アケコンをカスタムした話④~『ファイティングエッジ刃』編~
どうもこんにちは、来月の健康診断が嫌で嫌でしょうがないたくさんです。というわけで今回は、実質一ミリも進まなかった前回の記事から一転華麗なるラストに向けて邁進していきたいと思います。
とりあえず今回やる作業の流れとしては、
といった感じです。もちろん主目的は『OTTO DIY V5』への再挑戦なんですが、色々あれやこれや詰め込んだ結果こんな感じになってしまいました。
まあこれでも自作アケコンを作成している方などからすればまだまだ初歩的な作業ばかりですが、私のアケコンカスタム歴の中では何気に一番の作業量ですね。
ただ聞いた話によれば、ファイティングエッジ刃の入力遅延は市販アケコンの中ではトップクラスに小さいらしいので『OTTO DIY V5』やゲーマーフィンガーのボタンが自分に合うようなら今後私のメインアケコンになる可能性もあります。やる価値はあると言えるでしょう。
1.ファイティングエッジ刃を分解する
では早速やっていきます。
これは余談なんですが、今回ファイティングエッジ刃の天板交換をするにあたって例のごとくネットで予習しようとしたところ、RAPVのようにブログ等で紹介されている方を見つけられませんでした。
まあそんなにやり方が変わるわけではないと思うんですが、ちょっと不安に思うところもあったり。とりあえず分解していきます。
やはり同じHORI社製のアケコンなのでRAPVの時と大体は同じでした。違う点は左側、中央、右側と底面が3つに分かれていたことと、天板の下地パネルが固定されていないことでしょうか。
ここまで分解してようやく天板を取り外せました。下地天板は中央2つのネジ穴で天板と一緒に固定されていたみたいですね。
というか下地天板が全面をカバーしていないのが驚きです。オプションボタンは右上に付けるのですが、天板に直挿しする形になるのでアクリルに変更するときは要注意ですね。
では次に天板を交換していきましょう。
2.天板を変更する
まず、今回天板を変更するに当たって用意したアートワークがこちらです↓。
今回はアートワークを全てボタンに挟んでいく予定ですので、レバーやボタンの位置を避けず、あえてド真ん中に配置しました。そして背景色を黒にしてアケコン全体の色合いを黒一色に統一。オシャレ感()を演出します。
ちなみにこれもアケ魂さんで印刷していただいたんですが、今回はちょいお高めのセミグロスペーパーにしました。そして届いたのがこちらです。
あとの流れはRAPVと同じです。アートワークの上に一緒に注文しておいた専用のアクリルパネルを敷き、ネジで固定していきます。
ただ、ファイティングエッジ刃の天板を留めているのは普通のネジでは無く「六角ネジ」です。これがけっこう振動で外れたり、そもそもドライバーで外せなかったり、錆びやすかったりと色々と使い勝手が良くないんですよね。
まして今回は6個中4個のネジが紛失していたので、八幡ねじさんで売っているこのネジで代用しました。
出来ればアートワークに合わせてネジも黒などに塗装すればよかったんでしょうが、気付いたのが後だったので今回はそのまま使います。
で、写真を撮るのを忘れていたんですが、特に問題も無く取り付けできました。気を付けたことといえば、前回の反省を生かしてアクリル板を割らないよう、ちゃんとワッシャーを使ったのとネジをあまり強く締めすぎないようにしたことくらいでしょうか。
3.ボタンをゲーマーフィンガーに変更してアートワークを挟む(失敗)
続いてゲーマーフィンガーのボタンを取り付けていきます。
はじめにアートワークを挟むべくボタンを分解します。細めのマイナスドライバーでクイっと押し上げてやるだけで簡単に分解出来ますので、スイッチの交換なども簡単に出来そうでした。
ここまでは順調です。
…しかし、ここで問題が発生しました。
分解したゲーマーフィンガーのボタンを確認したところ、なんとアートワークを挟み込むことが出来ないことが分かりました。
見かねたアケコン神に教えていただいたところ、どうも『エンベッド』という種類のものしかアートワークを挟むことが出来ないみたいです。
非常に困りました。
10分くらいアートワーク無しでボタンを取り付けてしまうか真剣に迷いましたが、今回のミクさんのアートワークはとてもじゃないけど許容出来ないくらい穴だらけです。なぜあんなデザインにしてしまったのか、かと言って他に使えるボタンなんて…
そういやあったわ。
そう、これはファイティングスティックαで使っているクァンバのグラビティKSボタンのスペアです。ゲーマーフィンガーのボタンを使うという今回の大きな楽しみの一つを失ってしまいますが背に腹は代えられません。
やや分解がめんどくさいのですが、今回は予定を変更してこちらのボタンを使用することにしました。
けっこうこれで精神にダメージを負ったので、この後の作業の写真を撮れていませんw
アートワークはゲーマーフィンガー用のサイズでカットしていただいていたので少し不安でしたが、なんとか挟み込むことができました。予備のボタンって大事。
せめてオプションボタン用に買った24mmのゲーマーフィンガーだけは付けておきます。
あと今回はたまたまそうなっただけなんですが、はめ込み式のボタンよりも↑のボタンのようにネジ式のボタンの方がアクリル板に直接付ける際は割れにくくて良いみたいです。下地のある部分であればはめ込み式でも特に問題はありませんでした。
4.レバーに『OTTO DIY V5』を取り付ける
そして最後にして最大の山場です。傷心の中『OTTO DIY V5』へのリベンジに挑みます。今回このために再度新品の三和レバーを購入しておきました。準備は万全です。
まあ前回の記事で言っていたように、三和レバー用の鉄板は別途購入しておいたので今さら無理してネジを外す必要も無いんですが、ネジ山に敗北したままでは私の自尊心に関わるので出来れば完勝したいところ。
アケ魂さんのアドバイスに従ってドライヤーもしっかり準備、鉄板が熱くなるくらいあたためて、
そして間を置かずプラスドライバーを垂直に立て、押す力8:回す力2の適切な力でネジを回せば…?
