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【GGST】ソルは強化しかされないって本当?⑤~シーズン3後編~
はい、どーもどーもたくさんです。さて今回は、『ソルは強化しかされないって本当?』のシーズン3後編をやっていこうかなと思います。前回から少し時間が空いてしまい申し訳ありません。
Ver.1.33、そして先日行われたVer.1.38アップデートによりシーズン3初期から環境がどのように変わったか?といったところを見ていこうかなと思います。
あと余談なんですが、Ver.1.38アップデートで「シーズン4」が始まったと捉えている方もいらっしゃるかと思いますが、今回のアップデートのバトルバージョンは3.03となっているため、この記事ではこのアップデートまでをシーズン3として取り扱いたいと思います。あしからず。
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ディズィーの参戦も含め、どのような調整が施されるのか今から楽しみですね。
1.Ver.1.33アップデート(2023年12月8日実施)
(1)ワイルドアサルトの調整とその影響
前回取り上げたように、ワイルドアサルト(WA)の追加によって大きくそのゲーム性が変わってしまったGGST。新環境での戦法が確立していく中、プレイ人口は割と顕著に減少していきました。
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そんな様を見て「さすがにこれはまずい」と開発陣も思ったのかは分かりませんが、シーズン3突入からおよそ3か月という早いタイミングでバトルバランスの調整が入りました。
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詳しい調整内容については過去に投稿していますので、気になる方はご一読いただけると幸いです。
このVer.1.33アップデートによりWAをはじめ、各所に細かく調整が入ったのですが、
特に注目すべきなのは、
・WAのバーストゲージ減少量が少なくなった
・ポジティブボーナスの効果時間が短くなった
この2点になるのではないでしょうか。
WAで壁を割り、相手のバーストを封じて起き攻めをしながらポジティブボーナスでリソースを回復、そして再びWBを狙う。そんなシーズン3初期で猛威を奮った動きがしづらくなりました。
これによりWBを発生させる技を状況に応じて変化させる必要が生まれ、壁を割らず画面端を継続した攻めなんかも再び見直される形になりました。
しかしながら、ポジティブボーナスによるテンションゲージの増加スピードが上昇したことで、リソースが回復するまで逃げ回るような動きは減ったものの、ロマンキャンセルを複数回使用するような崩しは仕掛けやすくなった側面もありました。
弱体化したソルの動画です pic.twitter.com/WVcCWvoBI7
— たくさん (@kaizi8kaiji) January 3, 2024
結局はWAで壁を割ったほうが強いのは変わらなかったと思います。まあでも、シーズン3初期に比べれば一方的な展開は減ったし、リソースの確保に偏重した歪な立ち回りは改善されたように思います。
そのためWAによるスピーディな攻めはそのまま、しかし他の選択肢も活きるようになったイメージですね。シーズン3初期と比べれば遊びやすいゲームになったんじゃないかなと。
そしてシーズン3そのものへの私の所感ですが、WAが追加されたことで、より攻めの強さが強調され「やられる前にやる!」といった積極性をこれまで以上に求められるゲームになったと思います。
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ディフレクトシールド(DS)の性能がWAに比べて控えめだったり、ネガティブペナルティでテンション&バースト全ゲージ没収されるようになったりと、これも意図的な調整なんでしょうね。
(2)ソル個別の調整と変化
ソル個別の調整内容に関してはこれも過去記事で解説しているため詳しくは触れませんが、結果から言えば前Pと地上ブリンガー、空中リボルバーの3つが弱体化しましたが、全然なんとかなるレベルでした。
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実際、弱くなったのは弱くなったんだと思いますが、弱体化されたとはいっても、
「以前からやろうと思えばやれたけどわざわざやらなくてもよかったことをやる必要が出てきた」
というだけで、そこまで厳しい状況に追い込まれたわけではなかったんですよね。
しゃがみK>前P>リボルバーに代わるコンボの模索、HSヴォルカを使用した高火力コンボの見直しなど、純粋に出来ることが増えたわけではありませんが、工夫によって動きの幅を広げる機会を得られたとも言えます。
とはいえ、さすがにシーズン3初期ほどの力は無くなってしまった感はあります。簡単で強いだけではなく、きちんとしたテクニックや知識も求められるようになった形でしょうか。
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(3)新キャラアバ&スレイヤーの追加
シーズン3開幕と同時に追加されたジョニー、そして前述したようにVer1.33ではエルフェルトが追加され、続くアップデートで2024年3月にA.B.A、
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2024年5月にスレイヤーが追加されました。
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アンケートで追加を熱望されていた人気キャラが立て続けに参戦したことや、24年3月にはシーズン4の開発が発表されたことで、なんとなく皆が抱いてた「GGSTはシーズン3で終わるんだろうな」という空気が払拭され、プレイヤー人口も回復していくことになります。
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ただその一方で、エルフェルトに続いて追加されたアバとスレイヤーについては正直どうかなあ?と思わなくもありません。「第4回 強いキャラって誰だ?」の記事で述べていることなんですが、あまりにもこれまでに追加された新キャラと比べて強いんですよね。
けっこう昔の話ですが、スーパーストリートファイター4のアーケードエディション(AE)が出た時に、新キャラのユンヤン(+旧キャラのフェイロン)が強すぎて、ゲームバランスが崩れてしまったことを思い出してしまいました。
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逆に新キャラは弱くてもいまいち面白くないですから、本当にその辺りのバランスを見極めるのは難しいんだろうなあと思います。今後これらのキャラも含め、どのような調整が施されていくかは要注目ですね。
2.Ver.1.38アップデート(2024年7月22日実施)
そしてラスベガスで行われたEVO2024の後、シーズン4で追加されるキャラ4名の発表、単なる団体戦とは異なる新モード3on3モードの詳細発表とβテストの告知がされ、
