軽度スマホ依存症のスマホとの付き合い方
はじめに、多くの人に言いたいのは、スマートフォンやネット環境は明らかに「毒」であるということです
現代人は何の生産性もないスマホのゲームに課金をして、貴重なお金と時間を奪われています。自分とは何の関係もないネットのニュースを見て、時間を奪われています。面白いストーリーの映像も、情欲を掻き立てるような映像も、知識欲を満たしてくれる映像も、あるいは音声も、ネットにはたくさんのものが転がっています。
あなたはこれらに対してどれだけの時間を消費しているか考えたことがあでしょうか。一日に一時間を消費していれば、一年間で半月はネットに費やしていることになります。その時間は死んだも同然だ、と考えれば、ネットはまさに人の寿命を奪う「毒」であると言えるのではないでしょうか。
私個人としては、将来的にはネットの接続は現在の車のように免許制にする必要があると思っています。スマホの『毒』はそれほどに危険だと感じるからです。
もちろん、実際はそこまでひどくはないでしょう。時間を無駄に過ごしているように見えて、頭を空っぽにする時間を作ることで癒やされている、と主張する人もいるからです。好きなだけ休憩して生きることこそが幸せななのだ、という人もいるはずです。
しかし、多くの人は自分の人生の目的を持っています。具体的な目的でなくても、より良い人生を過ごしたいと考えているはずです。それはきっとより効率的に働き、多くの時間を活動的な、本当に自分がしたい趣味に費やす、ということであるはずです。仕事が趣味の人もいるかも知れませんが、その場合でも、ネットに時間を取られているばかりでは仕事が捗らないことでしょう。
本記事では、私が気がついたスマホ、ネットとの付合い方をマニュアルにしてみました。
ネット環境を不便にする。
方法はこの上なくシンプルです。ネット環境、スマホ環境を不便にしていけばよいのです。ネット上で一般人の我々が使用するコンテンツというのは基本的に消費者の立場に立っています。生産者は消費者にコンテンツという商品を届けることになりますが、その商品は多くの場合魅力的なものばかりです。その販路(つまりネット環境やスマホの性能)までこちらまで用意してあげる必要はありません。便利な生活を送っているように見えて、単に時間とお金を搾取されているだけに過ぎません。
我々人間は、欲望に対して熱しやすく、冷めやすい、という特徴を持っています。「ああ、あれほしいな。だけど手に入れるまでに苦労しそうだな」と考えるだけで、欲しいという気分すらなくなるものです。不便なスマホ、不便なネット環境とすることで、どんどんネットのコンテンツに対する「欲しい」という気持ちを減らしていきましょう。
以降に、環境を不便にしていくための具体的な方法を軸に、ネットから離れていくための私なりの方法を説明していきます。
楽しみを効率化する。
本質的に言えば、楽しみとは非効率的であるべきだと言えます。遊びとはほとんど無駄な行為だからです。効率性を求めてゲームをする人って、本当にゲームを楽しんでいるのか見ていて不安になるときがありますが、同じことがほとんどすべての娯楽、すなわちここで言うネットやスマホにも当てはまるでしょう。非効率だからこそ楽しい。楽しさは非効率さの上に成り立つからこそ楽しいのです。ちょっとわかりにくいかもしれません。
そもそもネットニュースを見るときに私達が何に面白さを見出しているかといえば、更新ボタンを押し「面白いニュースはないかな」と確かめるあの瞬間です。ゲームで言えば「あのレアキャラが当たるかな」というあの興奮の場面です。それを期待するために、私達は何度も何度も同じサイトを訪れ、何度も何度も当たる確率の低いガチャを回すのです。
ですので、この作業を減らしましょう。何度も何度も同じことをしなくて済むように、多くのサイトを回らなくていいようにRSSリーダを使用しましょう。ゲームに対しては、自動化ツールを導入しましょう。ゲームやネットをやめる、という根本的な解決にはなりませんが、費やす時間はかなり削減できるはずです。
格安スマホの契約をする。
最近、節約のために格安スマホを契約する、というサイトを多く見かけます。私は単純に節約だけを目的として節約スマホを契約することをおすすめしません。まず、格安スマホはキャリアのような豊かなサービスを受けることはできません。わからなければネットで調べることができない人はおとなしくキャリアで契約するべきだと思います。また、格安スマホは通信速度が遅いものが多いです。平常時はともかく、昼間は回線が混雑してまともに使えたものではありません。これらのリスクを受け入れられる人だけが格安スマホを契約するべきだと考えます。
さて、ここで、通信速度が遅い、という事実はスマホやネットから離れたい人にとっては朗報です。例えば、こちらのようにOCNの1日100MBのプランであれば、一日せいぜい200MBしか使えません。動画なんて見ようものなら一瞬で制限にかかってしまうので、そこで心理的なストッパーがかかります。
絶対に使わないときには無線LANルーターを封印する。
さて、格安SIMと契約したことで外でうっかり動画を見たり、追加のゲーム用のコンテンツをダウンロードしたりする可能性は低くなりました。ですが、家にいるとどうしても、どうだを見たり、ゲームに膨大な通信量を支払いたくなります。
そこで、本当に集中したいときには無線LANのルーターの電源を抜きましょう。家族の許可が必要になるかもしれませんが、そこ協力を仰ぎましょう。抜いた電源、あるいはルーター本体は、以下のような鍵付きのバッグの中に入れましょう。
これで、スマホはほとんどただのテキストを映し出す機械になりました。高性能なガラケーと同じですね。
使用制限のアプリを使う
これでもまだテキストサイトを見てしまって時間を浪費してしまうでしょう。そこで、最後の手段として、使用制限をかけるアプリを使うことです。ブラウザ自体をロックしてしまいましょう。本当に必要な情報はスクショしてフォトビューワで見ましょう。
アラームを30分に一回かけておく
これだけの工夫をしても、スマホを求める頭は、どうしてもいろいろな策を考えて、面白いニュースを発見してしまうかもしれません。これらの対策としては、「だらだらと見てしまうことを防ぐ」しかありません。そのために30分に一度アラームが鳴るように、タイマーをセットし、そのタイマーを距離が離れたところにおいておきましょう。そうすると「あ、いつの間にか30分過ぎてた」という状況が発生しても30分で済みます。この時間は自分の集中力との折り合いになるかと思います。
もちろん、これは諸刃の剣です。せっかく勉強に集中いるのにアラームのせいで集中が途切れた、ということが起こり得るからです。しかし、失う時間の方が長い、と不安な間はこれらの機器を頼るのがよいでしょう。
以下のアラームがおすすめです。間違ってもスマホのアラームを使ってはいけません。
私は、本当に集中したいときには実際に上記の方法を複合して使っています。ただ、どうしても疲れているとき、だらけたいときにはスマホの誘惑に負けてしまうこともあります。たくさんあります。これはお酒が体に悪いとわかっていながら、お酒を飲んでしまうのと同じでしょう。
よりよい人生を送るために、気を張るばかりでもいけません。ですが、上のように色々と対策を練っても、結局「絶対にスマホを使いたい」と思ってしまえば、いくらでもスマホを弄くれてしまいます。
まず、環境によって突発的な衝動によるスマホ使用を防ぐ。それから意志の力によって、長期的にそれを持続していく。
それがスマホやネットという毒あるいは呪縛から解き放たれ、自由になるコツではないでしょうか。