戦慄のトマトパンチ物語
戦慄の始まり
それは1本の電話から始まった。
「トマトの相場が崩れて本当にやばいんや。。。知恵を貸してくれんか。」
ポンカン10トンチャレンジを見ていてくれたのか、そんな問い合わせをいただいた。地域からこうして頼ってもらえるのは素直に嬉しい。
できるできないじゃなく、行動を起こすことで、色々なことに繋がるということを学んだ高畑は、今回も即答で「是非やりましょう!」と、立ち上がったのであった。
この時の僕は知らなかった。
この決断が、戦慄の物語に繋がっていくことを・・・
衝撃の出会い
翌日、トマト農家・冨田農園さんを訪問した。
海部川のほとりに構えたハウス。
平成の名水百選に選ばれた水で育ったトマト。美味いに違いない!
そんな想像に心躍らせて早速事務所に足を運んだ。
えっ・・・
いやいや・・・
(金のネックレス・・・)
(パンチパーマ・・・)
背中に"とまと"の文字・・・(もしかして地肌にも彫られているのでは・・・)
「そこ座り。」
完全に間違えてしまった。
ヤ◯ザの事務所に踏み入れてしまった。
これは1人で来るべきではなかった。。。
赤いトマトと白い粉
「ネット販売とかもやり始めたんやけど、さっぱりでなぁ・・・」
(話が入ってこない・・・)
「ふるさと納税の返礼品にも選ばれてるんやけどなぁ・・・」
(海陽町のアウトレイジだ・・・)
「うちは水耕栽培じゃなく、先代から受け継いできた土での土耕栽培で・・・」
(せ、先代・・・歴史ある組のお方なのか・・・)
「食べてみ」
(やばい!リアクション次第でドタマぶち抜かれるやつ・・・!)
31年の人生で知っている。僕はこういうリアクションを求められる系が最も苦手であることを。
セルフ嘘発見器のように急激に薄っぺらい発言しか出てこなくなるのである。
もう少し生きていたかったと思いながら、最後の晩餐になるであろう差し出さられたトマトを口に運ぶ。
・・・
・・・(あれ?甘い。ふつーに美味いぞ。)
「美味しいです!正直、トマトって水っぽかったり、味が薄かったり、青臭かったりで、当たり外れあるなと思ってたんですが、これ甘くて美味しいです!」
(あれ、ちょっと笑った!?)
「これつけて食べても美味しいんよ。」
でたーーーーー!!!!
絶対ダメなやつ!!末端価格◯◯万円とか言われるやつ!
お父さん、お母さんごめんなさい。もう僕は後戻りできないかもしれません。
「ん、美味い!(普通の塩だった)塩のお陰でトマトの甘さがより引き立ちますね!」
(めっちゃ笑った!!?)
「嬉しいなぁ!そういってもらえるんが楽しみでやってるんよ。こないだもわざわざこのトマトが美味しいって言って7箱も買っていってくれた人がいて・・・」
・・・
めっちゃいい人やん。
めっちゃかわいいやん。
仔犬のように見えてきた。
この見た目で、消費者の声の1つ1つが嬉しいとか、
ギャップ萌えすぎるでしょ。
冨田農園のトマトとコロナ
冨田さんの屈託のない笑顔に、高畑の心のバリアは一気に解き放たれ、やっと話が入ってくるように←
そんな冨田さんのトマトは、昨年比で50%もの値崩れを起こしているそう。
コロナはAクイック的なスピードで被害を及ぼす時もあれば、トマトのように時間差アタックをしてくる時もある多彩なウィルスでいらっしゃるご様子。(去年の同じ時期は特にそんなこともなかったと)
スーパーの店頭価格はそんなに安くなっている気がしないのだが、販売ルートによって生産者に大きなしわ寄せが来ている模様。
これはポンカンの時も類似ケースであった。
食べる人が減ったのではなく、適正な価格で届かない
という状況。
1つ1つの経験がとても活きてくることを実感。
トマト10,000玉チャレンジ🍅
ということで、立ち上げました。
海陽町・冨田農園のトマトの最盛期は4〜6月ということで、
収穫予定の10,000玉の大玉トマトを全国にお届けします!
(どこか寂しげな冨田さん・・・)
アグリテックでもよく注目されるトマトですが、
水耕栽培ではなく、昔ながらの土耕栽培で手間暇かけて作っている。
土耕栽培の方が収穫が安定しづらい分、味が濃厚になるとのことで、
確かな技術伝承とトマトに込められた想いが感じられました🍅
屈託のない笑顔の冨田さんのトマトを是非ともご賞味ください♪
ポチッとお願いしますー🍅!
(この物語は、高畑の妄想が大いに反映されております🙏)