【対策】Ollamaでダウンロードが完了しない場合の解決方法(Error: digest mismatch, file must be downloaded again)
こんにちは。今回はOllamaを使用する際に遭遇した問題とその解決策について共有したいと思います。特にプロキシ環境下でOllamaを使用している方に役立つ情報かもしれません。
問題の概要
Ollamaでモデルをダウンロードする際、特にプロキシ環境下で以下のようなエラーが発生することがあります:
Error: digest mismatch, file must be downloaded again
このエラーにより、モデルのダウンロードが完了しないという問題が生じます。
解決策
モデルを個別にダウンロードする
カスタムモデル定義ファイルを作成し、必要な設定を行う
詳細な手順
1. モデルの個別ダウンロード
まず、使用したいモデルのGGUFファイルを別途ダウンロードします。例えば、Hugging Faceなどのプラットフォームからダウンロードすることができます。
2. カスタムモデル定義ファイルの作成
次に、ダウンロードしたモデルを使用するためのカスタム定義ファイルを作成します。以下は設定例です:
FROM ./Llama-3-ELYZA-JP-8B-q4_k_m.gguf
TEMPLATE """{{ if .System }}<|start_header_id|>system<|end_header_id|>
{{ .System }}<|eot_id|>{{ end }}{{ if .Prompt }}<|start_header_id|>user<|end_header_id|>
{{ .Prompt }}<|eot_id|>{{ end }}<|start_header_id|>assistant<|end_header_id|>
{{ .Response }}<|eot_id|>"""
PARAMETER stop "<|start_header_id|>"
PARAMETER stop "<|end_header_id|>"
PARAMETER stop "<|eot_id|>"
この設定について説明します:
FROM: ベースとなるGGUFファイルのパスを指定します。ここでは、ダウンロードしたモデルファイルへのパスを記述します。
TEMPLATE: ユーザーの入力をモデルの入力形式に適した形に整形するためのテンプレートです。これはプロンプトの構造を定義し、モデルがどのように応答すべきかを指示します。
PARAMETER stop: これらのパラメータは、モデルの出力を制御するために使用されます。指定された文字列で出力を停止させます
TEMPLATEの選択方法
適切なTEMPLATEを選択するには、以下の手順を参考にしてください:
Hugging FaceでGGUFファイルをダウンロードするページを開きます。
モデル情報セクションを探し、「tokenizer.chat_template」の値を確認します。
この値を参考にして、カスタム定義ファイルのTEMPLATEセクションを作成します。
まとめ
結論として、ollama pull コマンドでのダウンロードを諦め、代わりに以下の方法を採用することで問題を解決できます:
モデルファイル(GGUF)を別途ダウンロード
カスタムモデル定義ファイルを作成し、ダウンロードしたモデルを組み込む
この方法を使用することで、プロキシ環境などでのダウンロード問題を回避し、Ollamaを正常に使用することができます。
https://note.com/takusamu/n/n1baff0ecfdac
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あと、少しだけ自己紹介をしています。
私は普通のサラリーマンですが、趣味でLLMを触ったり、機械学習をやったり、ウェブアプリを作ったりしています。FreeCADも触ったり、色々やっています。
その過程で知りえたことを皆さんに公開することで、少しでも同じ課題を抱えている人の力に成れればいいな、と思っています(綺麗事かもしれませんが、、、)
投げ銭、ありがとうございました。