結局アケコンのボタンって何がいいの?
どーもこんにちは、API制限が恐ろしくてツイ廃を卒業しつつあるたくさんです。
ちなみに良い雑談のネタになるかなと、職場の若い子にこの話題を振ってみたところ
「Twitter?やってません」
「API制限?知りませんでした」
と驚くほどに盛り上がりを見せずに会話が終わりました。その後「お前らは本当に遅れてる!バーカバーカ」と罵詈雑言を吐きかけて逃げたのは秘密です。
さてそんなたくさんが職場で避けられてるのではという疑惑は置いておいて、今日は私が今まで使用してきたアケコンボタンの感想や、結局何のボタンが一番良いの?っていう格ゲーマーなら一度は抱くであろう疑問に対しての、私の考えなんかを話していきたいと思います。
そういえば5月にオススメの市販アケコンを紹介する記事を書いたばかりなんですが、スト6効果かアケコンの値段が高騰しており正直今買うのはやめた方がいいくらいの状況になっています。
中途半端に高いお金を払って市販アケコンを買うよりも、自分の好みに合ったアケコンを自作するなりカスタムオーダーした方がマシまである状況ですので、そういった際のアケコンボタンを選ぶ時に参考にしていただければ幸いです。どうかよろしくお願いします。
1.三和電子ノーマルボタン
アケコンのボタンと言えばコレ。ゲームセンターでも使用されている業務用ボタンで、ぶっちゃけこれさえ付けておけば間違いないんじゃないでしょうか。値段も手ごろですし。
元々の作動点(スイッチONになるまでの距離)も0.85mmと短く、以前紹介したショートストローク化などの改造も容易に行えるため、性能を求める人にもピッタリかと。
唯一問題があるとすれば静音性に欠けることくらいでしょうか。静音タイプのものを使ったり、静音シートを中に挟んだりすることで対応できますが、性能や押し感自体は異なるため注意。
あとショートストローク化した三和ボタンはそれ相応に誤動作の可能性が高くなる点は注意が必要です。一長一短ではあるため、自分の好みに応じてカスタマイズしていくのがいいんじゃないかと思います。
2.三和電子クリアボタン
同じ三和電子ですがあえて分けてみました。というのもししょーに教えてもらったんですが、どうもノーマルボタンより反応が遅い疑惑があるらしいんですよね、クリアボタン。
確かに言われてみればノーマルボタンとそもそも構造が違います。二重構造になっているため、その分ロスが発生しているのではないかという話らしいです。
この辺りは具体的に数値を測ったわけではないのであまりはっきりしたことは言えないのですが、実際にノーマルボタンとクリアボタンでは使用感が異なるため、そもそも同じ三和電子のボタンとして考えない方が良いのかもしれません。
ただ、アートワークを入れることが出来て、見た目に鮮やかな仕上がりになる点は良いと思います。色の組み合わせや全体のカラーを考えるだけでも楽しく、凝ったデザインにすることが可能です。
そして、そもそも「そこまで気にするほど差が出るのか?」という問いに対しても、私としては「多分そうだと思うけどよく分からない」というあいまいな答えしか返すことは出来ないので、あまり気にする必要は無いのかもしれません。
3.セイミツボタン
次に紹介するのはセイミツのアケコンボタンです。スト2などのカプコン初期の格闘ゲームで採用されていたとのことで、今も愛用されている方が多いボタンですね。
そんなセイミツボタンですが、以前セイミツのレバーは種類が多いという話をしたことがありましたが、実はボタンも色々な種類が存在しています。
私は全てを試すことが出来たわけではありませんので、最もメジャーなPS-14系統のボタンについて語りたいと思います。
まず、セイミツボタンの特徴はその「押し感」です。三和電子に比べしっかり押せて打鍵音が大きいです。以前ウメハラさんが配信で「ゲームの面白さの根源はボタンを押すことにある」と語っていたことがあるんですが、確かにセイミツボタンは押しているだけで楽しいです。
三和電子のボタンに比べて高級感があるとでも言えば良いのでしょうか。しかし、しっかりした押し感ということは裏を返せば作動点は三和電子よりも深い(1.31mm)ですしストロークも若干長い(とは言っても0.16mmしか差は無い)ということになります。
まあそれでも他には無い確かな魅力があるボタンだと言えるんじゃないでしょうか。押し感だけなら私もセイミツボタンのが好きですね。私なんかでは反応速度の差を実感することも無いので、好みで選んでもいいと思います。
ちなみに、アタッサさんでショートストローク化したセイミツボタンが販売されているため、反応速度にこだわる方は検討してみてもいいんじゃないかと思います。
4.クァンバグラビティKSボタン
続いてはクァンバのグラビティKSボタンです。22年の6月に販売開始された新しめのボタンで、0.8mmの作動点が売りのメカニカルスイッチを採用したボタンです。
種類も豊富でアートワークを挟むことも出来、静音性にも優れているという高性能なボタンです。
さらに、通販ではいつも売り切れ状態が続いているゲーマーフィンガーと違い、安定して購入することが出来るという正にパーフェクトなボタン、だと思ったんですが…
反応が良すぎるためなのか、強く押すと隣のボタンが誤反応することがあるという割と致命的な欠陥を抱えています。
私もけっこう長いこと(半年くらい?)使っていたんですが、P(パンチ)を押したはずなのにK(キック)ボタンが反応するなんてことがたまに起こり、それでコンボをミスったり、意図せず膨大な隙を晒してしまったりすることがありました。困る。
あまり強くボタンを押さないようにすれば大丈夫らしいんですが、とっさに押す時は難しいかなと。他に聞いた話では、誤反応はボタンを押した時の振動で起こるため『Victrix Pro FS』のように金属で出来た頑丈なボディのアケコンなら、振動がほとんど無いため誤反応が起こりにくいらしいです。
