タイピング練習のコツは分かっている文章を無意識で打てるレベルにまで繰り返すこと。きっと英語も、あらゆる暗記ものも同じだと思う

最近、暇つぶしとして、タイピングの練習にハマっています。今後、ブログだったり小説だったり、それ以外でも日々のメール返信などで、文章を打つ機会が多く、効率化できると便利だからです。

はじめはタイピングが遅かったのですが、タイピングをしていく過程で練習のコツのようなものが分かってきました。同時にこれは、他の分野でも応用が効くことだと思うのでご参考までに紹介します。

・理解していない状態でのランダム学習は非効率

「繰り返し学習→ランダム学習→実践」というのが一般的な学習法だと思います。各意味は以下の通りです。

繰り返し学習-同じ文章を同じ順序で打つこと、
ランダム学習-先程の文章がランダムに出題されること
実践-未練習の文章を打つこと

私は、いきなりランダム学習から入っていました。「ランダム学習を先にやったほうがまあ、効率が良いだろう」と考えたからです。そこに明確な理由はありませんでした。

しかし、はっきり言って非効率的でした。数日ランダム学習をしていたのですがキー配列を全く覚えることができず、「私にはタイピングの才能がないのかもしれない」と考えるようになりました。文章があまりにも不規則に出現するので、間違えた問題の復習をする機会がめったに訪れず、やっと同じ問題に出会ったかと思えば、その時には必要なキー配列自体を忘れてしまっているためです。

・同じ文章を繰り返すことで覚えられる

そこで一旦基礎に立ち返り、非効率だろうと思いつつも、繰り返し学習から始めることにしました。すると、私の考えは完全に間違っていることに気が付きました。同じ文章を連続して、かつ高速に打つことを意識することで、ほとんどのキー配列がスッと頭に入るようになったのです。


感覚としては以下のような感じです。まず1度目に文章を打つときに「ああ、ここは簡単だな」あるいは「難しいな」と感じる部分が存在します。2回目以降は「簡単だな」と思いつつも、まだキー配列に完全に慣れていないのでタイピングをする間に「簡単」な文章でも注意を必要とします。その間に「難しいな」と思っていた部分のことを忘れてしまい「ああ、また、間違えた」となる。そうなると「簡単な文章」はどんどん慣れていき、「難しい文章」はより強く頭に残り、適度なタイミングで復習できる。このプロセスを繰り返すことで、ほとんどすべてのキー配列をランダム学習に比べて短期間に習得することができました。

・これを英語に応用すると

これを英語に応用すると、例えば音読の練習では、「意味と語順を理解している文章を可能な限り高速で音読してみる」また、単語の練習では「フラッシュカードなどを用いて、意味が50個ほどの単語を何度もクイズ形式で自分に出題していく」などがあると思います。


この時重要なことは、「分かっている文章、単語でも決してトバさないこと」です。分かっている文章や単語が存在しているからこそ、注意が逸れ思い出せなかった問題に対して「思い出す」という過程を生み出すことができるのです。

・適切な文章を繰り返し覚えること。

この様に考えていくと暗記をする際に重要なことは「暗記するのに適切な文章を選択すること」だと言えます。つまり、そこに書いてある文章、あるいは単語をすべて暗記し(キー配列と対応させ)活用することができれば、目標を達成できる(例えば受験に合格できる)と定評のあるものを選ぶ必要があります。逆に言えば、それさえできれば、後はその文章をひたすら暗記していくだけです。


最終的には「考えるより体が反応している」状態になるのが理想です。タッチタイピングができる人の多くは、キーボード-キー配列-文章の並びで文章を入力しているのではなく、りんごの絵を見て「りんご」という単語が思いつくのと同じようにキーボード-文章がダイレクトに結びついている感覚で入力しているはずです。

・1秒後に忘れるものは永遠に思い出せない

もしかしたらこの暗記法は他の人には効果を発揮しないかもしれません。ですが、一つだけ確かなことがあります。それは、「注意を逸した1秒後に忘れるものは永遠に思い出せない」ということです。もっと言えば、暗記とは非常に即効性の高いものです。勉強時間に対して「なんだか今日は身にならなかったな」ということはなく、やったらやっただけ満足感が得られるものです。


そうならなかったら勉強法が間違っているのではないか、と体が無意識に感じ取っているサインだと受け取り勉強法を改善してみましょう。


また、今回は「暗記」の勉強法でしたが、「理解」のための勉強法を別に考える必要があります。私はそちらの理解が非常に遅いためです。みなさんの勉強法をぜひ教えて下さい。


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