やっぱりダメじゃねーか!!
左右2つまでは上手くいったんですけどねえ…。多分私は一生上手く出来ない気がします。
ま、まあこれは想定内です。気を取り直して別途購入しておいた平鉄板に『OTTO DIY V5』を取り付けていきたいと思います。
んでここからの作業も詳しく紹介しようかと思ったんですが、ぶっちゃけアケ魂さんのこのページを見てやっただけなんでざっくりダイジェストにします。
勝った…とうとうワイは『OTTO DIY V5』に勝ったんや…
後は出来上がったこれをファイティングエッジに組み込むだけです。予想外のこともあったのでここまで3時間くらいかかりましたが、ようやく完成です!
5.完成したファイティングエッジ刃
うん、違和感無く出来た方なんじゃないでしょうか。ボタンにアートワークを挟んで本体に付ける際のパズルが少し面倒でしたが、ファイティングエッジ刃全面に広がるアートワークは迫力があって良いですね。
ゲーマーフィンガーのボタンを付けられなかったことだけが心残りですが、冬でも冷たくない&高性能パーツで構成されたハイスペックなアケコンが誕生しました!!
6.使ってみた感想とか
で、簡単に今回カスタムしたアケコンを使ってみた感想も述べておきます。
まあボタンに関しては今現在使っているものと同じなので何も変わりません、と思いきや組み込んだアケコンが違うせいなのかアートワークを挟んでいるからなのか押し感や打鍵音が若干変わったような気がします。そこまで大きくは変わらないんですが何か感覚が違いますね。
それよりも驚いたのは『OTTO DIY V5』です。使ってみてなんですが、まず最初に「レバーが短くなった?」と思いました。恐らく遊びが減ったせいだと思うんですが、合わない人は多分このあたりが窮屈に感じてしまうのではないかと思います。
ただ、私はそれ以上にレバー操作が非常に滑らかになったことに感動しました。そしてGGSTの超必殺技コマンドなどは明らかに今までよりも早く入力出来るようになったと思います。
また、人にもよると思いますがジャンプなどの予期せぬ動作が暴発することもほとんど無かったです。高速の入力が可能になった反面、正確性が求められるようになったとは思いますが、割とすぐ慣れることが出来そうだと思いました。想像以上に良かったですね。
今回は12.5mmのアクチュエーターを使用してみましたが、換装がめんどくさいけどその内13.0mmのものも試してみたいですね。更なる飛躍が可能になるかもしれません。
6.おわりに
はい、私の時間軸では1ヶ月以上かかった『OTTO DIY V5』への換装を主目的としたアケコンカスタムでしたがいかがだったでしょうか。興味を持っていただけた方の反面教師としてお役に立てれば幸いです。
あとゲーマーフィンガーのボタンに関しては、その内逆にファイティングスティックαの方に組み込んでみたりしようかなーと思っています。だとするとそちらのアケコンにも『OTTO DIY V5』を付けたい…ああお金がいくらあっても足りないこれがアケコン沼…。
あ、そういえば全然関係ない話なんですけど、今週末の2023年3月31日~4月2日にかけて大規模な格闘ゲームの大会である「EVO Japan」が開催されるじゃないですか。
その影響か日本のトレンドに「アケコン」が入っていておどろきました。そんなアケコンやアケコンカスタムへの注目度は今後更に高まっていくのかもしれませんね。
にわかにはなってしまいますが、私もアケコンのカスタムは今後もしていきたいと思いますので、少しでも興味を持っていただけるような記事を投稿できるよう頑張ります。
それではここまで読んでいただいた方はどうもありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。ではまた。