まあ毎回誤反応するわけでもないので、普段少し格ゲーで使うくらいなら問題ないと言えば問題ないとは思います。ただ、あえて今このボタンを選ぶか?と聞かれたならNOですね。たまにとはいえ、誤反応するということは思い返すとけっこうなストレスになっていた気がするんですよ。
ですので、ゲーマーフィンガーのボタンが手に入りにくいからと、代替としてパッと見同じようなコンセプトであるこのボタンを購入しようとするのは正直あまりオススメ出来ません。
というかよく考えると0.8mmのアクチュエーションポイントって三和電子のノーマルボタンとほぼ変わらないですからね。ちなみにストロークに関してはゲーマーフィンガーよりも短いらしいですが数値は分かりませんでした。
総じて”惜しいボタン”という感想でしょうか。
5.HAYABUSAボタン
HORI製のアケコンに標準搭載されているボタンです。RAP.VやRAP.N、ファイティングエッジ刃やファイティングスティックαなどは全てデフォルトで隼ボタンになっています。
一番の特徴は薄いこと。ずらし入力がやりやすく、反応も速いと思います。レバーレスの移動入力なんかにも向いてるんではないでしょうか。パチパチとした押し感も個人的には好き(うるさいけど)。
その反面、ボタンの薄さ故に押したつもりが無いのに反応してしまうなんてこともありますが、慣れればなんとかなるレベルではあります。
欠点はやや耐久性に欠け、打鍵音がうるさい点でしょうか。あと三和電子やセイミツのボタンと比較すると少し安っぽく感じます。そしてボタン単体で販売はしていない(海外では販売しているらしいです)ため、入手手段が限られてしまうのも難点です。
余談ですが、HORIオリジナルのHAYABUSAボタン&レバーは格ゲーマーからの評判がよろしくなかったりします。該社で有名なリアルアーケードProシリーズは3まで三和電子やセイミツのレバーとボタンが採用され好評でしたが、リアルアーケードPro.V4 隼からこのHAYABUSAユニットに変更され、それまでのユーザーの反感を買った形です。
まあ「リアルアーケード」を謳っている商品で採用されているレバーやボタンが「家庭用オリジナル」のものだったら批判されるよなーと思わなくもありません。
ただそんな経緯があった分、正しい評価を受けられていないレバーとボタンのようにも思います。冷静に性能だけで見れば決して悪いものではないんじゃないかと思います。
私のようにゲームセンターのレバーとボタンに慣れてしまったようなプレイヤーでもなければ、特に問題ないんじゃないでしょうか。
6.ゲーマーフィンガーボタン
最後はゲーマーフィンガーのボタンです。プロゲーマーも使用されているなど、現行のアケコンボタンとしては一番人気のあるボタンかもしれません。
ただこれ、最初に言っておきたいんですが決して一番速いボタンというわけではないです。
ゲーマーフィンガーのボタンはよく上記のような説明をされていることが多いんですが、
と、アケコンボタンに求められるものを網羅しているように聞こえます。しかし、この説明はあくまで「メカニカルスイッチ」のことを指しているものなんですよね。
この辺りは「メカニカルスイッチとは?」についての説明が必要になってくるので簡単にまとめると、
ということみたいです。ようするに他のアケコンボタンと比較しているわけではないんですよね。
実際、三和電子のノーマルボタンと比べても
と、三和電子の方が優れていることになります。これは「銀軸」の数値なのでゲーマーフィンガーのボタンだと多少違いはあるかもしれないですが、少なくとも数値が逆転するようなことはないでしょう。
であればゲーマーフィンガーのボタンが優れている点は何なのか?ということになりますが、それは
といったところになってくるかと思います。静音性はアケコンの直接の性能ではありませんが、家庭で使うのであれば決して無視することが出来ない要素です。非常に打鍵音が小さいのは評価できる点です。
また、グラビティKSボタンのように誤反応することもありません。軸の交換を行うことで長く使うことも出来、単純な押し感もゲーマーフィンガーの方が私は好きですね。
そして好みの押し感の軸やスプリングにカスタマイズすることも出来ます。ショートストローク化すれば反応を上げられますし、独自のデザインとカラーバリエーションが豊富で、自分の好みのアケコンに仕立てられる点も評価出来ます。
難点としては、そうした利点が弱く見えるほどに値段が高いこと。あと品薄のためなかなか手に入らないことでしょうか。私個人の意見としては、好きだけど無理して使うほどのものでもないのかなー、というところでしょうか。
7.まとめ
さて、今回はアケコンのボタンについて語ってみましたがいかがだったでしょうか。
そして、今回の記事のタイトルである「結局アケコンのボタンって何がいいの?」という疑問への私の答えなんですが、
ということになるんじゃないかと思います。いやこれテキトー言ってるわけではなくて。
例えば高速入力出来るボタンはその反面、誤入力する可能性が高くなります。静音性も必要な人もいれば別に気にしなくていい人もいるでしょうし。
なら自分の好みで選んでいいんじゃないかと思うんです。勝敗に影響を及ぼすほどの性能差も、よっぽど上手い人同士の対戦でもない限りは無いでしょう。
まあそれでも強いて言うならば、
「理論値とコスパなら三和電子」
「静音性ならゲーマーフィンガー」
「押し感ならセイミツ」
といったところになるんじゃないかと。サムドクサのボタンなど私が使用したことの無いボタンもありますので、自分に合うアケコンボタンを探すのも楽しいんじゃないでしょうか。
今後も色々新しいボタンは販売されていくでしょうから、アケコンと合わせてチェックしていきたいと思います。それではここまでお付き合いいただいた方はありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。ではまた。
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