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さらに大会直後の7月22日にVer.1.38アップデートが実施、バトルバランスの調整が行われました。
(1)Ver.1.38の全体調整内容
今回はマイナーアップデートと銘打たれている通り、個別の調整を受けたキャラは「アクセル、ポチョムキン、ザトー、テスタメント、ベッドマン、ジョニー、エルフェルト」の7名しかおらず、その他のキャラは全体調整に沿うような形での変更に留まりました。
そして、その全体調整において大きく変わったのが
・WAの弱体化
・無敵技のロマンキャンセル削除
この2つです。個別に色々と各色のWAに弱体調整が入ったわけですが、最も大きい変更点は「WAで壁を割っても有利状況を作れなくなった」ことでしょう。その他の技と同じように相手が受け身を取るようになり、その後の状況が5分になりました。
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有利になるのは翻って覚醒必殺技後のみになりました
それだけテンションゲージを温存して起き攻め出来ることが強力だったということなんでしょうが、それだったら最初からそんな効果付けなきゃ良かったのにと思ったのは私だけではないんじゃないでしょうか。
少しネガティブなことを言ってしまいますが、色々と新規に追加された要素に対して思考錯誤しながら適応したプレイヤーの努力を無に帰すような真似はしないでほしいかなあと。それだけシステムの追加による調整は難しい、てことなんでしょうが。
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そして無敵技ととばっちりをくらった梅喧の柊のRC削除。まあこれもしょうがないのかなあと思わなくもないですが、昇竜パなしが貴重なダメージ源となっている私のようなプレイヤーには痛い変更点です。
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削除なんてありえない!!(老害感)
その代わりにノーゲージの無敵技は打撃無敵以外に投げ無敵も付与され、RC不可以外は過去作同様の完全な無敵技となっています。
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切り返し能力自体は向上しています。
このようにGGSTが2021年にリリースされてから、またシーズン3に突入してから続いていた特徴的なシステムにも大胆に手が加えられたVer.1.38アップデートによる調整。
おそらくこれらは次のシーズン4で行われる予定の大規模アップデートに向けての前準備的なアップデートなのではないかと思います。次のバージョンではGGSTの根本的なシステムなどにも手が加えられる可能性があるのではないでしょうか。
(2)Ver.1.38のソル
そんなわけで、シーズン3から大きな戦力となっていたWA、そして稼働開始からこれまでずっと切り返しの要であったSヴォルカが弱体化したソル。これらの影響は大きく、さすがのソルもこの調整でだいぶ大人しくなった…わけでもありませんでした。
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これまた過去記事で変更点については詳しく話しているのでもしよければ読んでいただければと思います。が、まあ簡単に結論だけを言うと、個別の調整で弱体化をくらっていないので、他キャラと差をつけられたわけではないっていうのが大きいんじゃないかと。
そして無敵は無くなったものの、HSヴォルカの性能が色々と変わり新たなコンボが可能になったこと、
そういや青RC>HSVVを全然実戦で使ってないなと思いまして
— たくさん (@kaizi8kaiji) August 29, 2024
う~ん、これならなんとか狙える場面もありそう、かな pic.twitter.com/hUF6OBSRoH
ブリンガーCHからの青RCHSVVコンボ
— たくさん (@kaizi8kaiji) September 1, 2024
赤RCより少しダメージが上でヒット確認出来るのが良い点、ただちょっとムズいかも pic.twitter.com/07obKbElmO
HSVVコンボおまけ
— たくさん (@kaizi8kaiji) September 5, 2024
これまでジャンキャン黄キャンガード後はリボルバー安定だったけど、補正が緩くなった今VerではHSVV始動でもいいんじゃないかというお話
300近く減るのはデカいけど、密着かつダッシュ慣性付きの近Sや立ちKからでないと届かないので注意 pic.twitter.com/5pmcCOwwRL
そしてけっこうソル側としてもイヤだった白WAが弱体化され、ガードクラッシュが無くなるどころか立ちKで反撃が確定するようになったことなども理由でしょうか。
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色々と考えるべきことが増えたり、個別に強化されたキャラなどとの対戦では苦労する場面もありますが、最終的にはなんだかんだで強キャラという立ち位置は変わらなさそうだなあと思っています。
3.まとめ
さて、気が付けば長い時間をかけて「ソルは強化しかされなって本当?」のシリーズを続けていたわけですが、いかがだったでしょうか。当初はもっとサクッと終わらせようと思っていたんですが笑
そして改めてバージョンごとのソルの調整内容を振り返ってみて思うことは、「ソルは弱体化されていないわけではないけど、強化調整が同時に入っていることが多い」ってことでしょうか。
稼働初期では短すぎて使いものにならなかった足払いは低姿勢かつ長く優秀な足払いになり、平凡だったしゃがみKも今や最速発生の強技になっています。
なので、結論としては部分的に見れば弱くなったところもあるけど、その分出来ることが増えているため、ポテンシャルが非常に高い水準で保たれているキャラなのがソル、といったところなのかなと。
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各バージョン毎の差異はあれど、リリース直後からこれまで、ずっと上位にあり続けたキャラであることは間違いないでしょう。そう考えると格ゲー界においても珍しいキャラなのかもしれませんね。大抵は途中で弱体化をくらいガクッと落ちたりすることが多いですから。
はい、それでは非常に長かったこのシリーズもいったんここで終了となります。お付き合いいただいた方はありがとうございました。シーズン4以降に関してはどうしようか悩み中です。うーん。
新作アニメシリーズも発表され、まだまだ展開の止まらないギルティギア。
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いずれにせよ、これからもGGST絡みの記事は投稿していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。それではまた次回の記事でお会いしましょう。ではまた。