協調性を失ってしまう。
協調性を大事にする日本人
日本人は協調性を大事にする。あらゆる場面で人がこうしているからこうするというようなことが多い。それは社会生活を営む上で重要である。
しかしながら、事業を立ち上げ、成功するカリスマ的経営者はこの限りではない。成功には独自の創造性が必要であり、協調性というしがらみはそれを阻害する要因になりかねない。
人並みの人生を歩むことに満足していては、生涯人並みの人生である。自分自身が社会的地位、精神面、経済力を他者と比較し、それ以上を求めるならば、むしろ協調性は妨げとなってしまうことがある。
自分を大切にする
一番重要であることは、「自分を大切にする」ということ。先に述べたように、他者からの要求、自分の理想、実際の自分。自分の理想とする性格が本来の自分と乖離が大きくなると本当の自分は誰なのかを見失ってしまうものである。理想としてそうなりたいからそうでなければならないとなったときが危険で、理想と自分との乖離が生じる。自分がどの立ち位置か客観的に見る力が重要であり、それらが安定した自分作りを行えると思う。