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僕の父

僕の父親の話。

突然ですが、僕は父が歩いた姿を見た記憶がありません。

父は僕が物心がつく前に「ギランバレー症候群」という病気にかかり

その中でも珍しい後遺症が残り下半身不随になりました。

とは言え僕は父の弱々しい背中を一度として見た事がないのです。

そんな父の話を今日はします。

病気になった当時父は芳香剤を作る

町工場の社長をしていました。

しかし、人が良い父は仕事がない高齢者を雇っては手助けをしていたので経営はギリギリでした。

母から言わせれば人が良すぎて社長としてのセンスは無かったそう。

しかし、父は病気になってからも従業員の為に工場を続けました。

車を改造して手でアクセルやブレーキを踏めるようにして車椅子で営業に走っていました。

結局、赤字が続き工場は他の方に引き渡して倒産したのですが、

落ち込むのも早々に父は福祉の仕事斡旋から

駐輪場の管理の仕事を見つけてきて直ぐに働き始めました。

そんな父のおかげで僕は好きな野球を

続ける事ができ学生時代を楽しんで過ごす事ができました。

今思えば、父の葛藤は凄まじいものだったと思います。

でも、子供には弱い所を絶対に見せない

僕が悩んだ時は誰よりも先に気づいて優しく包み込んでくれました。

そんな父の背中を見て僕は育ちました。

そんな父の足を治したいという想いもあり

僕は整体師になりました。

道半ばで、整体の道を休んでMLMをすると宣言した時も否定するでもなく

【お前が選んだ道なら思いっきりやってみろ!】

と背中を押してくれ

失敗した後も

【失敗したなら人生に活かせばいい】

と諭してくれました。

今でも実家に月1で子供を連れて行った時に

【頑張っているか?なんかあったら力になるからな】

と言ってくれます。

そんな父の歩く姿を僕は見た事がありません。

でも、誰よりもたくましい背中をずっと見続けてきました。

父のような父に僕もなります‼︎

最後までお読み頂きありがとうございました‼︎

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【仲間と作る本とは】
Twitterで出会った仲間からそれぞれの感謝、感動のエピソードを集め一冊の本にし、その売り上げを東北の震災で被害にあった子供たちに寄付をしようと2019年9月に第1弾を出版。この本はそれに共感し集まった第2弾のメンバーによって作られた、ノンフィクションのエピソード集です。

第1弾の仲間と作る本はこちらで読む事ができます。




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